○山内
徳信君 私はあえて通告はしませんでしたが、一言だけ
尖閣諸島の問題に触れてから通告の質問に入っていきたいと思います。
尖閣諸島沖での
中国漁船の
海上保安庁の
巡視船衝突事件について一言申し上げます。
尖閣諸島は、沖縄県石垣市に属する島であります。
領海内で他国の
漁船が操業することはあってはならないと思っております。
日本政府は、
船長は
処分保留で釈放いたしました。そうすることによって
解決に向かうと思ったと思います。しかし、結果はそのとおりには今のところなっておりません。それに対し、
中国側は謝罪と賠償の要求をするなど日中
関係は緊張状態が続いております。あえて緊張状態と申し上げておるわけでございますが、この緊張状態、日中
関係を始め東
アジア地域全体にとって決して好ましいものではありません。沖縄県民を始め石垣市民も地元の漁民も大変不安を感じております。その近くに漁に行く漁師たちもおります。その声は、一日も早くこの地域の、この
海域の秩序が回復、安定することを漁民たちも願っております。
沖縄県議会は、本日午前、本会議を開きまして、日中両
政府への抗議決議を全会一致で可決をしております。そのタイトルは「
尖閣諸島海域での
中国漁船領海侵犯事件に関する抗議決議」であります。これは、
日本政府関係機関と
中国政府あてに送付するということになっております。
私は、この問題を
解決するのに今
認識の大きなずれがあります。
中国側の学者はやはり、マスコミを通してしか私は知っていませんが、ここは、尖閣は
中国のものだというふうな主張の学者もおります。それを聞いておりまして、
是非、
外務省、
政府におかれましては、やはり私たちはここは
日本の
領土なんだと、それははっきりしておると、先ほど
外務大臣の
答弁にもありましたように。
そして、民間同士のつながりもやはり
中国の人との
関係もあったと思います。ドイツの船が難破して、宮古に漂流をして助けられて、そして送り返すわけです。したがいまして、今宮古の方にはドイツ館というのを造りまして、ドイツとの交流があるわけですね。きっとこの
尖閣諸島関係の、昔はやはり漁業とかあるいは林業とかかつおぶしの製造とか、こういうふうなのがその島で営まれていたと言われておるんですね。そういうこともあって、その背景はまだ私もよく分かりませんが、やはり
中国が大正九年に、その島におる人々、今の石垣市民になるわけですね、今の、そこに感謝状を
中国政府が贈ったと。それには
日本領と、こういうふうに記載されておるというふうに聞いておるんです。
私も現物はまだ見ておりませんが、
是非そういう、この問題をお互いに
理解し、納得させるための
日本側の資料をきちっと
調査をしていただいて、そういうものに基づいて、この問題
解決のためには、やはりあくまでも冷静に、そして日中の未来への、輝く未来
関係をつくり上げるという前提に立っての交渉を、話合いを
是非政府当局、その先頭に立つのは
外務大臣だろうと思います。
したがいまして、過去のこともありますし、そういうのを踏まえて、今回の起こったこの問題については、やはり冷静沈着に、そして未来志向に立って
解決をすることが、東
アジア地域全体のためになると私は思っております。そういう意味で、
外務大臣の思いのほどを簡単に伺っておきたいと思います。