○土田博和君 とにかく、今民間病院というのは御存じのように税制面に対して大きな問題があります。それから、相続の問題に関して大きな問題を抱えています。それがいわゆる公的病院に関して税制面、それから相続、それから各種の優遇策、そういうものに対して、ない民間病院に対して本当にこの機構というのは最後に残された私はとりでだと思っております。先ほど言いましたように、民間の銀行を圧迫しないために、それはいわゆる協調融資、今でももちろんやられていると思います、協調融資をやりながらその
業務を
是非拡大していってほしいと思っています。
これから本当に
日本の産業、大きな今転換期を私は迎えていると思っています。もちろん、エネルギーを通じた、今
総務省が出しているICTを利用した大改革、それから地域主権。ただし、地域主権といいながら地域の医療というものがほとんど崩壊しかかっている。この中で医療、介護、それから健康に占める役割というのはすごく私は大きいと思っております。今は
一般雇用による雇用調整金、雇調金に当たる、いわゆる八千万、それで二年間据置き、無担保という非常にタイムリーな改善策で非常に多くの医療機関が救われたと。そういうことも私は感謝の念を述べたいと思っています。
最後に、今医療界というのはなぜこうなってしまったか。これは、やはり一番大切なのは皆さんも御存じのような医療法。これはあくまでも数の縛りなんですね、数の縛り。いわゆる質の縛りがないということです。看護婦を十人集めなさい、この看護婦は新人の看護婦でもいい、ベテランの看護婦さんでもいい、七十歳の看護婦さんでもいいという数の縛りを掛けたために、これで医療機関というのは本当に大きな疲弊を私は来していると思います。
原口大臣がおっしゃっているように、地域のことは地域が決める。これは病院のことはある程度病院が決めて、だれかがきちっと
評価をする。その中にやはり質を入れないと、数だけで縛っているという、こういう医療法のために医療機関というのは大きな私は萎縮をしていると思います。
それから二つ目は、これも診療報酬ですけれども、健康保険法という大きな縛りがありまして、これは公定価格ですよね。これが十年間どんどんどんどん下げられてきたという事実があると思います。この公定価格というのは、皆さん御存じのように、例えば再診で私の病院で整形外科にかかって、その次に内科に行ったと。整形外科のお医者さんの診察料は、もちろん再診料は七百十円出ますけど、内科に行った場合、内科の患者さん、医師が三十分診てもこれは再診料出ないわけですよ。
こういういわゆる健康保険法、本当に矛盾だらけの健康保険法というものがあるために、この二つの、さっき言った医療法、それから健康保険法、この二本の鎖によって
日本の医療が大きくゆがめられていると私は思っております。そういうものを含めて、
是非政
務官の方も
検討を
お願いしたいと思っています。
それから、これ通告ありませんで、
原口大臣の方に
お願いいたします。
原口大臣は地域主権ということで、今ICTを利用したということで、本当に地域、これ医師を増やすのは八年、最低でも一人前になるのに十年掛かると思うんですね。十年、十五年に対して、いわゆる市民の要望というのは、もういいかげんにしてくれと、医師を増やしてくれという中でも、ICTの利用というのは意外と知られていないんですね。
その中で、このICTをもう少し利用したものがあるんだよというのを医療機関も知りませんし、市民も知りません。今、二割医師増やしましたけど、医大も含めて、これは一生懸命厚生労働省にやっていただきます。しかし、このICTをせっかく
原口大臣を始めとした
総務省の方が一生懸命取り組んでいることが案外知られていない。これは地デジでもそうですけど、地デジのことを
質問しても案外メリットに関してはほとんど知らないという中に、もう少しICTの、いろんなところで実験をやっていますけど、もうそろそろ実現化に向けて
原口大臣の所信をお伺いしたいと思っています。