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山口那津男君
鳩山さん、あなたは、辞めた人間だから私は知らない、
国民の
皆さん、よく聞いていただきたいと
思います、そして資料も国会に出すつもりがない。しかし、
前回私が引用したように、これは、あなたが予算
委員会で、書類を取り戻して
国民の
皆さんに見ていただいて正確に説明をすると、こうやって自ら述べていたではありませんか。今のお答えには到底納得できません。是非、この今の回答を
国民の
皆さんによく知っていただいて、しかるべき判断をしていただきたいと
思います。
さて、焦眉の急である
普天間基地移設問題について伺いたいと
思います。
いまだに見通しが立っていないということでどれほど多大な
国民の利益が失われているか、
総理はこのことを十分御
認識でしょうか。
この間、
核セキュリティーサミットに行かれました。しかし、正式な
日米首脳会談は持つことができなかった。そして、
アメリカのメディアの一部には酷評されると、こういうこともありました。
国民の
皆さんはさぞがっかりされたことだろうと
思います。
そして、
アメリカの元
政府高官であったマイケル・グリーンさんという人は、この
普天間基地の問題が
日米関係の酸素を吸い尽くしている、こういうふうにおっしゃられました。私は、言い得て妙だと
思います。この問題のためにほかの重要な課題、これが議論が進まないでいる、こういう実態があるのではありませんか。
二点申し上げます。
一つは、この
日米関係の中で、例えば核軍縮、また核の不拡散、あるいは気候変動、環境、あるいは
金融や経済、こういったグローバルな視点から両国が
協力をして解決をしていかなければならない問題、こういう問題がたくさんあるではありませんか。しかし、この
普天間の問題に酸素を吸い尽くされてほかの重要な問題は瀕死の
状況にあるということがこのマイケル・グリーンさんの指摘であり、多くの人がそのように思っていらっしゃるのではないでしょうか。
もう一点あります、もう一点。この
普天間基地の問題が、
総理がおっしゃるように五月末までに
決着、結論を出すことができないならば、これは
沖縄の
負担の軽減という
意味で他の問題とも連動しているわけであります。例えば、海兵隊のグアムの移転、さらには嘉手納基地以南のかなりの部分の基地が
返還される、跡地が利用できる、こういう問題も同時に進まなくなってしまうおそれがあるわけであります。
この二つの問題について、多大な
国民の利益を失い、そして多くの心配を掛けている、この点についてどのような
認識を持っていらっしゃいますか。