○紙智子君 それと、もう
一つお聞きしたいんですけれども、I字案ですね、このI字案で埋立
面積を減らせばその分
環境が守られるというふうにお
考えのようなんですけど、そういうものではないと。埋め立てれば、そこだけでなく周辺にも
影響が出るということで、自然保護協会によりますと、I字案は、国の天然記念物であるジュゴンのえさ場となる海草藻場ですね、このうち被度の高い場所が消失するということが分かっているわけです。ですから、これ、V字案もI字案も藻場が消失するということでありまして、それら含めて、V字案もI字案もどちらもこれ、
地元は受け入れられないというふうに思うわけです。
沖縄県民の皆さんにとっては、この
辺野古への移設反対、そして
普天間基地は無条件
撤去というのは、これ変わらない強い思いなわけです。
大臣は、
沖縄を説得するということではなくて、この
辺野古への移設そのものを是非とも断念すべきだということを強く申し上げておきたいと思います。
それで、あともう
一つ聞きたいことがあるので、今のことについての答弁は要りません。
それで、もう
一つ、北方問題について
質問をしたいと思うんです。
私、八月の二十一から二十三まで実はビザなし交流で色丹島に行ってまいりました。開発が
かなり進んでいるというふうに聞いていたんです。実際に訪問してみましたけど、私も初めてだったんですけれども、色丹は。以前訪問された方が
かなりカラフルな建物が増えたということを言っておられました。それから、学校は非常に新しくて立派なものができていました。
それから、出生率がサハリン州の中では最も
伸びているという話を聞いたんですね。それで、その理由については、若いカップルが多いんだということと、それから行
政府が住宅手当とかあるいは子供とかの手当、それから女性の健康の問題というか保健の問題で対策を打っていて、その成果だということも話をされました。
全体としては住民生活が少し向上しているのかなということを感じたわけです。
問題は、問題なんですけれども、今回の交流のときに、住民との
意見交換の場が直前になくなったんです。すごく不自然な形でなくなったわけです。それで、北海道の担当の方は、いや、手違いだったんだと言うんですけど、これ、五月にも対話集会が中止になったと。そして、出入国カードも
要求されたこともあったわけですよね。
一方で、ロシアがいわゆる対日戦勝記念日というのを制定をすると。択捉での軍事演習も最近やってきているわけで、ロシア側の態度は実効支配を更に強化しようというふうに、そのことを世界にも認知させようとしているかのように見えるわけです。
それで、ロシアの一部の議員が言っている分にはまだ聞き流すということはあったかもしれませんけれども、上院議長
自身が
日本の北方領土の
返還要求は歴史の歪曲だということを演説をされていると。
それから、メドベージェフ大統領の署名でこの記念日が制定されているということでいいますと、
外務省は欧州局の参事官の名前で申入れをしたというんですけれども、やっぱり抗議を含めて、そもそもソ連がこの領土不拡大という戦後
処理の言わば大原則に反することをやったからこういう問題が起こっているということをやっぱりはっきりさせながら、
日本国民が領土
返還を求める大義を堂々とやっぱり掲げて
交渉に臨まないといけないんじゃないかと。そのことが、この間、絶えず政権が替わったりもする中でしっかりとやられていないということがいろいろなことにしわ寄せとして出てきているんじゃないのかと、今度の交流事業にも現れているんじゃないかというふうに思うわけです。
この点で、
大臣に対して今後の
対応ということでお聞きしたいと思います。