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国務大臣(
千葉景子君) 私も、風間
委員の御
指摘のことについては、確かに
外国人受刑者に刑務作業、どういう
意味があるんだということ、
考えるところはございます。
ただ、これまでも一般的にこの刑務作業の
意味とそれから効果、これは例えば、やはり規律ある
生活、そういうものを身に付けるということもございますし、共同
生活、こういうものへきちっと順応していく、
対応できるようなそういう力をつくっていく、あるいは勤労意欲の養成、こういうことなどが挙げられております。そういう
意味ではなかなか、もう一つ職業的な知識あるいは技能の習得というようなこともあるんですけれども、これはなかなか
外国人の皆さんに直接当てはまるかどうかというのは疑問のところもあるかもしれません。
しかし、先ほど申し上げましたような規律とかあるいは共同
生活あるいは勤労意欲、こういうものを高めていくというようなことなどには、私はやはり相応の効果があるものだというふうに思いますので、刑務作業を全くなくするということにはならないだろうというふうに理解をいたしたいと思っております。
それから、
お話がございました仮釈放率なんですけれども、必ずしも
外国人に高いということではございません。
例えば、特に
外国人の場合にはほとんどが結局犯罪を犯して処罰をされると強制退去になりますので、大体が初犯という、そういう実情もございます。それから、そういう
意味では犯罪傾向が進んでいないというふうに見られるわけでございますので、そういう
意味で、多少他の一般的な
受刑者と比べますと仮釈放率が高い傾向にはあるかというふうには思いますけれども、こういう
理由を
考えますと、必ずしも、特段に
外国人だからということで仮釈放率が高いというよりは、そういう初犯であるとかあるいは犯罪傾向がまだ進んでいない、こういうことによって
日本人の場合と同じように判断をされている、結果的に多少高いということではないかというふうに思います。