○
加藤修一君 いずれにしても、規制にかかわる法律改正あるいは新法にかかわって、こういった面には十分なチェックが当然求められておりますので、
是非真っ正面から取り組んでいただきたいと思います。
それでは、次に
赤松農林水産大臣にお願いでありますけれ
ども、その前に、これは両
大臣に、実は昨日、日曜日の新聞でありますけれ
ども、産経でありますけれ
ども、国交政
務官に献金一億円という話が出ていて、癒着が疑われないように
努力が必要だという話が出ておりました、まあ報道によればという話でありますけれ
ども。公平な運輸行政を進める上で、JR西の株まで保有するJRのOB議員が、
国交省の
政務三役を務めている現状が適切なのかどうか、議論が必要ではないかと、そういう話が報道されております。
それから、国家公務員法等の改正の
関係ですね。これ非常に今後の行政の在り方については極めて重要な中身じゃないかなと思っておりまして、例えば幹部候補名簿への
大臣による推薦、この推薦の基準は一体どうなっているかというのはよく分からないんですね。それから、現職幹部職員の適格性審査に対して、だれが審査し、いかなる審査手続になるのかと。裁量性がなるべく入らない客観性が当然求められている。それから、専門性を要する幹部職員を公募するときは、その公募条件を設定、当然するわけでありますけれ
ども、この審査にどういう形でかかわってくるのかということも当然重要な点でありますので明確にしなければいけない。あるいは
政務調査官、これ各府省で設けることができるわけでありますけれ
ども、これは政治主導確立法の
関係であります。この
政務調査官の
関係でありますけれ
ども、だれがいかなる適格性審査に従って人選し、どのようなメンバーを想定しているか等々含めて、これまた極めて重要な観点だと思うんですね。
いずれにしても私は、最近の新聞で、特に四月十六日の読売新聞でありますけれ
ども、「民主イズム」ということで第一面の左の上に出ておりますけれ
ども、その中で「「公募」軽視 官僚を排除」という形でありまして、「鳩山
政権は「天下りの指定席」と批判される独法の理事などを公募制にした。」と。公募制にしたということは非常に一歩、二歩の前進だと思うんですね。それと、水資源機構では最終的にこれは
大臣の
指示でその理事長が辞めざるを得なくなったと。これ公募して、その後にそういう話になっているんですね。あるいは、福祉医療機構の理事長も、これ公募いたしましたけれ
ども、最終的には
大臣の意に沿わないということで辞めさせられているという話になっております。
極めてこういう恣意性がどの程度入るかどうかを含めて問題になるんではないかなと、そういうとらえ方を私はしておりまして、そういうことを
考えてまいりますと、やはり公正なやり方を、審議会等を含めて、省庁の役人の
関係についてはそれはまた別にして、外郭の方ですよね、独法の
関係とか審議会の
関係とか、そういった面についてやはり公正な立場で人事を推進していかなければいけないということだと思います。
これ昨年の参議院の本
会議でも取り上げられたケースでありますけれ
ども、そういった観点からイギリスなんかでは、公職任命コミッショナー、そういう制度があると。任命が公正に行われるように監督することを職務として公職任命コミッショナーというのが存在するという話でありまして、これは背景は、一九九〇年代半ばの保守党
政権時代に、特殊法人などの公的機関に与党のコネで任命される事例が多かったと、世間の非難を浴びたと。そこで、公職倫理基準
委員会ができて、それが提案した勧告に従って公職任命コミッショナーが設置されることになったということで、
皆さんのお手元にその一部を書いたものを配付させていただいております。
独立した査定者、任命手続に直接参加してチェックする、あるいは独立した監査者、任命手続を事後的にチェックすると。こういう公職任命コミッショナー制度というのが私は、審議会あるいは特殊法人、独立行政法人、独立行政
委員会、公営企業、第三セクター、諮問
委員会などなど、そういったところに導入することが望ましいんではないかなと、そんなふうに
考えております。
それで、任命の綱領として七つの原則があると。第一点は、最終的な任命は
大臣によってなされること、二番目は、実力本位で選考、任命されること、三番目、独立した詳細な調査が行われること、四点目、機会均等原則が遵守されること、五点目、清廉潔白さが必要であること、六点目、手続が公開され外部から見えやすくなければならないことと、いわゆる公開性と透明性であります。最後、七番目でありますけれ
ども、手続はポストの重要性に比例して厳しくされること、いわゆる比例原則でありますけれ
ども、こういうことを通してやはり公正性が担保されるような人事の在り方というのが極めて私は重要でないかなと、このように思っておりますけれ
ども、両
大臣の御見解をまずお尋ねしたいと思います。