○
野田(毅)
委員 質問時間を奪わないでください。
もう時間がないから次に行きたいんですけれども、ただ、菅さん、こういうことを知っていますか。
乗数効果は、用地買収費とか補償費を除くんですね。それでいくと、東京と地方でいくと、地方の方が乗数効果は大きくなっちゃうんですよ。だけれども、逆に、東京の場合、では無駄かというとそうじゃない。
例えば、四ツ谷駅、それからお堀に沿って防衛省に行く三差路がある、あの二百メーターぐらいの道路。片っ方はお堀ですよ。その道路を二十年かけて改修したんだけれども、あれで幾らかかったと
思いますか。計算させたんですよ、私は前に。東京都の街路だと
思いますが、八百億ですよ、あの二百メーターだけで。だけれども、ほとんどコンクリートは入っていないですよ。ほとんどは用地費と補償費だ。
それが、では無駄だったかというと、そうじゃない。移転すれば必ず別のところに新しいお店をつくり、ビルをつくる。つまり、その点についての波及効果ということは、単年度や目先の効果ではないけれども、
経済への影響というのはそれだけ多年度にわたるということも、先ほどの
お話に添えて、ぜひ念頭に置いて考えてもらいたいということを申し上げます。
もう時間が大分押してしまったんですけれども、私は、先ほどの
加藤さんの御指摘の中で、今日までの財政悪化の原因はだれがしたかといろいろ議論があるが、先ほどのと同時に棒グラフでお示しをしております。これは、一応念のため、前半の四年間部分は、先ほど言ったように、主要なメンバーの
皆さんがこの
内閣では与党でおられた時代であります。波の後が今世紀に入ってからの
政権であります。この中で、下の赤い部分が建設国債だ。青い部分が赤字国債だ。まさに、コンクリートのための借金と人のための借金とはこういうことになっている。
この数字が、今後さらに高齢化がどんどん進んでいく、しかも、今度は子ども手当をビルトインしようとするということになれば、この赤い部分がどんどんどんどん拡散していくんですよ。これに対して、どうやってこれを是正するだけの展望ができるのかということがセットにされていないということが問題だということを先ほど申しました。これが実はこの予算の
最大の問題点なんだと。
そうであれば、どうやってこれをやるのか。今、この点について、予算総則の中ではっきりと歯どめをかけたいという
思いをセットしてあります。
今、
消費税、前提として、あらゆる分野、もう逆立ちしても鼻血が出なくなるほどまでやらない限りやらぬという話があるが、本当にそうか。では、それまで
消費税は上げられないのか。そうなったら
破綻してしまいますよ。国債、大暴落になるんだ。
この点について、中期フレームはこれから出すというんだけれども、本来なら、我が党時代は全部ワンセットだったんだ。この点について、
消費税を四年間上げないと言っている、
鳩山総理は。これで本当に大丈夫なのか。
総理は、予算総則十七条を読んだことありますか。(
発言する者あり)答えられないならいいです。これは、大体、やじっている方がわかっていない。
要するに、
消費税の使い道は、どこにでも使える話じゃないんですよ。使い道は限定してあるんです、予算総則で。いつから入れたか。
平成十一年度予算からですよ。入れさせた張
本人だから私がそう言うんですよ。
消費税の使い道は、基礎年金と老人医療と介護、この三分野以外には国に入った
消費税は使わないんですよ、最初から。最初からそれに向けてです。ほかの予算に充てていいということになっていない。
ですから、問題は、今まで
消費税が上げられなかったということについての我が党の
責任はあると
思います。しかしそれは、少なくとも、今ひな壇にお並びの
皆さんも共通の連帯
責任じゃないですか、そうでしょう。だって、今、四年間まだ上げないと言うんだもの。
私は、そういう点で六年前、偉いなと思ったんだ、岡田さん。あのときに、参議院選挙に、岡田代表は
消費税を三%引き上げると言ったんですよ。そして、あの六年前の選挙、あなた方は勝ったんじゃないですか。私は、残念だけれども、本当は我が党も、
小泉さんのもとで得たりや応で乗っておけばよかった。私はそう
思います。それは我々痛切に反省している
一つだ。
だけれども、過去を悔やんでも始まらないんです。これから先どうやって
日本の財政を立て直していくかということは、与党、野党の権力争いの話じゃないんですよ。そうであれば、私は、ぜひ両党がしっかりとその点について話し合いをしていくという軌道、これは谷垣総裁からも提案をされました。この点についてぜひ
お話を伺いたい。