○近藤正道君 ありがとうございました。
さっきも言いましたように、サラ金の被害者ではマルチジョブの人は非常に多いですね。そしてまた、昨年来、
生活保護の母子加算のことでいろんな
議論がありました。院内集会等でヒアリングをしますと、大体母子家庭で頑張っている人は大体マルチジョブ、複数の仕事で働いていますよ。
先ほど来の
いろいろ議論を聞いていても、とにかく非正規の人が多い、そして男性よりも女性の方が多い、シングルマザーが多い。これはもう非常に傾向としてははっきり出ておりますね。まさにナショナルミニマムの問題ともやっぱり連動してくるわけでありますので、サンプルでも何でもいいんで、ある程度の傾向をとにかく速やかに出して、それに基づいてしっかりとしたやっぱり方針を、
方向を出していただきたい。
今、サンプルでやられるというふうな前向きな御
答弁がありましたので、是非、長
妻大臣、言ったことはしっかりやって、いや、さすがやっぱり政権替わって長
妻大臣の下で対応が早いと、こういうふうに言われるように頑張っていただきたいと強くお願いを申し上げて、かつ
期待をさせていただきたいというふうに思っています。
最後の
質問でございますけれ
ども、三月十九日に派遣法の
改正案が閣議決定をいたしました。いよいよ派遣法の
改正案が参議院から始まって、
大臣そして
細川副
大臣、本当に御苦労さまでございました。一日も早くこれを提案どおり可決、成立させたいものだと、こういうふうに思っておりますが。
しかし、この
改正の中で原則禁止というものがうたわれております日雇派遣、あるいは登録型派遣、これはいずれも原則禁止、非常にいいことだと思いますが、これが打ち出されたことな
どもありまして、もうやっぱりその業界はこれに代わる次のビジネスをいろいろ検討している。
今日、配付資料で、フリーシフトだとかあるいは日々紹介サービスというものを、新聞記事あるいはホームページを皆さんのところに差し上げさせていただきましたけれ
ども、これについては派遣法の抜本
改正をこの間一生懸命求めてきた人たちの間から、これは新たな日雇派遣の脱法行為ではないか、あるいは登録型派遣の脱法行為ではないか、これはやっぱりきちっと実態を調査をして、必要なチェックあるいは
規制をやっぱり検討していかないと大変なことになるんではないか、こういう危惧の念が非常に出されているわけでございます。
大臣でもあるいは副
大臣でも
政務官でも結構でございますけれ
ども、この日々紹介事業、つまり会社の人事部門を完全に請け負って、人の採用とか面接だとか、あるいは交代勤務、シフトだとか、あるいは勤怠の管理だとか
給与支払あるいは勤務管理、こういうものを全部代行すると。そういうものを全部やって会社に人を送り込む。確かに直接
雇用というところは一歩前進なのかも分かりませんけれ
ども、こういうことがまかり通りますと、
労働基準法の
賃金直接支払の原則だとか、あるいは雇主の安全衛生管理責任だとか、あるいは、つまり
労働者供給を禁止した職安法の四十四条とか、こういうものとの間に非常に微妙なといいましょうか、違反しているんではないかと、こういう問題がいろいろ出てくると。
あるいはフリーシフト、これも登録派遣の私は脱法ではないかと思っているんだけれ
ども、登録だけしておいていつでも仕事ができますよと、好きなときに好きな形で仕事ができますよ、こういう触れ込みなんだけれ
ども、実際は全く連絡が来ない場合もあれば、あるいは好きなときに好きなやり方で仕事ができるといっても実態はそうでないとか、見方によっては登録型派遣のまさにすり替えのようなこういう業務がかなりここへ来て急速に増えてきていると。
そして、このことについて厚労省の皆さんに、一体実態はどうなっているんですか、新聞等には、こういう業務が非常に増えてきている、しかしいろいろ
労働基準法上の問題はたくさんあるという
指摘があるにもかかわらず、厚労省の皆さんに聞いても全く
把握をしていない。これ、是非一度その実態を調べていただいて、どこに問題があるのか皆さんなりに是非私は調査をしていただきたいと。
派遣法を
改正しても、イタチごっこでいろんなものが出てくるという話は前から言われてきたわけでございますけれ
ども、今日は第一弾として、この日々紹介だとかあるいはフリーシフトという最近非常にはやりの働き方を二つ紹介をさせていただきました。皆さんがどういうふうにこの二つの業務について認識をされているのか、どこに
問題点があるというふうに今現在見ておられるのか、認識をお伺いしたいと思います。