○馳
分科員 一つ私も感想を言えば、私、ロサンゼルス・オリンピックの開会式で入場行進をしたときに、同じレスリングの仲間の富山英明さんという金メダルをとった人なんですけれども、カメラを持っていたというだけで、当時、選手団本部から強制送還されそうになったんですよ。これはちょっとしゃくし定規過ぎるのかなという点と、ほかの国の選手団と比べても、ちょっとこれは軍国主義と間違えているんじゃないかと選手として言いたくなるような
状況でありましたが、最終的にそのときには、当時監督だった福田富昭さんが頭を下げておさまったんですよ。
したがって、国際的な環境もありますが、何度も言いますけれども、やはりドレスコードというものは、これは守られるべきものなんです。この点をちょっと思い出しました。
最後、
あと二つ
指摘をし、答弁があれば求めて終わります。
オリンピックのトップレベルの場合に、マルチ・サポート
事業というのを今回新たにつけていただいて、深く感謝申し上げます。これは、栄養、トレーニング、それから戦術、チームをつくって強化力を高めていこうという非常によい
事業であり、期待をいたしますが、これはJOCの方から頼まれたので何となく伝書バトみたいなことであれなんですが、
予算を執行する決定権を強化の現場にあるJOCの方に持たせてほしい。
どっち
みち、各競技団体にしろ、あるいは体協であったにしろ、体協は
関係ないかな、皆相談してくるのはJOCの方なんだと。国際的な
状況の情報も踏まえて
予算を的確に執行していきたいので、そういう
意味では、JOCの方に決定権をぜひ持たせてほしいよという要望がありましたので、こういう重要性とともに要望をお伝えし、最後に、
平成十二年にスポーツ振興基本計画がつくられて、ちょうど
平成二十二年、もう十年になりまして、
平成十八年には中間の見直しも行われておりました。
新たなスポーツ振興基本計画、できればスポーツ基本法のもとで新たな今後の十年間の基本計画があればよいと私も思っていますので、別にそれは来年でも再来年でも私はいいと思っているんです。十年たったから今やらなければいけないというものでもない。理念があって、それに基づいての計画があった方がよいとまず私は申し上げたいと思います。
ただ、この十年間の評価。結構、数字の目標がありましたが、私は数字の目標は余り
意味がないと思っているんですよ。これによって、いかにスポーツをする、楽しむ、またサポートをする、こういう環境が整えられたか、そして、それを次の
時代に残していくことができるか、その階段を
文部科学省はきちんと踏まえてきたか、この評価が重要であるというふうに私は思っています。
以上、マルチ・サポート
事業の件とスポーツ振興基本計画の今後の見通し、これをお尋ねして、私の
質問を終わります。