○新藤
委員 ぜひよろしくお願いしたいと
思います。こういうのをぴしっとやらないと。しかも、そのことをちゃんと言わないから。今度、日中会談、外相会談がありますよね、これを絶対言ってくださいよ。お願いしますよ。
それにあわせて、あと五分しかなくなっちゃったので、次に、白樺のガス田の問題について、東シナ海のガス田、これはぜひ現状を
認識してもらいたいと
思います。
これが二〇〇九年八月までの姿。二〇〇八年に、二年前に日中が政治
合意をして、これはガス田の中の白樺です。橋上、橋げたまでができているような
状態で、この時点で、共同出資をしてそのことを条約にしましょうという約束をしたのが二年前。そして、その条約ができるまではこの
開発は行わないという約束が二年前です。去年の八月までこれでした。
ところが、選挙があって、
政権交代があって、皆さんが
政権について、前後して
中国がここに
施設をどんどんと、まず資材を運び込み、そして工事を始めちゃった。あの鳩山さんがニューヨークで二五%の演説をしたとき、あのときに日中の首脳会談がありましたね。工事中だったんです。でも、一言も言わなかった。そして、秋の間にここまで
施設ができちゃったんです。そのことを私たちは、自民党ほか、ずっとこれを心配して、これを出せ、写真を見せてくれと。なぜなら、毎日P3Cが飛んでいるから一日単位でこの
施設の変化がわかるんです。
にもかかわらず、昨年の秋に、何も言わず、国民にも公表せず。
我が国の白樺のガス田というのは日中中間線の
中国側にある
施設ですが、ぎりぎりのへりに。しかし、その下から掘ろうとしている鉱脈は
日本側に通じちゃっているということがわかっている。だから、我々が、共同出資して、
日本の資源を勝手にとらせないぞということで交渉してきたんです。僕らが交渉してきたんです。これに対して、去年の秋に、何もそのことに
抗議をしなかった、見て見ぬふりをした。
棚上げなんでしょうか、友愛なんでしょうか。そういうことが起きたことによって、去年の秋の
段階で、あとはドリルを差し込むまでになっちゃったんです。
これが正式にわかったのは、一月に日中外相会談があって、当時の岡田
大臣が
中国側に、こういったことがもしあるならばゆゆしきことだ、事実であれば対抗しなければならないという警告をしたというんですよ。そういう記事が出たので、私たちはわかったんです、ああ全部できちゃったんだなと。だから、この写真を出せと言ったんです。延々出せと言ったんです、外交部会で正式に。
そのときにどういう
対応がされたか。これは大変恐縮ですけれども、
外務省や
防衛省の人間が、資源エネルギー庁の人が来て、我々の部会で、写真はお出しできませんと言うんです。写真は出せない。なぜだ、拒否するのかということでがんがんやったときに、
最後、役所の担当者が顔を真っ赤にして言ったのは、この写真は、
外務大臣と当時の官房
長官の御指示によって、公開してはならぬという指示が来ています、だから出せませんと。本当かどうかわかりません。だから私は何度も、この安保
委員会に官房
長官においでいただきたいと要望していたんですけれども、その当時にはおいでにならなかった。
だけれども、
政権としてそういう
判断が起きている。ビデオを見せないのと同じような
判断が、もう去年の秋からあったんですよ。これは、自分たちに都合がよかろうが悪かろうが、事実は国民に公表しなければ、相手国に対して事実をもって交渉しなければ、足元を見られるだけじゃないですか。
こういう事態が、実は今回、
尖閣で九月の七日に事件が発生しましたね。十一日に
中国側が日中のガス田の協議を一方的に延期してきたんです。それを宣言して、そして翌日から、今度は、このガス田に
最後の、全部でき上がっちゃっているガス田にドリル管を入れて、そこにドリルをやって掘って、ガスを取り出すための最終作業が着手されたんじゃないか、こういう
報道がなされているんです。
これも、私たちは自民党で部会を開いて、
外務省はどうなっているんだ、撮ったのは
防衛省です、資源エネルギー庁はどう分析するんだ、さんざんやった結果が、経産省としては、これは掘削工具を持ち込んで掘削が開始された
可能性が非常に高い。なぜならば、掘削が開始されると、海の底、ここは水深は六十メーターです、三千メーターぐらいのところに鉱脈があるんだそうです。そこまで掘り込んでいくためには、途中で土を抜かなきゃパイプが詰まっちゃいます。途中の土を抜くので海が濁るんです。海が濁ることが決定的な証拠になるんだと。しかも、よく見れば、そのパイプが持ち出されていることもわかる。ここまで。これは読売新聞と朝日新聞の写真なんです。
日本政府は、毎日、写真を持っているんですよ。何で出さないんですか。しかも、この問題を、これまで累次の、この
尖閣の陰に隠れて、実は
尖閣のことを言いわけにして、
日本がそんな強引なことをやるのならば我々は対抗措置をとるといったレアアースの禁輸だとか、ああいうものに合わせて、かこつけて、こんなことをやっているんですよ。これは一回つくっちゃったならば、ずっと生産されちゃいますよ。
この問題は、
民主党の
政権の一番いけないところだと思うんです。出さなきゃ。都合の悪いことは隠す、または言いかえてしまう、それでは本当の骨太の国家運営なんかできませんよ。いいも悪いもないんですよ。私たちは一丸となって
中国にこの問題で取り組んでいかなきゃいけないのに、
現実には、我々に隠してどうするんですか。今回の写真も出せと言ったら、出せないと。政務三役の指示なのか。政務三役はこういうものを出せと指示を出すべきじゃないか、私はそう思うんです。
ですから、ぜひこの問題を、今回、日中の外相、首脳会談がある際に、ガス田の問題を正式に懸念を表明するとか、やんわりとじゃなくて、今
確認中ですと、自分たちで
確認すればいいんですよ。飛行機が毎日飛んでいる、写真を撮っている。
外務省や役人の専門家をここに連れていって、ちゃんと見せてくればいいじゃないですか。
このガス田の問題に対してどう
対応するのか、そして写真を公開できるかどうか、この場で私たちに公開してくださいよ。
お答え願います。