○浜田昌良君 今、最低十二単位、十二時間というのは長いかどうかというところなんですよね。非常に短いと思いますね。
実は、この
タイ、
タイという国はこの薬物依存プログラム、薬物の
犯罪者全員に行われていまして、かつ一・五年の長期プログラム又は六か月の短期プログラムあるんですよ。こういう
期間を掛けているんですよ。再犯防止に効果を上げていまして、一・五年のプログラムを受けた人の再犯率は四%に減っているんですよ。これ
日本ももうちょっと勉強したらどうですかね。むしろ、これ
受刑者を
移送しない方がいいんじゃないかということを言われちゃいますね、これだと。
日本のプログラム遅れています、本当に。
同じように、
日本人の
受刑者の人数が多い中国又はフィリピンなんかの
状況でも、いわゆる保健
関係の部局との連携がちゃんと取れているんですよね。その辺が本当に
日本でされているのかと。
例えばフィリピンの場合も、裁判所の指示に基づいて十八か月を超えない
期間にアフターケアを
実施される、この
期間中にリハビリに成功した場合には訴えを免れて退院できるという、こういうこともされているんですよ。中国の場合でも、麻薬の自己使用に対しては、
犯罪としての処罰ではなくて、行政処罰ということで麻薬中断措置を中心に
実施されているという考え方なんですね。いわゆる密輸に対してはもう厳罰でやる、しかし中毒患者についてはむしろ依存症としてしっかりとケアをしている。というのが、何となく
日本は、中毒患者の方は、「ダメ。ゼッ
タイ。」と言うだけで、このケアが十分にされていないというのが、非常にこれ
タイやフィリピンよりも遅れているという
状況なんですよ。この辺、
関係省庁と連携してほしいんですね。
特にそれを強く感じたのが、いわゆる初犯の方、初犯は
執行猶予になるわけですよ。この薬物事犯で
執行猶予になっている方の大体の人数、そのうち、こういう中毒依存からのプログラムを受けている比率はどれぐらいあるんですか。