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丸川珠代君 申し上げておきますが、いいかげんな中期財政フレームを
示したら、ただでさえ今国際的な信頼を失いつつある
日本のソブリン
リスクが本当にがたがたし始めます。いよいよ現実のものにならないとも限りませんので、そうした自覚を持った中期財政フレームをしっかりと打ち立てていただきたいと思います。
残り時間でございますけれども、障害者施策についてお伺いをしたいと思います。
政府は、障がい者
制度改革推進会議を開いて今新たな障害者施策の在り方について
議論を進めておられますし、
マニフェストでも
制度の谷間をなくすことということを障害者施策の目指すところとして挙げられておられますが、
制度の谷間といえば、私は、その最たる該当者と言えるのが常時医療的ケアが必要な
重症心身障害児とその家族ではないかと思っております。
超重症児あるいは準超重症児というような分類にも該当するこの
子供たちというのは、寝たきりか、あるいは起きても座るところまでというような状態が多く、人工呼吸器を付けていたり、あるいは気管を切開していて常にたんの吸引が必要であったり、経管栄養を必要としていたり、あるいは導尿が必要であったり、とにかく常時医療的ケアを含む介護を必要としております。
こうした
子供たちはNICUあるいは小児救急医療の急性期治療を経て施設あるいは在宅での
生活に移行していきますが、この重症児が在宅で
生活するためには大変な家族の介護の負担が必要であり、
厚生労働省も研究班の方で、この医療的ケアが常時必要な重症児についての
調査、家族の介護負担についての
調査というものを行っているというふうに伺っております。
障害者の
権利条約を批准しようとしておられます現在の
政府のことでありますから、当然のことながらこうした超重症児の、医療的ケアが必要な
子供たちが地域で暮らしていけるということについて後押しをしようというお考えがあるんだろうと思いますけれども、現実に医療的ケアを必要とする
子供たちが在宅で暮らしていこうとするための地域での支援というものはなかなか整わない状態でございます。
その
一つの理由というのが、医療的ケアを進んでやってくださる訪問看護師さんあるいはヘルパーさん、極めて限られております。ましてや保育士さん、ほとんどいらっしゃいません。学校に行く前の
子供たち、三歳からは幼稚園のような、養護学校の幼稚部のようなところでも、日中預かって集団の
生活をできるというところありますけれども、〇—三歳児でそういったところを探すのは非常に厳しい
状況になっております。単に医療的ケアの分類ということだけではなく、そのケアの責任をどこまで負えるかということを考えると、経験がある看護師さんでもしり込みをしてしまう、安全に預かることができないと言って断られてしまうというような
状況が起きております。
しかしながら、
大臣にお考えを伺いたいのですが、在宅で見られる
子供を地域での介護や看護の体制が整わないがゆえに施設に残さざるを得ないと、こういう選択を
大臣はさせるおつもりなのか。それとも、今後、地域での介護や看護の体制を整えていくことによって、今在宅で見られる
子供たちをそのまま在宅で見られるような、家族の負担の軽減も含めての体制を整えていくおつもりがあるのかどうか、まずそこのところのお考えを伺わせていただけますか。