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山内徳信君 大体そういう
答弁しか返ってこぬだろうと思っていましたよ、
松野さん。
しかし、
総理の周囲におる
皆さん方はまじめに仕事をしていないということではありませんか。ずっと言っておるのは、
総理が最初から言ってきたのは、国外、最低でも県外とおっしゃったでしょう。その人が今の
総理なんですよ。そういうことをせずして、なぜ
総理に
沖縄行ってあんなに頭下げさせるんですか。そのことを昨日も沖北で
外務大臣と
沖縄担当の前原
大臣にも申し上げてあるんです。しっかりせぬといかぬですよ。ところが、
防衛、
外務と一緒になって、
官邸も、
官房長官一緒になって
総理の足を引っ張って、回り回ってまた辺野古に押し付けようというのは、これは許せないという
沖縄県民の怒りなんです。そういうふうなことではいかぬのです。
さて、
皆さん、回り回って辺野古沿岸部に、くい打ち工法とかいろんな
言い方がありますが、私の目から見ると、
沖縄県民の目から見ると、それは実現性のないそういう案だと
沖縄の人は言っておるんです。私もそう見ておるんです。
私は実務の経験もありますから、より今日は具体的に申し上げておきますが、一つは、
皆さん、自治体関係者の同意を、旧
政権と同じように同意をいただけると思っておるのか。
二番目は、漁業関係の、漁業法というのがありますでしょう、漁業権の。これはすごい排他的な法律ですよ。そうすると、海で仕事をしておる
皆さん方、漁業組合の了解が得られると思うんですか。それは難しい。難しいんじゃない、不可能なんです。
三番目に申し上げますが、
アメリカ側はずっと今日まで言い続けてきたのは、
地元合意が重要ですよと。
アメリカは賢いから、やはり私みたいなきついことを言わない。
地元合意が重要ですよと。
言葉は軟らかいんですが、彼らはちゃんとそういうことを指摘をしておるわけです。
四番目に申し上げますが、ジュゴンは天然記念物で、
日本国は保護しなければいかぬのです。天然記念物ですよ、ジュゴンが。天然記念物です。
そして、五番目に申し上げますが、オスプレーが配備されるということは、高村
外務大臣も、そして現在の
北澤大臣も、やはりこれは、オスプレーの配備は結果として配備されていくと、こういう趣旨の
答弁をいただいておるわけであります。そういうふうなことからすると、これは、今まで進めてきたアセスの中にはオスプレーはひた隠しに隠してきたわけです、旧
政権の、私はここで何度もその担当職員にも申し上げておいたんですが。そういうふうなことが当然問題として起こってくるわけです。
六番目には、
沖縄県は、
沖縄の全体の海域、ここは保全すべき一級の場所、ここは二級、ここは三級といってランク別に指定してあるんです。くい打ちをしていこうというその海域は一級のランクの場所なんです。そこにどうして鉄のくいを九千本も打ち込むというんですか。それを県知事も県
議会も自治体も打ち込んでいいですよとは言えぬでしょう。
現在、もう既にジュゴン訴訟が
沖縄で起こされておる、
アメリカでも起こされておるわけです。そういうふうなことをひた隠しに隠しておいて、周囲におる官僚の
皆さん方は、これしかないでしょう、これしかないでしょうと、こういうふうに言って、回り回って現行案のその位置を少し沖の方にずらしていこうという話でしょう。そして、V字形の滑走路を一本にして、これを千八百メートルぐらいでしたかね、それに延ばしていこうというだけの話でしょう。
もう一つありますよ。もう一つは、今の案は
政府の案とは私は認めていないんです。要するに、三党
連立政権ですが、既に
政府は
自分たちだけで勝手に腹案みたいなのを作って走り回っておるだけでしょう。打診をしておるわけでしょう。
〔
理事山根隆治君退席、
委員長着席〕
そういうふうに、今幾つかの高い高いハードルを申し上げましたが、これはクリアできない。現実的にクリアできないから、そういう実現性のないものをどんなに検討してもそれは実現しないわけでありますから、時間がもったいない。このことを深刻に両省は受け止めていただいて、方向転換をする以外にないというんです。
そして、私が残念に
思いますのは、ずっと
沖縄と
徳之島に押し付けて、平然として
沖縄における海兵隊の抑止論がまかり通っていく。海兵隊が
沖縄にいなければ
日本の安全は、
日本国民の安全はと。そういうことならば、まず
総理大臣も
外務大臣、
防衛大臣もここにいらっしゃる
国会議員の
皆さん方も手を挙げられて、やはりそういう
立場にある、安保条約を認める
立場から
沖縄の
負担を
軽減をしていこうということを言ってきた者として、
沖縄の
普天間の基地の半分ぐらいは私の県に、私の選挙区に受け入れようと、そういうふうな人が何名か出てきていいじゃないですか。あんな北海道、広いところありながら、
総理も、私はまだ
総理がおっしゃった腹案というのは北海道と今も信じておるんです。
岡田大臣も
北澤大臣も榛葉副
大臣も是非手を挙げていただきたい。
榛葉さん、あなたが、もし
政府があなたの住んでいる近くにあるあの静岡のおいしいお茶の産地、牧之原台地とか島田とか金谷とか掛川とか菊川、そこら辺に本当に海兵隊を迎える基地を、案ができたときにあなたは
賛成しないでしょう。
賛成しなくていいんです、あなたは。あのお茶を、あの牧之原をつぶしてはいかぬのです。そうでしょう。
そのことは、両
大臣もそういうふうに言えると
思いますよ。言えるならば、そう言うならば、
アメリカと
交渉する以外ないでしょう、
アメリカと。私がずっと最初から言い続けているのはそれなんだ。
北澤大臣、
岡田大臣、
アメリカも全部テレビ見ていますよ。
徳之島の
状況も見ています。
沖縄の
状況も見ております。それでもなおルース大使が押し付けるというんだったら、けんかしていいじゃないですか。堂々とけんかやってください。
外交交渉のけんかやるんですよ。そういうふうになさったときに、私は、しっかり頑張った、
岡田大臣、
北澤大臣、よう頑張った、
総理、よう頑張ったと。私は一番きついことを言う男ですが、しかし一番鳩山
政権に頑張ってほしいんです。だからきついことを言うんです。だから、
民主党の議員さんたちは、
山内、きついなと思っておるかもしらぬのですが、私は、与党だから何でもやあやあ、はいはいとは言いません。私は、立派に支えていくためにこんなきついことを申し上げるわけであります。
そして、まだ三党による
連立政権のこの問題についてはやはり
協議は終わっていないわけです。そういう
状況の中で、余りにも五月、五月というのが頭にありますから、もう走り始めていらっしゃるわけですね。ですから、手続も、あるいは関係自治体のそこら辺の難しいハードルを一つ一つチェックをして最終案を作っていくべきであるのに、そこら辺の検討が、後ろに座っておる、あるいは周囲におるやはり官僚たちの
努力はなっていない。違いますか。漁業権とかあるいは天然記念物がどれほど排他的で絶対的な権限がある法律というのを知らぬのじゃないですか。それはまたいつかやりますよ。
私は、
総理があれほどおっしゃった、そして最初の信念はやはり国外、県外でしたよ。ところが舞い戻ってきた。それでもなお、
総理のそれを信じておきたい。ところが、今の動きは、もう
沖縄差別、
沖縄県民裏切り。それに対する県民の反発は、これは想像を絶するのがありますよ。そのことを何度も、昨日も申し上げてありますが、今日も
山内が黄色い姿でここに立っておるというのは、県民の
思いをきちっと前もって申し上げておいて誤りなき方向付けをしていただきたいから、そういう
思いで立っておるんです。
これは聞いておきたいんですが、
政府が押し付ければできるという判断でございますか、
外務大臣、
防衛大臣。簡単にお答えください、時間がありませんから。