○浅尾
委員 本日は、経済そして外交の集中ということでございますので、冒頭、経済の方から質問をさせていただきたいと思います。
我が国の財政の状況は、私が申し上げるまでもなく、大変厳しい状況であるわけでありますけれ
ども、この財政の状況を
考えた場合には、当然、私
ども国会議員も身を切るべきところは切らなければいけないということを申し上げた上で、先般もこの
予算委員会で御提示をさせていただきました、一人
当たりの国家公務員の人件費が一千四十七万円という、産業別で比較すると一番高くなっているという事実にまずは目を向けなければいけないだろう。地方が九百三十三万という事実も目を向けなければいけないと思いますが、その高くなる理由については
予算委員会でも再三申し上げさせていただいておりますが、年金、いわゆる企業年金
部分が二重支給になっているということと、そして、人事院の人事評価の問題ということだと思います。
きょうは、職域加算、年金の質問はいたしませんが、まずは先般、
予算委員会で江利川総裁に御
答弁をお願いしたところ、きょうお越しの
仙谷大臣とは違う趣旨の
答弁があったということだと思いますので、
仙谷大臣の
答弁と江利川総裁の
答弁をまず読み上げさせていただいて、それから質問をさせていただきたいと思います。
仙谷大臣は、人件費の問題で、なぜ公務員人件費が高くなるのかという
お話でありますけれ
ども、私は、やはり公務員の給与、ちょっと略しますが、業績給的な民間のやり方とか、あるいはちゃんとしたカーブがかけるような、カーブというのはお山形のカーブをかけるような、そういう給与体系を持ち込まないと、いつまでたっても年功序列型賃金で右肩上がりだけというのは、これはもう
時代に合致しない、そういうふうに思っておりますというふうに
答弁されています。
一方で、これは私が何度も
予算委員会で指摘をさせていただきまして、国家公務員法上の昇給にあずかれる者の定義が、勤務成績が良好であるという定義でございました。その勤務成績の良好の解釈は人事院がしておりまして、かつては年間四十日以上の有給休暇を除いた欠勤がない人というものが勤務成績が良好ということでありますので、有給休暇が仮に二十日ぐらいあるとすると、五十九日まで休んでも昇給していたというのがかつてでありました。これはさすがにやり過ぎだということで改められて、欠勤が三日以上ない人は勤務成績が良好ということになったのは、私は
一つの前進だろうというふうに思います。
それとあわせて、今入れられた
制度が、特に成績がいい人、成績がいい人、普通の人、悪い人、特に悪い人という五
段階の評価をされるようになった。特にいい人は五%の人が今までの倍昇給します、いい人は二〇%で今までの一・五倍昇給をするということでありますが、先日、では、悪い人、特に悪い人は何%ですかということに対して、江利川総裁はこういうふうにお答えになっておられます。公務員の場合には試験で採用しておりますので、基本的には
皆さん一生懸命仕事をしてもらうというのが基本でございます、特によくできる人には高くしておりますが、低い方は基準を定めていませんというお答えであります。
では、二点質問がありますが、まず最初の質問。特にいい人が五%いて、いい人が二〇%いる。正規分布でいえば、悪い人がいて、特に悪い人がいるというのが
当たり前なんですが、なぜ特にいい人しかいないというふうにお答えになっているのか、お答えいただきたいと思います。