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前原国務大臣 どこの首脳と会談を行うかということは、まさに最終調整を今しているところでございまして、菅総理
大臣は議長でございますので、なかなか、マルチの会合もたくさん出ていただかなくてはいけませんし、またさまざまな国とのバイ会談というものも予定をされておりまして、今最終調整をしているところでございまして、その点は御理解をいただきたいと
思います。
今、
大泉委員がおっしゃったキャンベラにある戦争博物館、私も行ったことがございます。元軍人の方に御案内をいただいて、見学をいたしました。確かに残虐な場面もございますけれども、それと同時に、これを機に
日豪関係というものの平和的なシンボルにしていきたい、こういうお話もございましたし、またそこには、シドニー湾の魚雷、回天そのものも展示をされているということでございます。
私が
オーストラリアの方から伺ったのは、
オーストラリアの
安全保障の議論を盛り上げるのはなかなか大変です、つまりは、直近の
安全保障の危機というものはまさにシドニー湾の回天なんですと。それからずっとなかなか大きな問題がないということの中で、そういう国民に対する
安全保障に対する啓蒙といいますか、問題意識を持ってもらうという
意味もあるんだということを、これは
オーストラリアの方から私は
伺いました。
また、先般、ラッド外相が
日本に来られまして、ラッドさんとは何度もお会いをしておりますけれども、外相になられる前から、首相のときにも、あるいは私、
日豪の二十一世紀の交流
委員会をしているときにラッド議員もそのメンバーで、何度もお話ししたことがありますけれども、問題意識はかなり一緒でございまして、とにかく
経済活動、
貿易活動、これをしっかりやっていこうということと、あとは、お互い
アメリカとの
同盟国であるということを横に置いて、
日豪の
安全保障関係も強めていこうということと、あとは、先ほど
阪口委員のときに答弁をいたしましたように、今、前に進んでいない
日豪のEPA、これをやはりしっかり進めていこう、こういうような議論をしているところでございます。ラッド外相がこの間、
日本に来られたときいわく、捕鯨以外はすべてうまくいっている、こういう認識ではないかと思っております。
捕鯨の問題も、これはまさに、先ほど
委員もおっしゃったように、沿岸を泳いでいる鯨に名前をつけるというような、鯨を愛する国民だという話も聞いたことがありますし、また国民性の違い、歴史の違いというのもあるかもしれませんが、しかし、しっかりとそこは話をし、国際的な取り決めにのっとって我々は捕鯨をしているわけでありますので、その説明をしっかりやっていく中で、両国のそういった違和感というものを乗り越える
努力をしっかりやっていかなくてはいけないと考えております。