○高木(美)
分科員 私は、ある
東京の市を訪問しましたときに、そこのあるPTAの方から、今までそこの市は、小さい、ミニ体験のような形ですけれ
ども、二泊三日で連携をして行っていました。しかし、やはり
予算が削減されました。結局、行けなくなりました。バス代だけでも出してくれれば、あとはみんなで何とかなるんです。でも、そのバス代が出ないというふうに市から言われました。それはもちろん、市の財政難等々、今深刻になっておりますので、その
状況があるのですが、そこのところは、国が行うべき事業ではないということではなくして、やはり国を挙げてここは支えていこう、地方ができないから国がやる。
事業仕分けの評価結果についても、一度私も高井
政務官に
質問させていただいて、
政務官は、これは
政務三役で最終的には決めることですと。私は立派な
答弁だなと思いましたが、
予算の裏づけがなければ、どんなに意欲があっても最終的にはそれが出てこない、そういう
状況があります。それに対して国として十分な支援をどのようにするか、きめ細やかな対応をさらに求めまして、次の
質問に移らせていただきたいと思います。
次は、食育につきまして、少し
お話をさせていただきたいと思います。
今、食育も、食育基本法、
平成十七年に施行になりまして、かなり国民運動となって進んでまいりました。
実は、私は
東京なものですから、少し
大臣にも見ていただきたいと思ったんですが、「あらかわ満点メニュー」、こういうメニューを荒川区が策定しております。
この
仕組みは、そもそもの発想は、荒川区民の平均寿命が二十三区中二十二番目で、健康状態も決していいものではない。高齢人口も高い方です。区が行った調査では、朝食を抜いている人が
全国の二倍、塩辛いものが好きな人が二人に一人、男性の肥満は
全国と比べて多い、こういうデータ結果に基づきまして、生涯健康
都市戦略本部というのを区で立ち上げたそうです。介護を受けず自立して暮らせる期間の健康寿命を一年延ばすとか、働き盛り世代の早世を一割減らすとか、そういう数値目標も掲げているのですが、働き盛りの世代は何といっても外食が多い、この外食をまずきちんとケアしようではないかということで、女子栄養大学、香川学長に区が
働きかけまして、協力を求めて、共同開発で行いましたということだそうです。
荒川区が
働きかけ、女子栄養大学の生徒さん、また、当然栄養士の
資格を持っていらっしゃる方たちが、手を挙げたレストランにお邪魔をしてメニューを点検しながら、ここに書いてありますのは、余談ですが、実は私はこれが好きなメニューなのですが、例えば「満点トマト麺」、ここには、エネルギーが四百十二キロカロリーとか、脂質、炭水化物、食塩相当量、全部細かく書いてあるんです。裏には、こういう方たちにお勧めです、男性には、「夕食が多くなりがちな方にはおすすめのヘルシーメニューです!」とか、とてもきめ細かくお勧めのポイントまで書いてある。
こういうものを見ますと、これはすごく安心していただきたいなという、ちょっとお店の名前は申し上げませんが、こういうことを各店舗でずっと着実に
実施をしております。こういう行政としての
取り組みまで高められているということに、私も大変うれしい思いでした。
もう一方で、食育は、私もかねてから、幼児からの
取り組みが大事だと思っております。キッズ・イン・ザ・キッチンという言葉を御存じかどうかわかりませんが、小さなころから台所に入って、親御さんと一緒に包丁を持って一緒につくる、野菜の皮をむくところから
自分で料理もする、こういう体験をしながら、それぞれ食に対して
自分が意識を持っていく、こういう内容でございます。
幼稚園、保育所、ここでの
取り組みがまず入り口として大事になると思いますが、幼稚園、保育所、それぞれどのように取り組んでいらっしゃるか。きょうは厚労省の山井
政務官にもお越しいただきました。文科、厚労、それぞれに
答弁を
お願いいたします。