○山内
徳信君 申し上げますが、時間が少ないからはしょりますが、抽象的に言えば、戦後六十五年、米軍基地、異民族統治下、復帰後も米軍基地の七五%を押し付けられ、本当に長い間苦しめられ、そして血を吐く思いで生きてきたわけです。そういう
県民は、我慢の限度を超え、受忍の限度を超え、ついに四月二十五日、去る日曜日、読谷村の基地の中にできた運動公園に集まって、九万、大会は終わるのにまだ大会場に入れない、そういう
状況が続いたわけです。大会に参加できなかった人は、那覇市内のお店で働いておる人あるいはレストランで働いておる人々は、黄色いリボンを胸に付けて働いておるわけです。この
県民大会は、立場を超えて、保守も革新も超えて、
沖縄の人々の心が
一つにまとまった歴史的な瞬間でした。
私は、
北澤さん、
岡田さん来てほしいと声掛けようと思いましたが、公的な立場ですから、またここへおいでいただきたいと申し上げても、立場上行くわけにはいかぬと、こういうことになりますが、とにかく
外務大臣も
防衛大臣も、私の目から見ると、必死に命懸けでこの問題を解決しようというその意気込みは感じられない。
なぜそんなこと言うかというと、あの大会場は、二百五十五ヘクタール、普天間飛行場、世界一危険である普天間飛行場から飛び立ったヘリコプターから、あるいは固定翼の飛行機からジープも降ろす、トレーラーも降ろす、角材も、もちろん兵士たちも降下訓練をやる。どれほど被害、事故、事件、死者が出たか。だから、村民は立ち上がって、あの基地を追い払った、土地を取り戻したんです。その
交渉を海兵隊とやってきたんです。在日米軍とやってきたんです。
三万しかいない読谷村の人がそれができるのに、なぜ
外務大臣と
防衛大臣がおりながら、
総理大臣がおりながら、四百八十一ヘクタールの海兵隊を
アメリカに帰れと、本国に帰れと、それができぬというならば、
アメリカ領の、太平洋にある
アメリカ領に移ればいいじゃないですか。そういう
努力をせぬで国内にと言っても、徳之島御覧のとおり、
沖縄県民九万集まった。
努力しておる、しておると言っても、命懸けでやっていない。
私の手元に今朝こういう、北マリアナ連邦上院が決議をしましたが、
沖縄の海兵隊をお迎えしようというそのことは先週も申し上げておきましたが、先週は横文字のものを差し上げましたが、今日は
日本文に訳したものです。今日の午後、マリアナ諸島の下院は同じく決議をすると。ですから、サイパン、テニアン、テニアンはお迎えしますと言っているんですよ。
そういうふうに迎えるところがあるのに、なぜ徳之島のああいう島の人々をいじめるようにそういうことをやるんですか。なぜ十三
年間も、あの辺野古の海岸で座り込んだ七十歳、八十歳、九十歳のおじいさんたち、おばあさんたちをそれ以上いじめて、何がくい打ちの桟橋とか浅瀬とか、それは
アメリカからそういう妥協案を持ってきたんでしょうが。違いますか。そういうふうなことではいかぬのです。
皆さん、自分のこととして
沖縄の痛みを、
沖縄も
日本でしょう、一県でしょう、
日本国民でしょう、
沖縄の痛みを
外務大臣も
防衛大臣も
総理大臣も自分の痛みとして受け止めて、
皆さんの出身の
県内の問題として受け止めたときに、これは
アメリカのクリントン
長官にもゲーツ国防
長官にもオバマ大統領にも胸を張って対外
交渉してくださいとずっと言っておるじゃないですか。それでも
皆さん聞かないから、
沖縄の
県民大会はこういう
状況になったわけでしょう。
既に新聞も、
皆さん方は見ていらっしゃると思いますよ。見てみてください、
大臣。副
大臣、見てみてください。(
資料提示)この大会の中で、
沖縄県
知事、仲井眞
知事は、基地の実態見たときに、どうして
沖縄にこんなに七五%を押し付けておるのか、これは差別だと、これは不公平だと、こうおっしゃっておるんです。その実態を一番よく知っておるのは
総理大臣だろうと思うんです。だから、
総理は国外、最低でも
県外とおっしゃったんです。そして、
県議会四十八名全員参加、
沖縄四十一
市町村長、二人は代理
出席ですが、代理二人含めて全員参加ですよ。
こういう
状況で、またまた
アメリカから変なのがやってまいりましたね。キャンベルが、今日夕方会うんじゃないですか、両
大臣とも。キャンベルが偉そうにやってきましたよ。なぜ六十五
年間沖縄を軍事的な植民地のように使いたい放題に使って、普天間、宜野湾市民にもうこれ以上の恐怖を与えませんと、大国
アメリカは今まで六十五年使わせていただいたから感謝をしながら引き揚げるということを言うべきじゃないんですか。そう言わすような外交
交渉をやれと私は言っているじゃないですか。
そして、キャンベルは、朝日新聞の単独
記者会見でこう言っていますよ、真剣な提案があったと、
日本側から。提案したのは
皆さんでしょう。
防衛と
外務省でしょう。そして、それは次の段階に進む土台になると言っているんですよ。なぜそういう、
アメリカのそういう恫喝、圧力に屈するんですか。主権国家、独立国家の
大臣として胸を張ってくださいといつでも言っておるじゃないですか。
皆さん方よって立つところは、国民、
県民の立場に立つべきです。
アメリカ側に立ったらいかぬのです。あと……