○橋本聖子君 自民党の橋本聖子でございます。
午前中は
総理の御
出席を賜りまして
質疑の時間をいただきました。本当にありがとうございます。また、今は、
委員会の冒頭で後藤政
務官から中間報告をいただくことができました。
今、後藤政
務官、もう退席をされておりますけれ
ども、
学校数、調べる
学校数も多いということもあり、また、調査をしていく段階でまた更にきめ細かな調査をしなければいけないというようなことがあるかというふうに
思いますけれ
ども、これはやはり
子供たちの
学校の現場、質の問題、そして環境の整備、これにかかわる重要な問題でもありますので、
是非、この五月の中旬ということをめどにしているということですけれ
ども、しっかりとした調査をしていただきたいというふうに
思います。
また、私
自身も北海道ですので、この北教組の問題についてあらゆる
観点から御
指摘をいただき、また声を聞いているところでありますけれ
ども、
実態としては、なかなかその調査に応じることができない、あるいはこれを本当に話していいのかどうかというような、怖がっているような先生方もいるというのは
実態でありますので、その声なき声といいますか、そういうことも踏まえながら文科省として精力的にそういった
実態調査というものをしていっていただきたいというふうに
思いますので、ここでお願いをしておきたいというふうに
思います。
それでは、この
法案、最後の
審議といいますか、
質問させていただくことになりますけれ
ども、私
自身はどうしてもこの昨今のいろいろな、
教育の場だけではなくて
社会全体を取り巻く
教育の重要性といいますか、特にやはり、これは母親としてということではなく、すべての方が心を病むことだというふうに
思いますけれ
ども、毎日ニュースを見る中で、全国各地の、必ず、親が子に対しての虐待といいますか、まあ
子供が親に対してというのももちろんあるわけですけれ
ども、幼い我が子に対してよくもああいうような、まあネグレクトといいますか、物を与えなかったりですとか、虐待、いじめ行為というものができるものだなということを改めて感じる中で、こういった問題というのはやはり
教育にかかわる問題であるというふうに
思いますし、そういった
子供を持つ親になってからどうするのかということとか、あるいはいじめがあって、そのいじめに対しての
実態をどうやって解決していくのかというよりも、私はそれ以前の問題ではないかなというふうに
思います。
人がこの世に生まれて
教育を受けていく、その
最初の段階の教師というのはやはり親であると思うんですね。その親の
教育を受けて
子供が育って基本が成り立っていき、そしてその上に幼児
教育、そして次のステップになっていくというふうに思うんですけれ
ども、その人間のやはりつくり上げられていくまず
最初の段階の幼児
教育というものが本当にしっかりしていなければ、幾ら公
教育等がすばらしいものであったとしても、私はもう遅いんだというふうに感じるところなんですけれ
ども、まずはその視点からちょっと入らせていただきたいなというふうに
思いますが。
国立人口問題研究所の出生動向基本調査、これは二〇〇五年に行われたものを見てみますと、夫婦が理想とする
子供の数というのは平均で二・四八人なんですが、予定しているのは二・一一になってしまうんですね。結局はやっぱり、
子供をたくさん持ちたいけれ
ども、あらゆる面で、環境あるいはお金の面、そういった経済的な面の不安がどうしてもあって、理想と現実とはちょっと違うなということが今の親には特に多いんだというふうに
思います。
その中で、
平成二十年の合計特殊出生率というのは一・三七%になっているんですけれ
ども、この理想の数に達しない
理由というものをこういう方
たちに聞きますと、六六%が子育てや
教育にお金が掛かるということで答えが出ています。この
子供の
教育費に掛かるお金というのは、
公立だけではなくて、
私立に通わせるだとか、お金が掛かるということの中で、学力や礼節に関する
教育の質ですとか、いじめ問題などをめぐる公
教育への不信というものもいろいろ挙げられているんですね、親の悩みの問題の中で。
その中で、幼稚園の場合は約六〇%が
私立に通っているわけなんですけれ
ども、大抵の親御さんは、
私立幼稚園を選ぶ場合にはその指導の
内容ですとか質ですよね、そして園の
教育環境ですね、
子供たちが本当に伸び伸びとそこで学ぶことができるかという、やはりどうしても
子供ですから環境というものを親は重視をしたいというふうに思うと思うんですけれ
ども、そういうものを事前によく調べて幼稚園を選ぶというのが大体の
私立幼稚園に通わせる親御さんの
考え方であるということなんですが、ただ、近くに
公立幼稚園がなければ、小さい
子供を通わせるのには、毎日のことですから、どうしても
私立に行かさざるを得ないというような親御さんもいるかというふうに
思います。
でも、初等
中等教育においては、公
教育が心もとないから私学に通わせざるを得ないし、また、塾通いまでさせなければなかなか次のステップに行かせることができないという親御さんもいることは確かでありまして、こういった若い世代の夫婦というのはそのための出費が大きくなり過ぎることを心配している。それがまた少子化というものに対して歯止めが掛からない
部分ではないのかなというふうに
思います。
まずお聞きしたいのは、
大臣はこの少子化の要因というものについてどのようにお
考えかということと、また
子供に掛かる
教育費がどのように関係をしているのかと。少子化ということと、そしてまたこの
教育ということに関して、そしてまた経済的な
部分に関してどのようなかかわりがあるかということをどのようにお
考えか、まずお聞かせいただきたいと
思います。