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遠藤(乙)
分科員 観光を所管される
前原大臣が大変正鵠を得たそういう信念を持っておられる、私も大変安心をした次第でございまして、ぜひその方向で取り組んでいただきたいと思っております。
省庁間連携は大変重要でありまして、そういう壁を取っ払っていろいろなシステム化をしていくことが、実際に飛躍的な可能性を引き出すと思っております。
特に今回、今成功している例として私が評価しているのは北海道。中国のいわゆる婚活の映画ですか、大変これがヒットしました。ただ、これは
日本側の努力というよりも、たまたま中国側がやったもので一気に、「冬のソナタ」と同じような
影響で、効果があったわけであります。それを踏まえて、防衛省との間で新千歳空港の離発着、特に外国の離発着のことが規制緩和されたことは非常によかったと思っております。
逆の問題は、例のメディアの殿堂、これがちょっと、民主党さんの認識では漫画喫茶みたいな認識で、
予算がストップされてしまったわけでございまして、これは私は大変残念に思っております。
実は、今、アニメというのは
日本で最も競争力のある分野であって、これから
日本は、IT時代といっても、賃金からいっても、IT技術者もインドや中国にかなうわけありません。やはりコンテンツ産業、その創造性で勝負ということであって、いかに若いクリエーターをたくさん育てるか。
実は、これは
日本が一番競争力のある分野であるとともに、また観光という面から見ると、今、世界的に
日本のアニメが大変もてはやされることは御承知のとおりで、中国でも、御多分に漏れず、特に若い層に大変な人気があるわけであります。私ども、実はアニメ交流を日中間でやっておりましたが、大変な反響、しかもすそ野が広いわけでありまして、逆に、アニメの殿堂をつくることによってこれが大変な観光
ポイントになる。
間違いなくこれは大きな可能性を秘めておりますので、漫画喫茶といった程度の認識ではなくて、コンテンツ産業の一番重要な核という認識を持って
見直していただければ必ずや大きな活路が開けるものと思っておりますので、ぜひとも、
前原大臣、もう一度大胆な提言をしていただいて、アニメの殿堂を復活していただきたいと強く
要望するものでございます。
実際にやっていますと、中国の若い人にとって、例えばどこに一番行きたいかと聞きますと、警視庁という答えが返ってくるんですね。どういうことかといいますと、「名探偵コナン」という
日本のアニメ、コナンのお父さんが警視庁に勤務しているという位置づけになっておりまして、それで警視庁が一番人気のスポットになっているということで、私も警視庁への案内をアレンジしたことがありますし、意外なところが実は大変に人気スポットになっております。
日本に対する理解を深めるためにも、またこれから、例えば中国では八〇年代以降あるいは九〇年代以降に生まれた人たちが最大の
ポイントだと言われておりまして、そこら辺のニーズを掘り起こして、それに照準を合わせた
対策を打つことは大きな可能性を秘めております。そういった
意味で、アニメに対してぜひ認識を持っていただいて、お願いしたい。
それからまた、長春というところに昨年十月に行ってまいりました。中国では、アメリカのハリウッド、それからインドのムンバイ、それと長春が世界三大の映画産業の基地でありまして、特に今、アニメに大変な力を入れております。長春動画学院というところがありまして、何と七千人の学生を集めて教育をしております。温家宝首相が視察に来るといったことで、大変な国家戦略としてアニメをやっておりまして、とてもこれは、
日本はあっという間に追い越されるなという認識を持った次第であります。
そういう
意味で、ぜひアニメというものをもう少し
見直していただきたいということが私の強い期待でございます。
とともに、今、いろいろ中国の問題がありますけれども、特にビザの問題、さまざまな規制がまだかかっております。やっとここに来て、団体観光旅行が全土にもう既に広がっておりますし、個人観光ビザも昨年七月からとりあえず試験的に解禁になりました。ことしの七月から全土にこれがまた広がるということで、大変これは私は期待をしておりますけれども、この点に絞ってまず
お話を聞きたいと思っております。
まず、昨年七月、個人観光ビザが一応解禁になりましたが、今日まで発給数がどれくらいになっているか、これは外務省にお聞きしたいと
思います。