○塚田一郎君 今、
岡田大臣から、
北朝鮮が認めるということはよほどのことがあったんだろうと、何らかのメリットがあったというような御指摘だったと
思います。私、やっぱりあのときの国際情勢というのは一つ大きな要因だったと
思います。
いわゆるブッシュの前期の
政権がスタートして、
北朝鮮、イラク等、悪の枢軸ということで外交的にも大変に名指しをして、そうした国を批判をし、またイラクへの侵攻等、そのことの是非どうこうではありませんが、そういう現実の中で常に
北朝鮮はアメリカを意識をしているわけでして、この
状況の中で
北朝鮮はかなり追い詰められた局面もあったんではないだろうかと。
そこで、当時、
日本に目を向ければ小泉
政権が比較的安定をした
政権としてあって、かつブッシュと小泉の
連携が非常に緊密であったという日米の関係があった。こうした背景の中で、NHKのドキュメンタリー等でも取り上げられましたけれ
ども、むしろ
日本を取り込むことで、この米朝の関係そのものも正常化するような意図があったのかもしれない。もちろん、これも私の考え方ですから、現実にはどうだったか分かりませんが、やっぱりそうした背景を我々はひとつ
認識しておく必要があるのかな。
そこから言えることは、まず
北朝鮮と対峙するときに、第一前提としては強固な日米関係、これが非常に重要になると私は
思います。さらには、外交
交渉上、
北朝鮮と
日本のそれはいろいろしのぎを削る
交渉もあったんでしょう、詳しいことは分かりませんけれ
ども。さらに、
日本自体が政治的にも安定をしている、こういう要素があったときに初めてああいう私は
北朝鮮が譲歩をするような展開になったんではないかなと思っているんです。
したがって、是非、普天間基地の移転問題だけではありませんが、日米の関係がしっかりするということは、
日本の外交全般、対
北朝鮮の問題についても非常に重要なことでありますから、この点も理解をしていただいて、こうした日米の関係を早期に、まあ今も一生懸命やっていただいているんだと
思いますけれ
ども、強固なものによりしていくという方向に是非
外務大臣には御
努力をいただきたいというふうに
思います。