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猪口邦子君 いずれにしましても、
海兵隊の機能そして空軍の機能、非常に違う。
海兵隊はかなりピンポイントでエアカバーをきちっと迅速に与えるというこういう機能。空軍はもう少し伝統的な機能。まあ
議論すると長くなりますので、その二つの機能を統合するということ、しかも嘉手納にある滑走路に集約するということ、
大臣就任当初ですので、そういうときに
信頼関係があるいは崩れるかもしれないようなそういう重大なことについて
発言あったことは振り返ってみると残念に思うので、今後そういうことのないようにお願いしていきたいと思っております。
それから、ここで私は
沖縄の皆様に対する
民主党の
姿勢、
民主党政府の
姿勢、何かちょっと勘違いがあるかなと思うことがありますので、せっかくの機会ですからお伝えしたいと思います。
まず、
沖縄は本当に日本の宝で、その苦難の歴史にもめげずに非常に前向きな対応力を発揮して発展してきたところなんです。そして、
沖縄にこれ以上の苦労を掛けたくないという気持ち、私たち全員持っているんです。でも同時に、私は、この世の中にはその人にしか担えない物すごく尊い役割や苦労がある場合があると、やむを得ずそういう場合ってあると思います。そのような場合、いや、別の人にもできるから、いや、あなたに必ずしも頼まなくていいからと、そういう態度では、その人にしか担えない苦労を担おうとしている人たちに対する究極の失礼であると、そんなふうに
感じます。
辺野古崎への
移転、これ
普天間機能のうち固定翼の十二機の方ぐらいは岩国に
移転するとしても、主要整備の大半、そこに
移転しなければならない、
抑止力維持できない。もう本当に日本の平和、アジアの安心のために
沖縄にしか担えないそういう尊い機能を、別の県でも大丈夫かも、ほかの受入先でも十分に大丈夫、そんな論法を用いることで本当に日本の平和のために絶大な任務を担おうとしている人の覚悟やある種の到達点を
理解していないことになりませんかということをちょっと
問題提起しておきたいと思います。そこにしか担えないことを頼むときに、もう少しその態度があるのではないかということです。
それと同時に、その人にしか担えないことでしっかりとお願いしたいと、大変でもお願いしたいということがありまして、それは
外務大臣自身です。非常に大事なお仕事ですね。
外務大臣としてドイツに赴くのも大事でしたけれども、例えば
沖縄に直ちに行って、そもそも五月二十八日の2プラス2の共同発表、これを正式に
沖縄にお伝えされたのは、赴いて伝えたのは八月になってから。
内閣官房がハンドルするというのであれば官房
長官行くべきところ、そうではなかったし、そのように助言することが
外交担当のミニスターとしての仕事ではなかったかと。これからでも直接自らが赴くか、あるいは総理を補佐して、総理をお支えして総理が赴くようにするとか、そういう決意が必要だと思います。
私は政治家としてはまだ経験が短いんですけれども、やはり政治は自分のたった
一つしかない身柄が今日どこに置かれているかということで優先的価値を示します。
外務大臣、日本でただ一人ですから、是非自らのそのザインといいますか、存在をもって
沖縄がいかに大事かと、そして先ほど申し上げたような論法でお願いできますか。