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吉田博美君 自由民主党の
吉田博美でございます。
国土調査促進特別措置法及び
国土調査法の一部を
改正する
法律案について質問させていただきます。
その前に、
大臣に申し上げたいことがございまして、実は私は、
国会議員の秘書から
県会議員となりまして、そして今現在
国会議員として、三十四年間この
政治の道に身を置いている者でございますが、その中で、
政治家のいろんな中での潔い
決断というものをなかなか見る機会がなかったわけでありますが、その中で数少ないその
決断を見た
一つが、
大臣が民主党の代表を辞されたときであります。確かに苦悩の
決断だと、苦渋の
決断だと思いますが、私は、リーダーのあるべき姿というものを私もかいま見まして、共感を得た者でありまして、そのことについては評価をいたしました。そして、我々の
所管委員会の
大臣として就任をされまして、JALの問題とか様々な問題を抱え大変だと思いますが、ただ、
大臣のあの八
ツ場ダムの
中止の
方向のことにつきましては、いささか
疑問点がございました。
実は、私の経験がございまして、私も
平成十二年に
長野県の
県会議長に就任しまして、当時、私どもの地元の
行政視察をさせていただきましたときに、下伊那郡の根羽村に行きまして、村長さんがあらゆるところを
視察に連れていっていただきまして、その中で
砂防堰堤を見せていただきました。立派な
堰堤で、かなりの
事業費を費やしたと思います、
国補でできました。その中の住民の一人が、いや、これはちょっと無駄じゃないかと、こんなに大きなものは必要ないんじゃないかと言われたんですけど、私はそのとき申し上げたのは、いろんな
砂防堰堤を見てまいりまして、
砂防事業の
必要性というものを肌で感じておりましたから、これは
土石流が来れば一夜にして埋まりますよと申し上げましたら、何と二か月後にそれが一夜にして埋まったわけでありました。そして、阿智村というところに参りまして、本谷川という川がありまして、一方側には
河川公園がございまして、一方の方には
集落がございました。
河川方面の方には古い
堰堤が入っていまして、こっち側の方を新しくしたわけでありますが、そのやはり二か月後に、同じ台風でございましたから
土石流が流れてくる。もう
公園の方は見る影もないわけでありまして、本当にこちらの方のしっかりとした
砂防堰堤のあるところは
集落は救われて、もしそれがなかったら命がどうなったかと。
コンクリートから人へというのじゃなくて、私は
コンクリートが人の命を守ったと、そういうものを自分なりに肌で感じまして、そうした中で四か月後に私ども
田中県政が始まりました。
田中知事がなって、私も
議長としてお迎えして、本当に精力的に県民のために働いていただきました。そして、四か月後に実は緑の
ダム構想ということで、脱
ダム宣言をされまして、すべての
県営ダムについての
中止の
方向を打ち出されたわけでありまして、特に、県都
長野市におきましては浅川というところがありまして、これは非常に
災害が多くありまして、もう抜本的な
対策として
ダム以外はないということで我々も
結論を出して、しかしながら、やはり緑の
ダム構想の
一つの
知事の
理念の中で、いや、これも
中止にしますよと。しかも、
取付け道路もすべて完成をし、そして
本体工事も前
知事のときに発注をして、その後に
中止をされたわけでありまして、当然のことながら、こっちの右手か左手かよく分かりませんけど、
代替案をお持ちになって私はその
結論を出されたと、こう思っておりましたところ、その後に
知事も精力的に、遊水地を
計画をどうするかとか、あるいはほかの築堤はどうだとか、あるいは堤防の
かさ上げをどうするかとか、また
河床整備をどうするかと、いろいろ考えたんだと思われます。しかしながら、いろいろなことを方策を練られながらも、
結論が出ずままにまた
知事選が行われ、
村井知事が誕生いたしました。そして、
村井県政の中でも一生懸命
治水対策についての
取組をしていただいた結果が、規模は縮小され、そして
ダムの形式は変わりましたが、
ダムに落ち着いたわけであります。
私は、果たしてこの九年間はどうだったのかなと思ったときに、あの潔い
決断をされた
前原大臣、まさしく、私はそのとき思いましたのは、
大臣は、確かにこのことについては利水も
治水も本当に
有識者会議の中で検討してもらうとおっしゃっています。
大臣自身の
理念の中で、やはりこれを再考の中でということで、基本的な考え方に私は
決断をされることも必要なんじゃないかなと思っております。
まずこのことを申し上げまして、本題に入らせていただきますが、この
計画は今回でたしか第六次
計画になるわけであります。第六次
計画になるこの
計画が、昭和三十七年からずっと続いているんですよね。もう半世紀にわたるこの
地籍調査事業が続いているんですけど、果たしてこの
進捗状況はどのような
状況なのか、
政務官、お聞かせいただけますでしょうか。