○山内
徳信君 ありがとうございます。それじゃ、しっかり
質問させていただきます。
まず、
島尻安伊子議員さんからも
質問ありましたが、私も戦後ずっと沖縄の米軍基地を見てきた人間の一人として、今回の
政権交代によって基地は見直しの方向で進むと、こういうふうな合意
文書もありますし、恐らく、
外務大臣は
アメリカの
関係者に会われて、大使とかペンタゴンの
関係者にも新
政権の方向はこうだと、こういうふうにお伝えしてあると思っております。その見直しがどういうふうになっておるのかということを私は非常に気になるわけです。
私が聞いておりますと、先ほど島尻議員さんの
質問に対して
答弁聞いておりますと、私は、これは体質なのかなと。最近
密約が出てきたわけですね。核の再持込みの話もあるわけです。そして、
沖縄返還のときのあの四百万ドルの件もあるわけですね。私
たち沖縄の人は、あれが
日本国民の納めた税金でその戦後の補償が支払いされたとは思っていなかったんです。ところが、あのお金は
日本が
アメリカの方に提供して、形は
アメリカがやったという形になっておるんですね。
こういうものが次々と明らかになってきておるのを見たときに、
政府というのはこんなにも
密約を結んで、こんなにも
国民をだます、うそをつくのかなと。私は正直なところ
政府を信じていいのかなと、こう思ったりするんです。
それで、
質問いたしますが、沖縄タイムスには
首相、県内移設を示唆と書かれておるんです、これは沖縄タイムス。それから、琉球新報には
防衛相、県外難しいと、こういうふうに書かれておりまして、一体これはどうなっておるんだろうと、こういうふうに考えましたときに、ああ、
外務大臣も
防衛大臣も今回は逃げやすいなと。官邸で平野官房長官がゼロベースでこうやっておると。ところが、私
たちはここまで年取るまでには、いろんな仕事を通して、官房長官お一人ではできない、ここはどうかね、ここはどうかねという、置かれておる自然
環境とか社会
環境とか全部チェックせぬと案は作れぬわけですよ。案作る人がおるわけです。案作る
省庁がおるわけですよ。それがいなくて、官邸でこんな大きなたくさんの仕事をやれるはずはない。したがいまして、そこはもう皆さんずっと、いや、これは官邸、官邸と、こうおっしゃっておりますが、それは違うと。次第、次第に表に頭を出し始めてきておるんです、こうして。
したがいまして、私は申し上げますが、やはり、そして十六日には
防衛大臣は都内で知事にお目にかかっております。ここに書かれておるんです。そして、陸上案、勝連沖案、徳之島案が、
説明があったと。それに対して沖縄県知事は非常に残念だと、こうおっしゃったと。済みません、当面は県内移設でしのぐしかないと、ここまで書かれておるんです。これ書いた人は千里眼なのか地獄耳なのか分かりませんが、新聞はそういうふうに書いておるんです。
そして、二十五日、
防衛大臣は沖縄に行かれると。普天間移設、県知事との
調整急ぐ必要と書かれておるんです。これが届いておるんです。二十五日に那覇入りして沖縄県知事と会談する方向で
調整をしておると。いきなり案を出して了解をいただくのは難しい、沖縄の民意の代表である知事が早め早めに
情報を得ておくことは大切だと述べ、
政府案を決める前に、地元や米側と事前
調整を行う必要があるとの考えを示しておると、こういうふうに書かれておるわけですね。
そうしますと、七五%今まで押し付けておいて、軍事的植民地なのかと私に
質問されて、そして、辺野古のあのキャンプ・シュワブの手前で女性兵士が後ろからトラックでぶつける、そういうふうな事故、事件が、県立病院まで入ってくる、恩納村の役場構内にも入ってくる、これが、こういう
状態で、
防衛大臣、沖縄県知事の前へ行って頼みますよとは言えませんよ。
外務大臣も月末には訪米されるというふうな報道がありますが、これは仕切り直しをやってください。そして、やはり堂々と胸を張って、
アメリカのペンタゴンと
交渉をされる。そして、本当に六十五年間使ってきたんだから、この際普天間はお引取りいただこうと、良心的に積極的に皆さん引き揚げてくれと。そうすることによって
日米関係は深化していくんであって、困ったときには力の強いものが、大きいものが度量を発揮して問題解決に当たるのがやはり基本でなければいかぬと私はいつも思っているんです。そういう意味で、この度訪米されるときには
アメリカの
関係者ともそういうことをしませんと、沖縄にももう造れない、本土の
国民も、それは沖縄が嫌っておるのを、自分
たちの頭の上に降ってくる火の粉を受けるわけにはいかぬだろうという、こんな話になるんだと思いますよ。
したがって、やはり
アメリカはグアムとかテニアンとかサイパンに大きな動きとして今
流れておるじゃないですか、
環境アセスもやっておるじゃないですか。そういう意味で、是非、
防衛大臣も
外務大臣も力を合わせ、官邸も
総理大臣も力を合わせて
外交交渉に入っていく、そういう時期になったんだろうと思います。そういう意味で、ひとつよろしくお願いいたします。
あと一分ぐらい残っておりますが、今日は、
最初に申し上げましたように、
外務大臣、やはり、これからハイチに向かわれますから、残りの時間は私が男の情けとして、ハイチをしっかり御覧になってこられて、あと
外交交渉を頑張っていただきますように、よろしくお願いいたします。
終わります。