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谷垣禎一君 今
総理が、財政の中期展望、しっかり数値も入れてしっかりしたものを作ると言っていただきましたので、それは私、大変日本の経済、財政にとっても結構なことだと
思います。我々もそれをしっかり、できましたら検討させていただきたい、こういうふうに
思います。
それで、次に移りますが、先ほどやはりリーマン・ショック以降のなかなか情勢は厳しいということをおっしゃいました。私も、それは大変苦労されて今年の
予算も組まれたと
思います。
ただ、相当根本的なところに難しさがあるんじゃないかと私は
思います。つまり、あのマニフェストというものの
基本構造は、これはおっしゃった時期によって若干違いますが、選挙のときにお使いになったものを見ますと、
平成二十六年までに十六・八兆でしたか、財源が要る、それを無駄を省くことによって見付ける、こういうふうにおっしゃっていたと
思います。初年度は七・一兆ですね。
ところが、この七・一兆も全部財源を見付けることは難しかった、こういうことだと
思います。ですから、暫定税率等はお約束のとおりできなかったということでありますが、本当のところ、この無駄を省くことだけで今の目標が達成できるとお考えなのかどうか。もう既に閣内でもいろんな意見が出ていますよね。子
ども手当も満額は無理ではないかとか、
総理も、恒久財源なくしてやるのかというお問いかけに対して若干
答弁がぶれたように私は感じました。それから、消費税の議論も必要だという議論が閣内でも時々聞こえてくる。ということは、このマニフェストの
基本構造に対する疑念が相当政府の中でも出てきているのではないかと
思いますが、いかがでしょうか。