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山口那津男君 今問いかけていることは
課題の解決なんですよ。けじめがどうのこうの話じゃないんです。説明
責任を尽くすという
課題、これに対して解決されてないんじゃないんですか、そのことを問うているんですよ。
民主党の
代表なんですから、党の枢要な
立場にあった方々に対するこの
課題をどう解決するか、
責任ある判断をこれから示していただきたいと
思います。
もう
一つ、検察審査会。小沢さんや鳩山さんに対して検察審査会で審議がなされました。次のパネルをお示しいたします。
ここでは、この検察審査会というのはたくさんありまして、東京で、まず鳩山前
総理のは第四検察審査会、小沢前幹事長の四月二十七日の判断はこれは第五検察審査会、そして同じく小沢さんに対する七月八日は第一検察審査会、全部、審議している対象も違うし
議論している構成員も違うんですね。
一つの検察審査会は十一名、ですから三十三人の別々の人が審査をして、過半数の人がこういう判断に至り着いたという、共通して指摘されていることがあるんですよ。
まず、鳩山さんのところです。監督
責任だけで会社の上司等が
責任を取らされている世間一般の常識に合致していないので、本条項、つまり
政治資金規正法の二十五条二項ですね、これは改正されるべきだと、監督
責任を強化すべきだと、こういう結論ですよ。もう
一つ、小沢さんの第五検察審査会。秘書に任せていたと言えば
政治家本人の
責任は問われなくてよいのかと、この言い訳がまかり通っている、これは許すべきではないという、こういう判断ですよ。そして、七月八日、第一検察審査会。
政治家自身が公開された内容を知らなかったなどと言って
責任を免れることを許さない制度を構築すべきだと。
この三つの指摘というのは共通しているんですよ。秘書がやった、自分は知らないという
政治家の言い訳をもう許さない、そういう制度をつくるべきと、こういう
国民の民意を反映させる、その検察審査会の共通した結論なんですよ。
私たちは、これに応じて、監督
責任の強化が重要だということで
法案の提出もさせていただきました。次のパネルをお示しします。
これはもう昨年の
国会でも、また前
国会でも提案をし、この
国会では継続審議になって、
法案はこの
国会に残っているんですね。
政治資金規正法、先ほどの二十五条二項というところですよ。現行法は、選任、つまり会計
責任者の選任及び監督の両方について過失が必要だ、こうなっているものですから、鳩山さんの検察審査会のところでは、選任のところに過失がないから、監督の
責任があったかどうかは問うまでもなくこの条文は適用にならない、こういう判断をしているんですよ。しかし、それに加えて、だけれども監督
責任の方も重要だと、だから、監督
責任を怠ったということできちんとその
責任を問えるような、そういう法改正をすべきだ、そういうことを指摘しているんですよ。
その指摘に素直に我々がもう以前に出しているものが公明党の改正案で、選任又は監督いずれかについて過失があればやっぱり責めを負うべきだと、こういう改正案であります。そんな難しい改正案じゃないんですよ。及びを又はに換えて、両方をいずれかに換えて、小学生だって分かる
言葉ですよ。そして、
政治家に罰金が科され、その結果として
政治家の公民権停止、失職に至る場合があると、こういう法改正であります。換えるところはあの赤い文字で書いた部分だけです。
この改正案について、私は
代表質問のときに、この再発防止策のもう
一つの重要な案としてこれを提案しているので、
総理、丸のみされたらどうですかと、こういうふうに申し上げました。そうしたら
総理はどうお答えになったかといいますと、最初から丸のみと言われなくても、採決をすれば成案はおのずと得られたのではないかと思っておりますと。
法案出したんだから採決すれば成案得られる、つまり賛成多数になると、こういう認識を示したんですよ。
そしてその後に、この下の六月十五日ですが、臨時
国会では自民党の反対を押し切ってでも規正法を改正すると表明をしていただければ有り難いと、公明党に規正法を改正すると明言、表明していただければ有り難いと、こうお答えになっているんですよ。もちろん、我々は改正しましょうと言いますよ。有り難いでしょう、
総理。
そして、自民党の反対を押し切ってでもとおっしゃっているんですよ。自民党が反対かというと、そうじゃありません。この
参議院のマニフェスト、この
参議院のマニフェストでは、「
政治家が違法行為を秘書に
責任転嫁し逃れることのないよう、
政治家の監督
責任を強化します。」と、はっきりおっしゃっているんですよ。これは我々の改正案と趣旨は同じです。そして、まあ既に去年の
衆議院選挙のときも同趣旨のことを自民党さんも提案したんですね。ですから、残るは
民主党ですよ。
民主党の
皆さんが規正法を改正すると表明していただければ、今
国会だって
成立するんですよ。臨時
国会で表明していただければ有り難いとわざわざ
総理おっしゃっているんですから、この改正案に
総理、賛成していただけますね。