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山内俊夫君 自由民主党・改革クラブの
山内俊夫と申します。
今日は、通告項目は、今日のテーマにプラス、高速道路の割引問題、それとJAL問題、これも併せてやらしていただくというように考えております。
これはなぜかといいますと、今回の私のこの
土砂災害に対する考え方というのは、全く提案された中身については大いに賛成するものであります。基本的には何ら異論はありません。そういったことで、この問題については大きくは触れるつもりはありませんけれども、高速道路、JAL問題等については、
前原大臣の、少し私、昨年の九月に就任してからのいろんな場面での発言、行動、あらゆるものを検証さしていただいて、このJAL問題、高速道路問題については非常に
前原大臣の性格が随分と出るなと、このように感じておりますので、細かい通告はしておりませんが、これはもう自由にお答えいただいて結構ですし、なおかつ反論があれば大いに反論していただいて結構かと思います。ちょっと冒頭に十五分ぐらい時間を取るかと思いますので、御容赦のほど
お願いしたいと思うんですが。
まず、
前原大臣の発言の中身、いろんなものについては一言で言えば予断を持った発言というのが大変多いように私感じております。例えば、JAL問題に端を発しまして、あれは就任して間なしだったと思います。そのときに、かつての政府・与党、自民党政権の下で
全国に九十七の飛行場を造らして、それにJALを強引に飛ばさした。その結果、JALの赤字が大変多くなったというような断言をした言い方をテレビの中で随分おっしゃっておられました。これは細かいことは今日はやり取りするつもりはありませんが、
一つの
大臣の考え方の例として申し上げました。
それと、八ツ場ダム問題ですね。八ツ場ダム問題は、いきなり中止というのろしを上げました。そして、
住民との対話をしなきゃいけないということで、
住民との対話をしたい。かつて私は、武士というのは、例えば、京都ですからお分かりのことかと思いますが、お茶席でにじり口から入っていって、大小の刀を置いて入りますよね。そして、忌憚なく亭主とやり取りをする。それが
一つのお茶の世界のやり取りだと。ところが、八ツ場ダムについては、いきなり刀を抜いて振りかざしながら、中止だ、おい、テーブルに着いてこい、話合いを聞いてやる。私は、これは武士の考え方としたら大変恥ずべき行動だろうと思うんですね。謙虚に、刀は置いて、それから現場に入って皆さんの意見聞きましょうと、これは謙虚に私はやるべきことだろうと。そういったことも、そのときに私も、ああ、
前原大臣というのは非常に行動的でなおかつ新しい考え方しているんだなと、でも、少しこの辺りはいかがなものかという私は感想を思いました。
それで、最近の鳩山
内閣、これは閣僚の皆さんにも言えることなんですけれども、そうですね、共通の
言葉というのがよくありますね。民意を聞く、そして
国民の目線で物事を考える、そして生活が、
国民の生活第一なんだよと、こういう言い方がよくされております。これはもうどの閣僚も同じことを言っておられます。
特に
国交省に関係しては、これはもうコンクリートから人へというのは、これは私も昨年の臨時国会から一月からの通常国会、もう数百回となく聞いております。もう皆さんそれをおっしゃっており、キャッチフレーズですね。確かに耳触りはいい。でも、どうでしょうかね、昨年の秋の国会、通常国会、ずっとこれを通して、マニフェスト、民主党が掲げた、昨年の夏の選挙に向けて掲げたマニフェストはことごとく破綻をしているという現実があるわけなんですね。
その破綻をしていることは、もう既に
国民は見抜いておりますよ。それは一昨日のNHKの
調査もありました。発足当時のほぼ七七、八%ありました
内閣支持率が三五、六%に下がってきて、まだ下降ぎみで下げ止まりが見えていないという
状況にあります。これは、やっぱり
国民がこの半年前から
内閣支持率の下降というものについては的確に感じておられる。その結果、どのマスコミのアンケートを取ってもそういうものが出てきますね。
私は、実は先週、ODA特別
委員会で、最近インターネットの書き込みがありまして、大変話題になっております。今日はあえて詳しくは申し上げませんけれども、どうも政権内部にはなぞの鳥がいますねという書き込みがありましたね。これ非常に評判を呼んでおられます。多分、政権の主流であります総理
大臣のハトの問題を言っているんだろうと私は推測するわけでありますが。大体、カモだとかアホウドリだとかオウムだとかカラスだとか、いろいろ言われておりまして、なるほど、
一つ一つ私も見ておりましたら、的確なこともある、少しやゆしたところもある。でも、その中で最大に私は感じたのは、やゆの中でも最大のものは、実はサギなんですね、サギという
言葉。サギという鳥がいますよね、このサギじゃないかというような意見がありました。これはまさにマニフェスト違反、それじゃないかなと思うわけですね。
これは、実は詐欺をやっておられる方でいろいろ裁判もある、検察も
専門家が調べる。そして、詐欺をやられている方の心理テストもやったりする精神分析医も言っております、詐欺は人をだまそうと思ってやっているのは詐欺じゃないんだと、実は。本人は至ってまじめに一生懸命考えて、決して人をだますつもりでなく、やった行為が結果的に詐欺になっているというようなことが、詐欺集団の中では大体八割ぐらいそれがあるようでございまして、なるほど私もそう感じましたね。
その中で、その一番いい例が、円天という何か詐欺やられた会長がいましたね、円天会長。彼はいまだに裁判になっておりますし、検察もいろいろ取調べもいたしておりますけれども、決して彼は、おれは人はだましていないんだと、この円天という新しい制度は
日本を幸せにするんだとまさに信じているんですね。
それともう一人、かつて我々の仲間、私が当選してくる前にいましたオレンジ共済の人も、私はこの共済システムは、働く者の大変、安心社会をつくるために一生懸命やっているんですと。彼も同じように、決しておれは人をだますつもりはなかったんだということで、でも結果はだましているんですね。
こういったこと、それと元精神分析医がもう一人います。この詐欺に似たもの、これはもう全く詐欺という自覚がないですから、小学校大体三年生から五年生ぐらい。これは、子供が宿題が出されます。お母さんが、何々ちゃん、今日は宿題が出されていますかと聞くんですね。うん、あるよと。じゃ、早くこれ、夕食前にしなさいよと。うん、でもちょっとテレビ見るのがあるから、漫画見たいから、御飯食べたらするよと。やおら御飯が終わった。大体お母さんも気になっていましたから、もう宿題終わったと大体九時ぐらいに聞くと、いや、もう眠くなったから、あしたするよ、あしたの朝するよと。そして、朝起きてみますと、宿題、もうできたのねと。いや、ちょっと大したことないから、学校で簡単にやって出すよ、提出するよと。
この一連の子供の言い訳、小学校二年生ぐらいまでは言い訳できないらしいんです。そういう知恵がない。ですから、言い訳しない。でも、三年から四年、五年生になると、少し知恵が付いてくるんです。そうすると、言い訳に入ってくるわけです。言い訳をどうするかということを考える。
私は、大変申し訳ないですけれども、例えば普天間問題、この問題に総理の言い訳というのは、実は最初には、九月の段階においては、年末までにはちゃんと我々は方針を出しますと言いました。できていない。年末にやったのは、五月にやりますという結論を出しました、それが我々の結論ですと。そして、三月には、五月の、アメリカ政府からも了解をもらわなきゃいけないものですから、ちゃんと
国民の納得できるところに落ち着かすと、そう言いました。それには、どうしても三月中に国内的な合意を取っておかなきゃいけない、提示もしなきゃいけない。これはもう
大臣も御承知のとおり、先般、党首討論の中で随分やり取りありましたね。最後に、苦し紛れにだろうと思うんですが、鳩山総理は、私には腹案がありますと、腹案は今言えません、だから腹案なんですと。これどうも、その小学校三年生、四年生、五年生の言い訳に大変私似ているんじゃないかな。
本当にこの五月の決着というものをちゃんと大人のプログラムとしてやっておられるのかどうか、ここら辺り非常に疑問なんですね。ですが、この一連の動きはすべて
国民は見透かしているんですよ。ですから、私は、政権を取った側というのは謙虚であるべきだ、謙虚でなおかつみんなの意見を十分聞く耳を持ってやらなきゃいけない。そうしないと、先ほど申し上げました民意を反映することはできないんじゃないかと思うわけなんですね。
そういった意味で、
大臣、私は
大臣は非常にある意味では買っております。でも、少し予断を持ち過ぎた形で物事を進めているんじゃないかな。少し耳障りかも分かりませんが、永田メール問題、あれなんかも、本来なればある確度でそういう
情報が入れば裏付けを取りますね。ある二、三の角度から見て、これは本当に、本当だねということで確認をして動くはずなんですがね。どうも
大臣、そこのところは思いっ切り動かれました。私もあの辺り目の当たりに見ておりますから。
そういう流れが、私は、一国の
大臣でありますから、それも
国土交通という、
国民の命、財産を守る一番大事なポジションにある
大臣、もう少し慎重な発言があるべきではないか。もう少し検証した中で発言をやっていただかなければいけない。私は、老婆心ながら心配で今日
質問に立ったわけでございます。
そういうことで、あれこれあれこれ言いましたけれども、この私の今までの話について、
大臣の少し感想、反論があればどうぞ。