○山田俊男君 自由民主党・
改革クラブの山田俊男であります。
先般、私は三月の十六日の日も、
基本計画の素案の段階でありましたが、
質疑をさせていただきましたが、本日は改めまして閣議決定されました
基本計画について
質疑をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
私は、どうも頭の中が整理できないといいますか懸念が払拭できないということがこの
基本計画並びに
戸別所得補償対策の
考え方の中にあるということなんです。
例えば、
基本計画の中では、これはもう「
兼業農家や小
規模経営を含む意欲あるすべての
農業者が
農業を継続できる
環境を整備する」と、こういうふうに言っておられる一方で、「
経営体が
地域農業の
担い手として継続的に発展を遂げた姿である効率的かつ安定的な
農業経営が、より多く確保されることを目指す。」と、こうされているわけです。
小
規模農家、
兼業農家も含めた、これらがやっていける
対策を講ずるんだぞということについて異論があるのかといったら、私は異論があるわけじゃありません。いや、まさにそのとおりなんだと言うんです。ところが一方で、いや、そうは言ったって、効率的かつ安定的な
農業経営、これつくるということなんだぞと言うと、おいおい、それじゃ、そのつながりはどうするんだと。それから、いや、本当のねらいは効率的かつ安定的な
農業経営、これを大々的に進めるという思いがあって、それをちょっと後ろに隠しているんじゃないかなんて思ったりするんです。
要は、どうもここの規定の仕方についてダブルスタンダードというんですかね、こっちの
側面ではこう言うよ、こっちの
側面ではこう言うよというふうに思えてならないんです。それでしつこく
前回からもこだわっているわけであります。
そこで、二つのことがあるんです。
一つは、三月十六日の
質疑において、これは納得できない、ダブルスタンダードだから納得できないということで、
基本計画でどこを目指すのか、将来の
農業者の
経営展望を描くべきじゃないかというふうに
質疑させてもらったんです。そのときに、いや、その
経営展望については今検討中でありますよということであったかというふうに思います。
その後、企画部会に、これまでの旧の
基本計画では三十五の
経営類型を示すという
取組だったわけですが、今回、
地域に実在すると思われるようなそれぞれ
経営体、そういう面では、小
規模であったりそれから
兼業農家であったりということも含んだ一定の
地域にある
経営体が、創意工夫、それと
規模拡大やそれから新しい作物の導入やそれから加工等の
取組をしていく中で発展していける絵はこんな絵なんだぞというふうに書いておられるんです。
これは私は
一つの試みであって、ダブルスタンダードをどう埋めていくかということについて
努力されているのかということで私は評価したいというふうに思うんですが、この
経営展望の位置付けは、これは閣議決定されたんですか、それとも省議で決定されたものですか、それとも企画部会のただ単なる附属
参考資料として出されたというだけのものなんですか、その位置付けをお聞きします。