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石田(祝)
委員 この過疎法、ことしの三月で切れることはもうわかっておったわけです。
それで、当初、民主党か
政府の
方針で、
議員立法は認めない、閣法でやるんだ、こういう
お話もありましたが、報道によると、
原口大臣が随分汗をかいていただいて、今までも
議員立法でやってきたから今回もそれでいいのではないか、こういうことで党内をおまとめいただいて、私
たち野党も入って各党が知恵を出し合ってやった、こういう結果になって私は非常によかったと思います。
それで、私
たちも、実は、
平成十九年のときに過疎集落実態意識
調査、こういうものを全国で行いまして、それを取りまとめたのが、今回私が各党協議の中で我が党の主張としていろいろと申し上げた基盤になっております。ですから、公明党としては、三年前の時点から全国
調査をして、過疎集落の実態はどうか、こういう全国
調査が
一つのベースになっている、こういうことでございます。
これは我が党の地方議員にも大いに協力をしていただいて、そういう
調査をして当時の福田
内閣総理大臣にも
申し入れをした。今回のいろいろな、医師不足の問題それから交通の確保、こういうこともその中に実態として要望もたくさんあった。こういうことも
一つ私
たちの意見のもとになっております。
それで、今回特に、
大臣も
お話がちょっと今ありましたけれども、拡充をしたと。これは、
一つは、私
たちの
議論の中でも、過疎、ここの卒業生は今回出さない、入学生だけだ、こういうことでいろいろ工夫もさせていただきました。
本当は、過疎に指定をされるということがいいのかどうか、喜ぶべきことなのかということを私ども率直に
考えますと、これはどうかなと思いますけれども、
現実には過疎債という形で元利償還の七割まで地方交付税で見てもらえる、こういうことで、過疎に指定されてよかったという正直なお声も実はあるんですね。それは、本当は私
たちにとっては政治の責任としては残念なことなんですけれども、
現実はそこまで至っている。
そういう中で、今までハードしか使えなかった過疎債もソフトに使えるようにしよう、こういうことで、今回、
一つは認定こども園、図書館、自然エネルギーを利用する施設、こういうものを追加した。そしてさらに、過疎地域の自立
支援のための事業、この基金の積み立ても含む、こういうことで、地域医療の確保、そして集落の維持及び活性化、住民の日常的な移動のための交通手段の確保、こういうことが例示的に今回も出されております。
実は私も、高知県大豊町という、大変山ばかり、こういう地域の東庵谷というところに行ってまいりまして、住民の方々といろいろと懇談をさせていただきました。やはり御高齢の方ばかりです。そこで一番困っているのが、病院に行かなきゃならない。そのときに、山ですから、みずからは運転ができない、最寄りのJRの駅に行くにもタクシーを呼ばなくちゃならぬ、そこから例えばJRに乗って高知市まで行く、それから高知市からまたタクシーで病院へ行く、行けば帰ってこなきゃならない。それで交通費が幾らぐらいかかりますかとお聞きをしたら、一万円ぐらいかかる、こういう
お話でして、それはお金が幾らでもあればいいんでしょうけれども、年金生活、そういう乏しいお金の中で、病院に行くのに一万円もかかっては大変だ。まず、交通の足を確保したい、確保させてもらいたい、こういう率直なお声もございました。
それで、
大臣、これから
委員会でやっていただくのでまだ答えにくいんでしょうけれども、特にこの三点、地域医療の確保、集落の維持及び活性化、住民の日常的な移動のための交通手段の確保、こういうことが例示で出ておりますので、これがこれから通りましたら、総務省の方で具体的な例示をこれはしていただかなきゃいけない。
これは実は
予算の関係もあって、各該当の過疎に指定されている市町村は、一日も早くこのソフト事業の中身が知りたい。どういうことが自分
たちの地域でやって過疎債の対象になるのか、基金の対象になるのか、これをぜひ知りたい、こういうお声はあるわけです。
ですから、
大臣、これは例示もされておりますので、今のところで
お答えできる範囲、どういうところで使えるか、それはぜひ知りたがっていますから、ひとつ御答弁をお願いしたいと思います。