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石井みどり君 選定をされた後
ワクチンのラインをつくっていったりとか、そういうこともあるわけですが、同時に、治験や臨床研究の、これも行わなくてはいけないわけですから、それに対して治験、臨床研究を実施する
医療機関、これがアメリカと違って
日本はなかなか治験を受けられる方、これの確保も、非常に
日本とアメリカでは受け止め方、
理解が違うわけですから、そういうこと、
国民への普及啓発とか、あるいは治験、臨床研究への参加を要請していかなきゃいけないとか、そういうこともあるかと思います。
それからまた、この治験や臨床研究を実施する人材の育成ということも非常に重要だろうというふうに思っていますが、同時に、今進められておられます選定の企業に対しても非常に企業負担を軽減していくということも大事だろうと思っていますので、やはり欧米並みのスピードと質が今後は求められると思いますので、是非ここは最重要課題というふうに受け止めていただいて取り組んでいただければというふうに思います。
前回もポリオの不活化
ワクチン導入に関してお伺いしたわけですが、前回、四月八日付けですので、三役のどなたかの名前で
通知を出すとおっしゃったんですが、これは混合不活化ポリオ
ワクチンメーカー四社あてにこれは
足立政務官のお名前で出ておりますが、この依頼のこれの文書の最後のパラグラフのところに、貴社におかれては、現在、DPT
ワクチンとIPVの混合
ワクチンの開発を行っていると承知しておりますが、このような
状況にかんがみ、DPT
ワクチンとIPVの混合
ワクチンの一日も早い薬事承認の取得及び供給に向け、より一層の開発促進の御協力をお願い申し上げますと、こういう
通知を出されていますが、しかし、これ紙切れ一枚出して、そんなにこれをいただいたからって早急にできるわけでもないんですね。
少しお伺いしたいのは、このポリオ不活化
ワクチンに関しては、私はこれを早期導入にすべきだというふうに申し上げたら、
大臣は、ルールがあるからできないと、超法規的にやるわけにはいかないとおっしゃった。そして
足立政務官も、特例承認の壁があるというふうに
お答えいただいたと思いますが、そうであれば、薬事法を改正してでも安全な不活化
ワクチンを早急に導入する努力を行わないんでしょうか。
なぜかというと、まさにこれ、
厚生労働省の五十年史にポリオ騒動始末記というのが、当時の薬務
局長の牛丸さんという方が書かれているんですね。
これによりますと、元々、当時の専門家は生
ワクチンの導入は非常にやはり否定的だったわけですよね。安全性も
有効性も確信が持てないと、そして
データも不詳であるということであったわけですが、それが昭和三十三年に、これソーク・
ワクチンの生産を行うことと、昭和三十三年にはソーク型
ワクチン、不活化
ワクチンの生産を行うことにしていた。しかし、昭和三十五年に北海道で非常にこれが大量に
発生したわけですね。そして、昭和三十六年、翌年には、今度は九州から関東でまたポリオが大流行したんですね。
当時の常識ではそんなに起こらないだろうと小規模の防疫体制しかつくっていなかったんですね。毎年
発生はごく少数例であったわけですから、到底こんな
パンデミックということを
想定していなかったわけですね。しかし、これがもう連日お母さん方が陳情される。それから、何か当時の総評の方からもそういう、非常に、デモとかそういうのがあったとか、そういうようなことをお書きになっていらっしゃるんですね。
そして、結局、急遽、緊急避難措置としてソ連、カナダから経口生
ワクチンを一千三百万人分緊急輸入された。で、ブランケットオペレーション形式で一斉
接種を行われた。運良く、非常に幸運に重篤な副反応もなく、これでこの流行が鎮静化したということがあるんですね。それで、それがそのまま現在に至るまでこの生
ワクチンが使われているわけですね。
このときに、非常に、薬務
局長さんあるいは当時の、今でいう医政局でしょうか、そういう
方々が非常に、御自分たちの責任だけでするのは大変だということで、
大臣が全責任を持つと、当時の古井さんですけれども、全責任を持つということで
大臣談話も発表されて、これで終息をして、それがそのまま続いているわけですね、この生
ワクチンの投与ということが。
余談では、この生
ワクチンを開発したセービン博士というのは非常に評価が低かったんですけれども、この一件によって世界的に再評価をされたということもあるわけですね。
今、この前も御紹介したようないろいろな
健康被害が生じているのは、これはもう生
ワクチンによる感染事例だけですね、我が国では。一九七六年以降、野生株によるポリオの
報告はないわけですから。そうであれば、
予防のための
ワクチンによって
健康被害が生じているという矛盾した
状況があるわけですね。で、不活化
ワクチンの私は導入はやはり早急に行うべきだと思っています。
できないできないというその言い訳に終始されるというのは、それから
審査を早めるという、それからこういう通達も出したよと、何もやっていないわけじゃないよというまさに官僚的な発想でなくて、知恵を絞って、もっと早急に不活化
ワクチンが導入できるという具体策をお示しをいただきたいと思います。
私はやはり、たとえ少数であったとしても、その間に失われる命とかあるいは後遺症、これを一生背負わなければならない子供たち、確率としては毎年お一人、二人出ているわけですから、本当に鳩山政権がいのちの政治を、あれだけ二十四回もいのちいのちって連発されるんであれば、これこそ政治主導で解決すべきだと思いますが、再度御見解をお聞かせください。