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2010-06-16 第174回国会 衆議院 本会議 第37号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十二年六月十六日(水曜日)
—————————————
平成
二十二年六月十六日 午後一時 本
会議
—————————————
○本日の
会議
に付した
案件
菅内閣不信任決議案
(
谷垣禎一
君外五名
提出
)
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員辞職
の件
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
の
選挙
国土審議会委員
の
選挙
戦後
強制抑留者
に係る問題に関する
特別措置法案
(
参議院提出
) 特権及び免除に関する
日本国政府
と
国際移住機関
との間の協定の
締結
について
承認
を求めるの件(
参議院送付
)
国際再生可能エネルギー機関憲章
の
締結
について
承認
を求めるの件(
参議院送付
)
母体保護法
の一部を改正する
法律案
(
参議院提出
)
国家基本政策委員会
及び
懲罰委員会
を除く
内閣委員会外
十四
常任委員会
並びに
災害対策特別委員会外
六
特別委員会
において、各
委員会
から申出のあった
案件
について
閉会
中審査するの件(
議長発議
)
国会審議
の
活性化
のための
国会法等
の一部を改正する
法律案
(
小沢一郎
君外六名
提出
)及び
衆議院規則
の一部を改正する
規則案
(
小沢一郎
君外六名
提出
)は、
議院運営委員会
において
閉会
中審査するの件(
議長発議
) 午後一時五分
開議
横路孝弘
1
○
議長
(
横路孝弘
君) これより
会議
を開きます。 ————◇—————
高山智司
2
○
高山智司
君
議案上程
に関する
緊急動議
を
提出
いたします。
谷垣禎一
君外五名
提出
、
菅内閣不信任決議案
は、
提出者
の要求のとおり、
委員会
の審査を省略してこれを上程し、その
審議
を進められることを望みます。
横路孝弘
3
○
議長
(
横路孝弘
君)
高山智司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
4
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。
—————————————
菅内閣不信任決議案
(
谷垣禎一
君外五名
提出
)
横路孝弘
5
○
議長
(
横路孝弘
君)
菅内閣不信任決議案
を
議題
といたします。
提出者
の
趣旨弁明
を許します。
赤澤亮正
君。
—————————————
菅内閣不信任決議案
〔本号(一)末尾に掲載〕
—————————————
〔
赤澤亮正
君登壇〕
赤澤亮正
6
○
赤澤亮正
君 私は、
自由民主党
・
無所属
の会の
赤澤亮正
です。 私は、
自由民主党
・
無所属
の会を代表して、ただいま
議題
となりました
菅内閣不信任決議案
について、
提案
の
趣旨
を御
説明
いたします。(拍手) この
不信任案
は、
政権担当
の資格と
遂行能力
を著しく欠いているにもかかわらず、
国民
の脱
小沢
の
期待感
だけで
選挙
に臨もうとする破廉恥な
国民愚弄内閣
である
菅内閣
のみに向けた
不信任案
ではなく、
選挙優先
の無
責任
な
政策
を反省することなく、
党利党略むき出し
の
国会運営
を繰り返す、
民主党
の
政権与党
としての
資質そのもの
も問うものでございます。今の
政権与党
の存在が長引けば長引くほど、
我が国
が
最大不幸社会
になることは目に見えております。 まず、
決議案
を朗読します。 本院は、
菅内閣
を信任せず。 右決議する。 以下、
提案理由
の
説明
をいたします。
正統性
なき
内閣
ということでございます。
菅内閣
を信任しない第一の
理由
がこれでございます。
総理
の首をすげかえたら
衆議院
の
解散
・総
選挙
により
国民
の信を問えというのが、今の
政府
・
与党
が
野党時代
に一貫して
主張
してきたことです。
民主党
は、過去、
政権
の
たらい回し
という
言葉
で、
選挙
を経ていない新
内閣
を攻撃してきました。菅新
内閣
は、
政権
の
たらい回し
により誕生した、
国民
の信を得ていない
正統性
なき
内閣
ということになります。
菅総理
が、
衆参
同日選を実施しない、
参議院選挙
で
国民
の信を問うという
考え
を明らかにされている以上、菅新
内閣
は、過去の
民主党
の
主張
に照らしても、
正統性
なき
内閣
であることは当然であります。 これが
菅内閣
を信任しない第一の
理由
です。 本来は、この一事だけをとっても
菅内閣不信任案
の
理由
として十分だと
考え
ますが、これ以外にも、主要なものだけに限り、少なく見積もってもなお
合計
で十の
理由
があります。 以下、順次御
説明
いたします。
菅内閣
を信任しない第二の
理由
は、前
内閣
から引き続く
言葉
の軽さであります。
政治
の世界に生きる我々にとって最も大切な箴言は、論語の信なくば立たずでしょう。改めて
説明
するまでもなく、
政治
にとって何より大切なものは、
国民
との
信頼関係
だということであります。我々は、このことを肝に銘じて、有
言実行
、
国民
への
説明責任
をしっかりと果たしながら、
国民
との
約束
は確実に実行する、みずからの
言葉
をたがえずに、言ったことはきちんとなし遂げなければなりません。
政治家
の
言葉
は重い、
綸言汗
のごとしとも言われますが、有
言実行
を通してのみ
国民
は
政治家
を
信頼
し、
政治家
の
言葉
も重くなる、そういうものだと
思い
ます。
言葉
の軽さは、
政治家個人
にとっても、
政党
にとっても、
政権
にとっても致命的なものであり、
国民
との
信頼関係
を築き、維持することを不可能にし、確実に
政権
の崩壊をもたらすという
意味
で、
最大級
の
菅内閣
を信任しない
理由
となります。
言葉
の軽さについては、特に丁寧に御
説明
をさせていただきたいというふうに
思い
ます。 昨年夏に
政権交代
して以降の二人の
総理
の
言葉
に、全く
重み
はありません。 まず、
鳩山
前
総理
について申し上げますが、
就任演説
の「命を守りたい」は、
国民
に鮮烈な印象を残しました。声も裏返りました。しかしながら、その後の八カ月半で、
鳩山
前
総理
に命を守ってもらったと思う
国民
はどれだけおられるでしょうか。命を守ってもらえないどころか、
鳩山
前
総理
の
言葉
の軽さのために大きな被害をこうむったのは、
日本国民
だけではありません。
トラスト・ミー
と言われてうっかり信じた
同盟国
の
国家元首
は、手痛い目に遭われました。
オバマ大統領
以外にも、
鳩山
前
総理
が
安全保障
の
基礎
中の
基礎
である
抑止力
について一生懸命お勉強している間に、普天間基地移設問題の迷走で傷つけられた
関係者
は膨大な数に上りました。
鳩山
前
総理
が
抑止力
についてのお勉強の成果を発表されると、
約束
をほごにされた
連立
を組む
社民党
の
福島党首
は
閣僚
を
辞任
するとともに、
社民党
は
連立
を離脱されました。 そして、
鳩山
前
総理
は、何よりも大切な
沖縄県民
の理解などと言いながら、
我が国
のために
米軍基地
の負担に耐え、戦後の日本の発展を支えてこられた
沖縄県民
の
気持ち
を踏みにじり、
徳之島関係者
の皆様に突然の不安の一撃を見舞ったわけであります。
沖縄県民
の怒りが
臨界点
に達するまで直接
言葉
をかけることもしなかった
鳩山
前
総理
は、その後、普天間基地移設問題に命をかけて取り組むと唐突に
発言
し、
沖縄県民
は、命をかけて抵抗すると応じられました。どちらの
言葉
に
重み
があるかは歴然としています。 命をかけて取り組むはずだった
鳩山
前
総理
は、
沖縄県民
や
徳之島島民
の声は全く聞かなかったにもかかわらず、ムクドリならぬヒヨドリに呼ばれると、その声に従い、あっさりと
政権
を投げ出して去っていきました。
政治
と金の問題についての
鳩山
前
総理
の
言葉
の軽さも尋常ではありませんでした。 一体私の知らないところで何が起こっていたのかという
発言
も、
国民
にはそらぞらしさのきわみと響きました。きわめつけは、母上からいただいた毎月一千五百万円の
子ども手当
の使い道などについて、さんざん言を左右にしたあげくに、
勝場秘書
の
裁判
が終わり次第すべての資料を整えて
説明
すると、一たび
国会
で
約束
したにもかかわらず、個人のプライバシーにかかわるなどという
理由
で、この
約束
もほごにされました。
鳩山
前
総理
から、大切な問題について、
トラスト・ミー
、信じて待てと言われた
人間
は裏切られ続けてきました。これでは、
政権
を維持できなくなることは当然であります。
最後
はだれからも
信頼
されず、当然のごとく退場を余儀なくされたわけですが、去り際も、みずからの不徳を恥じることなく、
国民
が聞く耳を持たなくなったという信じられない暴言を吐いて、
政権崩壊
の
責任
を
被害者
の
国民
に押しつけました。
最後
の
最後
まで、
自分
が
うそ
をつき続けたために、
政権発足
当初、高
支持率
で
信頼
を寄せてくださった
国民
が愛想を尽かした事実さえ認識しない、このような人物をリーダーに選んだ
民主党
の
体質
、
責任
も問われなければなりません。一年で
政権
がかわるのはけしからぬと他人を批判しながら、
自分たち
の
政権
は八カ月半で崩壊した事実、これをしっかりとかみしめるべきであります。
菅総理
の
言葉
の軽さも、前任と何ら変わるところがありません。
政治
と金や普天間問題など八カ月半の失政の結果、
鳩山政権
が崩壊したことについて
責任
を痛感すると所信を表明しながら、何らの
責任
もとらないまま
総理
の座におさまっておられます。副
総理
や
財務大臣
として支えるはずの
鳩山政権
を崩壊させた
菅総理
の
責任
を一切問わず、
選挙
に勝てそうならそれでよしとして流してしまう
民主党
の
体質
も異様と言わざるを得ません。今後、
国政
の
重要課題
について、
責任
を痛感するという
発言
を連発しながら一切
責任
をとらない
菅総理
の姿が今から目に浮かびます。 菅新
政権発足
直後の
国民新党
との
連立合意
の中で、
郵政法案
の
国会
中の
成立
を
約束
したにもかかわらず、わずか数日で
約束
をほごにして
亀井大臣
の
辞任
を招いたことは、まるでデジャブのようであります。
公党同士
の
約束
をいとも軽く扱い、
政治的破綻
を招く
言葉
の軽さは、先月末に
社民党
との
約束
をほごにして、
福島党首
の
辞任
を招いた
鳩山
前
総理
と一体何が違うのでしょうか。 十年の歴史を誇る
自公連立政権
当時、
自民党
と公明党は
公党同士
の信義を守り、
約束違反
に抗議しての
党代表
の
辞任
などは一切ありませんでした。
選挙目当て
の野合ではなく、しっかりと
政策
をすり合わせてから
連立
を組み、
公党同士
が
言葉
を大切にしてきたからこそ、
自公連立政権
は安定していたわけであります。我々はそのことを誇らしく
思い
ます。 昨年夏の
政権交代
後、
総理
はかわっても、
約束違反
による
党代表
の
辞任
が繰り返される
言葉
の軽い今の
連立与党
とは際立った違いがあることは、あえて申し上げておきます。
菅総理
は、過去の
自分
の
発言
に苦しめられるという、いわゆる
ブーメラン効果
も
鳩山
前
総理
からしっかりと引き継いでいます。
秘書
が罪を犯したら
政治家本人
が
辞任
するのは、我が党、すなわち
民主党
では当たり前のことですという
趣旨
の
国会発言
や
街頭演説
を
野党時代
にさんざん繰り返しておきながら、
自分
の
秘書
の罪については、私、
鳩山
は
私利私欲
は追求していませんなどという、
理由
にならない
理由
でほおかむりを決め込んだ
鳩山
前
総理
をやゆする、
鳩山バーサス鳩山
という動画が
インターネット
上を駆けめぐったのは記憶に新しいところであります。
菅総理
、あなたは、「
大臣
」という
著書
の中で、
内閣
の
任期
は
衆議院議員
の
任期
と連動すべきで、
不信任
が可決されたときと
総理
が交代したとき以外、
衆議院
の
解散
はやたらとするべきではない、
国政
の重要な
問題点
について、
主権者
たる
国民
の判断を仰ぐという
意味
での
解散
は認められる、したがって、
政策
的に行き詰まったり、
スキャンダル
によって
総理
が
内閣
総辞職を決めた場合は、
与党
内で
政権
を
たらい回し
にするのではなく、
与党
は次の
総理候補
を決めた上で
衆議院
を
解散
し、
野党
も
総理候補
を決めた上で総
選挙
に挑むべきだと書いています。
鳩山
前
総理
が、普天間問題という
政策
的な行き詰まり、そして
政治
と金の
スキャンダル
によって交代し、
政権
の枠組みも変わっているのだから、
菅総理
の
持論
に従えば、
解散
・総
選挙
を断行するのが当然ではありませんか。 口
約束
ですらきちんと守るのが
政治家
に求められるモラルであると
思い
ます。ましてや、書き
言葉
で明言し、それに基づき
自公連立政権
を批判し続けたあなたが、
持論
のとおり
解散
・総
選挙
を行えないのは、昨年夏の
衆議院
総
選挙
ほどには勝てないことがわかっているからでしょう。
菅総理
、要するに、あなたにとっては
選挙
が最
優先
で、日ごろ語り、したためる
主義主張
は単なる
きれいごと
で、
都合
が悪くなればいつでも破るという
体質
を露呈しているわけです。
国民
はあなたの
言葉
を信じられません。もし
参院選
で信を問うとおっしゃるとおりであるのならば、もし
参院選
に負けた場合には潔く退陣されますね。
菅総理
、あなたの
言葉
に少しでも
重み
があるのなら、それが当然の帰結であることは覚悟しておいていただきたい。 過去二日間の
代表質問
に対し、再三にわたり、
国会
のことは
国会
がお
考え
になると
答弁
した
菅総理
は、同じ
著書
の中でこうも書いています。 例えば、
与党
の
代議士
に金銭的な
疑惑
が持ち上がるとする。
野党
は
証人喚問
を要求し、
国会
は
委員会審議
がストップする。コメントを求められた
総理
は、
国会
のことは
国会
に聞いてくれ、私は
政府
の
人間
で、あれこれ言う
立場
にないと言うであろう。しかし、
総理
は
国会議員
でもあり、同時に
与党
の
党首
である。
自分
の党の
議員
が
疑惑
を持たれているのであれば、
党首
として何らかの
措置
をとるべきだ。三権分立だから、
総理
は
国会
に口を出せないと決め込んでいる。しかし、
総理
は
議員
の一人であるのだから、
国会
に対する
発言権
はある。 まさしく、
菅総理
、あなたが書いているとおりであります。
野党
が長らく要求し続けて、かつ
政府
・
与党
から無視され続けている、
鳩山
前
総理
、
小沢
前
幹事長
、石川、小林両
代議士
の
証人喚問
や
参考人招致
について、
菅総理
、あなたは、過去に書かれたとおり、
党首
として何らかの
措置
をとるべきであり、
政治家
の
言葉
の重さを自覚しておられるのであれば、
国会
のことは
国会
がお
考え
になるなどとほおかむりは決してできないはずです。 あなたの
言葉
は、
解散
や
政治
と金という重大な問題についても、余りに軽いのです。
野党時代
に
主張
して、当時の
与党
を追い詰め、名声を博した
きれいごと
は、それこそきれいさっぱり忘れ果てて、過去の
発言
を百八十度転換して保身を図ろうとする、
菅総理
、あなたの今の姿は見るにたえないという
言葉
で形容する以外にありません。 現在の
菅総理
の
国会答弁
は、
野党
の
質問者
を挑発するときだけは
身ぶり手ぶり
も加えて突然興奮し、それ以外のときはひたすら官僚の作文を棒読みして顔を上げることもほとんどないという、大変情けないものです。
鳩山
前
総理
と比べても格段にひどい内容である上、
総理
の品格などみじんも感じられません。 なるほど、これでは
野党
が要求している
予算委員会
の
開会
に応じたくない
菅総理
の
気持ち
もわかると
思い
ましたが、同情の余地はありません。
言葉
の軽い
総理
には退陣いただく以外ありません。 以上が、
菅内閣
を信任しない第二の
理由
です。
菅内閣
を信任しない第三の
理由
は、七月十一日の
参議院選挙
の実施最
優先
の、
国民不在
、
党利党略
のみの
国会運営
です。 菅新
政権
は、
通常国会会期
中に
民主党
の
都合
で
政権
が突然交代したにもかかわらず、現在、
予算委員会
も一切
開会
しないで
国会
を閉じようとしています。 これまで
会期
中に首相が交代したときは、必ず
予算委員会
を
衆議院
、
参議院
、それぞれ三日ずつ開いて、新
内閣
の
考え方
を
国会
で
国民
に対し明らかにしてきました。 今回は、当初、
民主党側
から
衆参
各一日ずつの
予算委
の
開会
を
提案
しておきながら、
野党側
が慣例に従い
衆参
三日ずつを逆
提案
したところ、
与党側
は一方的に
予算委
を
開会
しないとの通告を行ってきたものです。 あげくの果てに、
菅総理
は、
衆議院
における
代表質問
の
答弁
の冒頭、
野党
が
予算委
の
開会
の
提案
を断ったから
予算委
を開かずに
国会
を閉じるのだという
趣旨
の信じられない
うそ
をつきました。
野党側
は、
衆参
一日ずつの
予算委
では足りないから三日ずつにしてほしいと
対案
を申し入れたのであって、これを受けて
与党側
が、当初
衆参
一日ずつの
予算委
を
提案
しておきながら、
野党側
が
衆参
三日ずつという
対案
を出すなら
衆参
ともゼロ日にする、すなわち
予算委
を
開会
しないというのは、常軌を逸した不誠実な
対応
です。 そこには、少しでも
国会審議
を充実させて
国民
への
説明責任
を果たそう、
参院選
前に
政府
・
与党
の
考え方
を少しでも明らかにして
国民
の
審判
を仰ごうという姿勢は全く見られません。
菅総理
は、
代表質問
への
答弁
の中で、
衆議院
を
解散
しない
理由
として、
参議院選挙
で
国民
の
審判
を問えば足るという
趣旨
の
答弁
を繰り返しています。 しかしながら、
予算委員会
も
開会
せず、今や詐欺の代名詞となったマニフェストのどこを撤回するのかなどの重大な
政府
・
与党
の
政策
の選択について、ほとんど、全くと言っていいほど
判断材料
を与えられずに、
国民
は一体どうやって
審判
を下せるのでしょうか。
国民
に無理を強い、事実上の
白紙委任
を求める、このような
政治姿勢
は、
民主主義社会
において決して許されることのない、言語道断なものであり、極めて遺憾なことです。
選挙目当て
の
国会運営
により、
強行採決
までして一院を通過させながら
成立
しなかった
法案
も枚挙にいとまがありません。いわゆる
国家公務員制度改革法案
、
放送法等改正法案
、
郵政民営化見直し法案
、
地球温暖化対策基本法案
、
国会法改正法案
、
政治主導確立法案
、
地域主権関連
三
法案
、
高速道路無料化法案
、
インターネット利用選挙解禁法案
などなどです。
鳩山
前
総理
が
政権
を投げ出すことがなければ
政治空白
は生じず、
成立
していただろう
法案
の数々であります。 多くの
国民
の期待を無視した、
選挙優先
、
政策無視
の暴挙と言わざるを得ません。
政策
よりも
選挙
、
国益
よりも
党利党略
の無
責任
は、
責任放棄
の
国会運営
を行う今の
政府
・
与党
を信任できるはずがありません。 以上が、
菅内閣
を信任しない第三の
理由
です。
菅内閣
を信任しない第四の
理由
は、脱
小沢
の欺瞞にあります。
小沢
前
幹事長
が
辞任
し、
菅総理
は、
小沢幹事長
はしばらく静かにと
発言
をし、脱
小沢
の
立場
を鮮明にしたとして一時的に
国民
の支持を集めていますが、長続きしないでしょう。というのも、
小沢
氏にかわって、その
側近
中の
側近
である
民主党
の
輿石東参院議員会長
が実権を譲り受けただけだからであります。 現在、
輿石会長
を七月の
参院選
で勝たせることを最
優先
にして、
与党
のすべての
国会運営
が行われています。
鳩山
前
政権
当時、敗北必至と報道されていた
山梨選挙
区の
民主党公認候補輿石会長
は、
鳩山退陣
で息を吹き返しました。現時点では、輿石有利とする
報道機関
の予想が出ています。これが、
民主党
が特に
菅政権誕生
後に
政治
と金の
疑惑
などから逃げ回り、逃げ切るために
予算委
も開かないまま
国会
を
会期延長
せずに閉じようとする事実上の
最大
の
理由
であります。 落選を覚悟し、瀕死の状態にあった
輿石会長
は、現在、降ってわいた有利な状況を少しでも変えないよう、変わる前に
参院選
に突入できるようということしか
考え
ていません。菅新
政権誕生
後の御
祝儀相場
のうちに
参院選
に突入したいという発想と、
政治
と金の問題などを追及されると御
祝儀相場
が一瞬で冷めてしまうので逃げ回るという
行動原理
です。
国益
や
政策
に一切
思い
をいたさず、
強行採決
までした
法案
を多数
廃案
にし、今や
党利党略
以前の
自分
の延命、
私利
私略に血道を上げているのが現在の
輿石会長
であります。 恐るべきことに、現在、
菅総理
は、この
輿石会長
の言いなりなのです。 既に
言葉
の軽さの例として挙げましたが、
菅総理
は、就任直後、
国民新党
との
連立合意
で、今
国会
中の
郵政法案
の
成立
を
約束
したにもかかわらず、
輿石会長
の了解が得られないとあっさり数日後に撤回し、同
法案
は
廃案
となりました。これを受けて、
国民新党代表
の
亀井大臣
は
辞任
しました。今
国会
で
郵政法案
を
成立
させるためにはどうしても
国会
の
会期延長
が必要ですが、この選択肢は、
輿石会長
の
私利
私略に反するということであっさりと葬り去られたということであります。 たとえ、
強行採決
してまで
衆議院
を通過させた
郵政法案
であっても、同
法案
を今
国会
で
成立
させると菅新
総理
が高らかに宣言したとしても、
輿石会長
の一言でつぶれてしまうということであります。これでは、
鳩山
前
総理
を
小沢
前
幹事長
が操縦していたように、菅新
総理
を
輿石会長
が操縦しているだけのことであります。そして、
輿石会長
は
小沢
氏の
側近
中の
側近
であることに
思い
をいたせば、菅新
政権
の一体どこが脱
小沢
なのでしょうか。我々は、菅新
総理
と
輿石会長
がそろって身を引いていただくことが
国家国民
のためになると確信をしております。 以上が、
菅内閣
を信任しない第四の
理由
であります。
菅内閣
を信任しない第五の
理由
は、
政治
と金の問題についての不適切な
対応
、
身内
への甘さであります。
民主党
は、
政権交代
後一貫して、
政治
と金について、
自民党
よりも
身内
に甘い
体質
を露呈しています。菅新
政権
後に、
荒井大臣
、
蓮舫大臣
、
川端大臣
の
事務所費
の
疑惑
が大きくクローズアップされました。同様の問題は
自民党政権
当時にもあったわけですが、
事務所費
の
疑惑
を指摘されながら、
領収書
を
公開
しなかった
大臣
は、いずれも
閣僚
を
辞任
するなど、その職にとどまることはできませんでした。指摘を受けて、実際に一円以上の
領収書
をすべて
公開
した
自民党
の
大臣
もおります。 これらの
対応
と比べて、
民主党
の
身内
に対する甘さは際立っております。 特に、
荒井聰大臣
の
事務所費
について、
民主党
は、過去三年分の
領収書
を
公開
したと強弁するとともに、党の
細野豪志幹事長代理
が、架空、違法な
支出
はないと断言しました。しかしながら、まことに驚くべきことに、この
領収書
には
漫画
、衣服、
下着
、
マッサージ治療費
など、
政治活動
とは
関係
のない多くの
支出
が含まれていました。
細野幹事長代理
が、
領収書
を見てもらえば
支出実態
があったことが確認できると
説明
する一方で、
荒井聰大臣
は、多忙をきわめる
女性秘書
が息抜きのため自費で
漫画
を購入し、そのレシートが混入していたと
発言
しており、
公開
した
領収書
が実際の
支出
と違うことを認めています。 そもそも、
身内
の調査の
信憑性
を
国民
が認めるはずもありませんし、
会計書類
の
提出
や
説明
を逃げながら、
民主党
の
大臣
の
ケース
は
自民党
の
大臣
の
ケース
と違うから問題ないなどと言い逃れようとすることこそが、
身内
に大甘な
体質
を如実に示しています。案の定、
民主党
の
内部調査
は全く信用できないものであることが白日のもとにさらされたわけです。大醜態であります。
大臣本人
でもないのに、
大臣
は就任したばかりで政務で多忙だからというとんでもない
理由
で、根拠もなく
身内
をかばい、
国民
の目を欺こうとした
細野幹事長代理
の
責任
も、そのような
対応
を許した
民主党
の
責任
も当然問われなければなりません。もし、
政治
と金の
疑惑
を指摘されながら、
政務多忙
を
理由
に
国民
への
説明
ができない
大臣
がいたとすれば、直ちに
辞任
すべきです。
国民
をばかにするにもほどがあります。 そして、何よりも、
事務所費
の
疑惑
を指摘された
閣僚
は、直ちに二つのこと、すなわち、
領収書
の
公開
と、
本人
による誠意ある
説明
を行わなければならないことを、現
閣僚
一人一人が、そして
閣僚
の
任命責任
を負っている
菅総理
は肝に銘じるべきです。
民主党
が
公開
と強弁するところの、一部の
マスコミ関係者
だけに対する、コピーも認められないわずか二時間の
領収書
の閲覧では、
一般国民
の
疑い
は一切晴れないばかりか、すべての
領収書
の
合計額
も算出しようがなく、
支出
された
事務所費
の金額と比べて、
領収書
が大幅に足りないのではないか、それこそ何百万円分も欠けているのではないかという合理的な
疑い
がいまだに全く払拭されていません。
荒井大臣
が、女性の
下着
を買っていたことを
国民
にわびたから済むような単純な問題では全くないのです。
領収書
を
公開
しなかった
自民党
の
大臣
は、いずれも職にとどまることができなかったと、繰り返しはっきり申し上げておきます。今のままでは、
政府
・
与党
の
政治
と金の
対応
は、
自民党政権
当時よりもはるかに劣るということを明言しておきます。もし、
閣僚
が
領収書
の
公開
を拒むのであれば、
菅総理
は直ちに罷免すべきであります。
荒井大臣
の
後援会
には、
国民
の税金が原資である
政党交付金
が、
民主党本部
から
政党支部
を通じて流入しています。
菅総理
が、そして
民主党
が
政治
と金に関してクリーンな
政治
を掲げるのであれば、
荒井大臣
は、速やかに
会計帳簿
、
領収書
など一切の
会計資料
を
公開
し、
事務所費
の使途などの諸問題について誠意ある
説明
を行うべきであり、それができないのであれば、直ちに辞職すべきです。 なお、
荒井大臣
は、
代表質問
に対する
答弁
の中で、繰り返し、現在、監査法人や弁護士による
領収書
などの精査中と
説明
していますが、それにより、直ちに
会計資料
を
公開
し、誠意ある
説明
を行う
閣僚
の責務を免れられるはずもありません。同様の
説明
を行いつつ
疑惑
の追及から逃げ回った
鳩山
前
総理
が、結局、何の資料も
提出
せず、何の
説明
もしないまま
国民
への
説明責任
を果たさずに逃げ切ろうとしている例は記憶に新しいところです。
荒井大臣
は、この例に倣って
疑惑
から逃げ切ろうとしている
疑い
が極めて濃厚と言わざるを得ません。
荒井大臣
は、
国民
に対する
政治
と金の
疑惑
に関する
説明責任
を果たさず、また、
民主党
は、
政治
と金の真相究明に全く後ろ向きで、
野党
が求める
予算委員会
での
審議
、
証人喚問
等に一切応じようとしないまま
国会
を閉じようとしています。
政治
腐敗根絶と
政治
倫理向上のため、このようなことは断じて許されません。 思えば、
民主党
の
政治
と金の問題に関する
身内
への甘さは、そもそも鈴木宗男外務委員長就任当時から明らかでありました。
野党側
が、賄賂に関する罪で一審、二審とも有罪の判決を受けて上告中の刑事被告人なので、
委員会
を代表して円滑かつ公平な運営に携わる役職にふさわしくないと反発したにもかかわらず、
与党側
は、推定無罪の原則を盾に譲りませんでした。仮に禁錮以上の有罪が最高裁で確定すれば失職することとなる同委員長の就任は、やはりガバナンス上、大きな問題があると言わざるを得ません。
民主党
には、そして今の
政府
・
与党
には、法令的にも、道義的にも、
政治
が越えてはならない一線を守るという意識が余りにも希薄であります。
自民党政権
当時は、起訴されなくても、逮捕された時点で
議員
を辞職するのが例であり、あえて言わせていただけば、その当時の
野党
の
民主党
もそのような
対応
をしていました。起訴されて有罪判決が出てもなお
自民党
の
議員
の職にとどまっている例はないものと私は承知をしております。
自民党
内の自浄作用が働いていた結果です。たとえ推定無罪の原則があっても、道義的に、法令的に
政治
が越えてはならない一線を
自民党
は自覚していたと
思い
ます。
政権交代
後、このような慣例が真っ向から破られたことは極めて遺憾であります。 その後、
国民
の約七割、八割の声を受けて、
野党
が一貫して、
鳩山
前
総理
、
小沢
前
幹事長
、石川、小林両
代議士
の
証人喚問
や
参考人招致
を求め、石川、小林両
代議士
の
議員
辞職勧告
決議案
の採決を申し入れてきたにもかかわらず、
与党
は、この
国民
の七割から八割の声を完全に無視しました。松本議院運営委員長が、
議員
辞職勧告
決議案
は適時適切な時期に採決をすると確約したにもかかわらずの暴挙であります。
民主党
は、
政治
と金の問題を
国民
の目の届かないところでこそこそと封じ込めてしまおうという意図がありありとしております。ここにも
民主党
の
身内
に甘い
体質
が露呈しています。 脱
小沢
と言いながら、
小沢
前
幹事長
とその
秘書
であった石川
議員
が特別扱いを受けているのも大きな問題です。小林
議員
は、
鳩山
前
総理
の
辞任
表明時に、名指しで
議員
辞職を求められ、
鳩山
前
総理
も次の衆院選には出ないと明言されていますが、
小沢
前
幹事長
とその
秘書
であった石川
議員
は、辞職を求められていないと承知をしております。なぜ
小沢
グループには復権の余地を残すのですか。ひょっとして、
党代表
に選ばれた際の
小沢幹事長
はしばらく静かにという
発言
は、この特別扱いと符合しているのですか。
菅総理
、まだ業績もないあなたを
国民
が支持しているのは、脱
小沢
の期待の一点であります。あなたは
国民
のこの期待にこたえなければなりません。党の代表として、あなたが堂々と
小沢
前
幹事長
及び
小沢
グループの石川
代議士
にも
議員
辞職を求め、かつ
証人喚問
を受けるよう強く勧めてこそ、
国民
は
菅総理
の脱
小沢
の決意を確信するはずであります。 にもかかわらず、あなたは、この点でも一定のけじめはついたと言って、
小沢
前
幹事長
の復権の余地を残すことに固執をされておられます。これでは、
国民
は、あなたの
政治
と金の問題を一掃するという決意も、
小沢
前
幹事長
と完全にたもとを分かつという決意も感じることができません。 繰り返しになりますが、
菅総理
、あなたが
小沢
前
幹事長
の
証人喚問
と
議員
辞職を求めることこそが、脱
小沢
の試金石であります。
国民
の脱
小沢
の期待にかんがみれば、このテストにたえない
菅総理
、あなたを信任することは到底できません。 以上が、
菅内閣
を信任しない第五の
理由
であります。
菅内閣
を信任しない第六の
理由
は、
民主党
の
政権担当
能力の欠如であります。 これまで、
国政
上の
重要課題
について、
自民党政権
や
自公連立政権
の到達点を無視して、
民主党
の能力を過信し、無謀にもゼロからスタートして破綻することの繰り返しであります。
国政
の
重要課題
といえば、外交・
安全保障
、経済財政、危機管理などが
思い
浮かびますが、そのいずれの分野でも、今の
政府
・
与党
が当初打つ
政策
よりも
自民党政権
当時の
政策
の方が正しいことが次々に証明されています。 まず、外交・
安全保障
分野の目下の
最大
懸案である普天間問題については、改めて申し上げるまでもないでしょう。 八カ月の迷走により、
沖縄県民
、
徳之島島民
、
社民党
、日米
関係
に多大な不義理を働きながら最終的に到達した地点は、
自民党
案そのものでした。今の
政府
・
与党
としては何とかして
自民党
案と違うと強弁したいでしょうが、ただただ見苦しいだけです。 次に、経済財政分野の目下の
最大
懸案は財源問題です。
政権交代
までの間、
民主党
は、無駄を省けば財源は何十兆円でもすぐに出てくるから消費税を上げる必要はないと
主張
しました。この
主張
は、
国民
にとって大変魅力的に映り、
政権交代
実現の大きな要因の一つになりました。 一方、
自民党
は、
政権交代
前から愚直に消費税率の引き上げの必要性を
主張
し続けて
選挙
に大敗しましたが、今から思えば、
選挙
にとって不利になるとわかっていながら、
自民党
は勇気と真心で
国民
に真実を語っていたのだなと理解してくださる
国民
も多いはずです。結果は
自民党
の正しさが証明されたからです。
言葉
の軽い
菅総理
は、所信表明演説において、超党派で消費税率引き上げを含む税制抜本改革の話し合いをすることを
野党
に呼びかけました。さも
自分
の
提案
であるかのように話す
菅総理
の姿を目の当たりにして、私は怒りを通り越して半ば笑ってしまいました。与
野党
で消費税率引き上げなどの話し合いを行うことは、既に二月の
党首
討論で谷垣総裁から
鳩山
前
総理
に申し入れて断られたものであります。
鳩山
前
総理
が退陣し、その後を継いだ
菅総理
が、来年の予算編成もおぼつかない状況の中で、やむにやまれず超党派の取り組みを
野党
に呼びかけたい
気持ち
はわからないではないですが、それであれば、公党間の仁義としても、
政治家個人
の信義則としても、これまでの
政策
の誤りを潔く認めた上で、既に
自民党
が
提出
している財政健全化
法案
の内容の検討から着手するのが筋でしょう。幾ら何でも
言葉
が軽過ぎます。 以上のとおり、外交・
安全保障
と経済財政という
国政
の二大分野の、それぞれ目下
最大
の懸案である普天間問題と財政再建問題について、
民主党
は、これまでの
主張
を捨てざるを得ず、
自民党
案を丸のみせざるを得ない状況に追い込まれております。 さらに、
国政
のもう一つの分野においても同様の事態が起きております。それは、危機管理分野であり、口蹄疫への
対応
の問題であります。 四月二十日に第一例目の疑似患畜が確認されてから、
自民党
は、直ちに
対応
を開始し、幾度にもわたり
政府
・
与党
に提言を行いました。 口蹄疫の恐ろしさを知り尽くしている
自民党
は、十年前に発生した口蹄疫を七百四十頭の殺処分で封じ込めて世界的に絶賛されたそのノウハウを余すことなく
政府
・
与党
に伝えようと全力を挙げました。しかしながら、今の
政府
・
与党
の反応は、口蹄疫の恐ろしさも十分に認識しておらず、そして何よりも、
自民党
の提言は聞きたくないという態度がありありでした。そうでなければ、
自民党
の提言を直ちに実施したはずであります。
自民党
の提言の具体的内容には、予防的全頭殺処分を行うこと、現地対策本部を設置すること、直ちに自衛隊の出動を求めること、一般車両の消毒も行うこと、被害に遭われた農家の補償や再生産開始のための財政支援を行うための十分な予算の確保などが含まれておりましたが、いずれも即日行われることはありませんでした。 特に重要な予防的全頭殺処分と現地対策本部の設置に至っては、実現したのは、
自民党
が提言してから約一カ月後のことでした。そのころには、初期に口蹄疫を封じ込めることは手おくれ、不可能となっており、その後、
自民党政権
の殺処分頭数である七百四十頭の数百倍の家畜の殺処分を余儀なくされました。まさに人災であります。
菅総理
、あなたは、
自分
が手塩にかけて育てた家畜が殺処分をされ埋却されるときに、
自分
も一緒に埋めてくれと言う畜産農家の
気持ち
がわかりますか。 さらに、その後、
自民党
の案を丸のみして口蹄疫対策特措法を制定しましたが、いまだにその
法案
が求める予算
措置
はできていません。ここにおいても
政権
の
責任
は明らかであります。今の
政府
・
与党
に危機管理の能力は全くないということであります。現地対策本部長として
責任
を果たせなかった山田当時の副
大臣
が幾ら
大臣
に昇格しても、全く危機管理に期待はできません。
民主党
の皆様、
菅内閣
の
閣僚
の皆様は、事実から虚心坦懐に学んでいただきたいと
思い
ます。外交・
安全保障
の目下の
最大
懸案である普天間問題、経済財政分野の目下の
最大
懸案である財政再建、危機管理の目下の
最大
懸案である口蹄疫対策についても、皆様が取り組みを進めると、
最後
はすべて
自民党
案に収束するではありませんか。 皆様の重要な業績は、公務員の税金の無駄遣いを指摘する事業仕分け以外、本当に何もないのではありませんか。これこそ、今の
政府
・
与党
の
政権担当
能力のなさを如実に示しているものはないと
思い
ます。 以上が、
菅内閣
を信任しない第六の
理由
であります。
菅内閣
を信任しない第七の
理由
は、法令的にも道義的にも
政治
が越えてはならない一線を守るという意識が決定的に欠如していることであります。 習近平国家副主席が中国から来日した際に、天皇陛下の三十日ルールを破りました。 また、
政治
と金の問題についての捜査に関して、検察批判をするグループが
民主党
内に次々と立ち上がりました。
選挙目当て
の外国人地方参
政権
付与
法案
についても、いまだに将来の不安は消えません。在日外国人の皆様に
子ども手当
を差し上げて、地方参
政権
も付与すれば
選挙
に勝てるだろうという、
選挙目当て
のとんでもない
政治
行動であります。
菅内閣
が、そして
民主党
が、法令的にも、道義的にも、
政治
が越えてはならない一線を守るという意識が決定的に欠如した
体質
をしていることは明らかであります。 以上が、
菅内閣
を信任しない第七の
理由
です。
菅内閣
を信任しない第八の
理由
は、マニフェスト違反と政務三役が
説明
しない事業仕分けの欺瞞です。 マニフェストは、もはやだれも信じていません。本来、マニフェストは、しっかりとした財源の裏づけのある
政策
しか書いてはならないというのが本国イギリスでのルールであります。サッチャー当時の首相は、何度も、マニフェストの命は財源であると話されております。財源の裏づけのあるものしか記入できないマニフェストだからこそ、財政規律を守る大事な
政治
ツールとして機能できるわけであります。そして、マニフェストに書いてある
政策
しか言ってはならない
選挙
に
意味
が生じるわけであります。 しかしながら、今や、本来財政規律を守るためのマニフェストが、財源の裏づけのないばらまき
政策
を
選挙目当て
で行うための免罪符と化し、財政規律にとっての
最大
の脅威となっています。 全く制度の当初の目的とは正反対の事態を招いているのは、
民主党
の
責任
であります。直ちにマニフェストを撤回して、
国民
に謝罪の上、
政策
上の選択肢を再度示してから、
衆議院
を
解散
して
国民
に信を問うべきであります。 また、
政治
主導が本当ならば、事業仕分けに政務三役に出てきていただきたいと
思い
ます。現在は、ごくたまに
大臣
政務官が参加しているだけです。その数はどんどん減っていっております。
政治
主導と言いながら、
国民
への最も大切な
説明責任
、税金を使う必要性の
説明
について官僚任せなのは本当におかしいではないですか。 本当に
政治
主導を実行するというのであれば、もはや聖域でも何でもなくなったマニフェストの目玉施策の実施に反対する
国民
の代表も仕分け人に加えて、
民主党
の誇るスター
閣僚
が実施の必要性を説く真の
政治
主導と呼べる事業仕分けを見せてほしいと
思い
ます。例えば、
国民
の反対の多い
子ども手当
の必要性について、ぜひとも長妻
大臣
に
説明
していただきたい。そのようなイメージの、
国民
が本当に求める、
国民
の期待する事業仕分けをどうかやっていただけないでしょうか。これこそ、
国民
の期待するところだと
思い
ます。
菅総理
は、このような事業仕分けの
政治
主導とはかけ離れた実態を放置しつつ、かつ、
政治家
と官僚は役割分担が大事だとおっしゃいますが、事業仕分けにおいては、
都合
により
自分たち
政治家
の役割を官僚に押しつけているだけのことではないですか。このような
政治
主導のかけ声倒れの
内閣
を信任することは到底できません。 以上が、
菅内閣
を信任しない第八の
理由
であります。
菅内閣
を信任しない第九の
理由
は、最小不幸社会という
考え方
が、
国民
の一部の利益しか代表しないものであり、かつ、今の日本株式会社は、取締役である
閣僚
に労働組合の意向を受けて動く者が多過ぎるからであります。 最小不幸社会という
考え方
は、非常に後ろ向きで、国のリーダーとして採用すべきものではない上、
野党時代
からおつき合いしてきた
国民
の一部を念頭に置いていることが明らかであります。そこには、大企業や公務員、さらには
自民党
関係者
など、今の
政府
・
与党
から幸せという烙印を押された
国民
のグループとは没交渉で、これらの幸せと烙印を押されたグループは基本的に無視するという今の
政府
・
与党
の姿勢が浮かび上がってまいります。 最小不幸社会という発想には欠けるところがあります。そこには、不幸な人ももちろん幸せにするが、幸せな人ももっと幸せにするという
最大
多数の
最大
幸福、ただし
最大
多数に漏れた
国民
へも
最大
の配慮をするという、
国民
全体の利益の実現を目指す
政治
にあるべき意識がうかがえません。このことは、今の
政府
・
与党
がいわゆるお友達ばかりを優遇してきたことからも明らかであります。 さらに、今の
内閣
には労働組合の影響下にある
閣僚
が多過ぎるため、日本株式会社の取締役である
閣僚
が、取締役会に相当する閣議において、日本株式会社の成長や売り上げの増加を論じるよりも、手当の話ばかりするという事態に陥っております。取締役会に労働組合代表を多く参加させ過ぎれば当然起こるであろうことが起きているだけであります。 労働組合代表の
議員
を多く抱え、労働組合から経済的支援を受けている
民主党
が
政権与党
である限り、この
体質
を変えることは不可能と思えます。 以上が、
菅内閣
を信任しない第九の
理由
であります。
菅内閣
を信任しない第十の
理由
は、
菅総理
に
国家国民
を守る気概を期待できないということであります。 拉致問題の実行犯である辛光洙の助命嘆願書に署名した菅首相に、
国家国民
を守る気概など一切期待できません。
菅総理
、あなたは拉致
被害者
とその家族の皆様の
気持ち
を
考え
たことがあるのですか。このことは一切多言を要しないと
思い
ます。 以上が、
菅内閣
を信任しない第十の
理由
であります。(
発言
する者あり)
横路孝弘
7
○
議長
(
横路孝弘
君) 静粛に願います。
赤澤亮正
8
○
赤澤亮正
君(続)
菅内閣
を信任しない第十一の
理由
は、
菅総理
に国を背負う気概を
期待
できないということであります。 一昨日、サッカーのワールドカップ大会において、カメルーンを見事破った
日本
チームは、キックオフ前の国歌斉唱で全員で肩を組んで歌ったそうであります。それを
提案
したのは闘莉王選手だったそうです。 国旗・国歌
法案
に反対し、国歌を歌わない
菅総理
に、
日本
チームの選手の
気持ち
はわからないでしょう。特に、国歌はもっと元気が出るものの方がよいのではないかという
趣旨
の
発言
を繰り返している
菅総理
は、最も元気を出さなければならないキックオフの直前に、国歌の持つ
重み
をかみしめようとした
日本
選手たちの
気持ち
、そのことで国を背負う気概、やる気を奮い立たせた
日本
チームの心意気は到底理解できないでしょう。 この記事を読んで、私は、
日本
選手の勝利を二重にも三重にも祝いたい
気持ち
になりました。それと同時に、君が代では余り元気が出ないという
菅総理
の
発言
を
思い
出して、本当に暗たんたる
気持ち
になりました。
菅内閣
の
閣僚
は、全員で肩を組んで君が代を歌うことができますか。日教組出身の
国会議員
や、日教組を含む連合出身の
国会議員
を多数含む今の
政府
・
与党
は、一体となって
与党
の
議員
の皆様が全員で肩を組んで君が代を歌うことができますか。国家を背負う気概をみなぎらせて、本当に、今の
菅内閣
、そしてそれと一体とされる
民主党
を初めとする
政府
・
与党
が
日本
を勝利に導けるのでしょうか。 我が
自民党
は、全員が肩を組んで力強く国歌を歌えると断言できます。
国民
の皆様に誇りを持って申し上げたいと
思い
ます。(
発言
する者あり)
横路孝弘
9
○
議長
(
横路孝弘
君) 静粛に願います。
赤澤亮正
10
○
赤澤亮正
君(続)
自由民主党
は、
選挙
のもとで割れることはあっても、国旗・国歌のもとで割れることは決してありません。
菅総理
の率いる新
内閣
と
民主党
は、
選挙目当て
でまとまることはあっても、国旗・国歌のもとでまとまることは決して
期待
できないのではありませんか。私は、どちらの党が
我が国
の将来を担うべきか明白であると
考え
ます。 以上が、
菅内閣
を信任しない第十一の
理由
であります。 以上述べてきましたとおり、
菅内閣
を信任できないことは明らかであります。
菅総理
が一国の指導者として最低限の見識と
責任
感を持つのであれば、かねてからの
民主党
の
主張
のとおり、そして御自身の本で書かれたとおり、一刻も早く
国民
に信を問うべきであります。
議員
各位の御賛同を心からお願いし、以上で、私が本
決議案
を
提出
する
理由
の
説明
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
—————————————
横路孝弘
11
○
議長
(
横路孝弘
君) 討論の通告があります。順次これを許します。鈴木克昌君。 〔鈴木克昌君登壇〕
鈴木克昌
12
○鈴木克昌君
民主党
の鈴木克昌であります。 私は、
民主党
・
無所属
クラブを代表し、ただいま
議題
となりました
内閣
不信任
決議案
に対し、断固反対の
立場
から討論をいたします。(拍手) 昨年の総
選挙
で三百八議席という圧倒的
国民
の皆様の
支持
を受けて誕生した
民主党
を中心とした
連立
政権
、この九カ月の足跡を振り返れば、決して平坦な道程を歩んできたわけではありませんでした。それは当然であります。我々の
政権
が挑戦し続けているのは、長きにわたる
自民党政権
が築き上げてきた既得権益構造がはびこる
政治
、行政を根底から覆す大改革であるからであります。
自民党政権
下の
内閣
は官僚の実効支配を許し、
与党
議員
は族
議員
として隠然と影響力を行使することに奔走し、
主権者
たる
国民
の声は遠く届かなかった官邸と霞が関。我々は、ここに
国民
、生活者の息吹を強く吹き込むことに挑み続けているわけであります。 多くの抵抗があります。場合によってはサボタージュもあるでしょう。そして、日々膨大なエネルギーを必要とする難事業であります。しかし、
政治家
が主導し、
責任
をとりながら、行政の英知を束ね、活用し、
我が国
の新しい道筋を切り開き続けているのです。 昨年の
政権交代
後、直ちに事務次官
会議
を廃止して、
閣僚
が
政策
を直接協議、調整する仕組みに改めました。各府省においても、
大臣
、副
大臣
、
政務
官の
政務
三役が
政策
決定を行う仕組みを導入し、
政治
主導の体制整備を進めました。 これまでは、丸投げされた官僚が事前に省庁間で根回しをして、閣議は、議論もなく、ただサインをするだけのセレモニーでした。
自民党
の諸君は、本当にこれが
内閣
のあるべき姿と今もお
考え
なのでしょうか。 官邸においても、省庁においても、
政治家
が
責任
を持って議論を重ね、
政策
を決定する。スマートなセレモニーとはほど遠くとも、時には手間取ることがあっても、まだまだ未熟な部分が残っていても、本当の
政治
の姿はこちらの方にあるのではないでしょうか。
政治家
が
国民
、生活者から負託された
責任
を貫く、その結果、事業仕分けに象徴されるように、税金の使い道の透明性が高まり、これまで見過ごされてきた無駄遣いに切り込むことができました。 また、今年度の
政府
予算は、公共事業費を一八・三%減とする一方で、社会保障費は九・八%増、教育費も五・二%増など、予算配分を大きく見直し、
国民
の命と暮らしを守る予算とすることができました。これは、官僚支配の
自民党政権
では到底でき得なかった、大改革を象徴する一例であります。 厳しい経済情勢を背景とした税収の落ち込み、そして
自民党政権
が無
責任
に積み重ねてきた巨額の財政赤字、この過酷な条件の中でも、
民主党
マニフェスト
政策
を中心に、既に多くの実績を上げてきています。
子ども手当
、高校の無償化、農業の戸別所得補償、数々の雇用
政策
、支援、また生活保護の母子加算復活や父子家庭の児童扶養手当給付、そして肝炎
被害者
、水俣病
被害者
、被爆者の方々の視点に立った
政治
判断
、これらはいずれも、
自民党
政治
ではあり得なかった施策の数々であります。
国民
の皆様からお預かりした税金を、必要としている当事者に無駄なく活用する施策。当たり前のようですが、実は、これは改革の大きな特徴でもあります。 これまでの事業は、税金が当事者に届くまでに幾重にも不透明な仕組みや団体などが介在し、利権や天下りの温床となっていました。
言葉
をかえれば、使われた税金の多くが、
政策
や事業の目的とはかけ離れた不透明な世界に吸い取られていたのであります。
自民党政権
の強大な負の遺産に決してひるむことなく、
民主党
政権
は、改革の険しい道を一歩一歩その歩みを重ねているのであります。
国民
の皆様の
期待
を受けて誕生した前
鳩山
総理
は、結果としては申しわけないことになったわけでありますが、新しいリーダーシップのもとでもろもろの課題を進めていく、このように
判断
をいたしました。そして、身を引く勇断をされたわけであります。
菅内閣
は、この勇断を受けて、
民主党
が進めるこの国の大改革、再生の歩みを決してとめることなく、さらに加速するために発足いたしました。
菅総理
は、既に所信表明において、強い経済、強い財政、強い社会保障の一体的実現で元気な
日本
を復活させる道筋を具体的に
説明
いたしました。 そして、
民主党
は、
予算委員会
の開催や
党首
討論開催を
野党
に呼びかけ、
国会
の場での
政策
討論実現を提言いたしました。しかしながら、
野党
は、これを拒んだのであります。全くもって驚くべき暴挙であります。あげくの果てが、この
内閣
不信任
決議案
であります。
国民
の前での正々堂々とした
政策
議論からひたすら逃げて、相も変わらぬ日程闘争という旧態依然とした国対戦術、そしてアリバイ闘争に、
国民
の信は到底あり得ません。
野党
の諸君は、真摯に
国民
の声に耳を傾け、猛省すべきであります。 反対のための反対、批判のための批判を弄するのではなく、
政策
を持って論を闘わす、
責任
ある
政党
に脱皮することが今何よりも
国民
から求められていることを受けとめるべきであります。
民主党
が進める大改革は、歴史の必然であることを確信します。そして、
議題
となった
内閣
不信任
決議案
を否決することは、未来から託された使命であると確信をいたしております。
議員
各位、決して時計の針を逆に戻してはなりません。ともに、これまでの既得権益構造との決別を誓い、
政治家
が
国民
、生活者から負託された
責任
を全うする
政治
を再生させようではありませんか。 本院が良識を持って圧倒的大差で
菅内閣
を信任し、
日本
の
政治
をさらに一歩二歩進めることを切に願い、私の討論を終わります。(拍手)
横路孝弘
13
○
議長
(
横路孝弘
君) 大村秀章君。 〔大村秀章君登壇〕
大村秀章
14
○大村秀章君
自由民主党
の大村秀章です。 私は、
自由民主党
・
無所属
の会を代表して、ただいま
議題
となりました
菅内閣不信任決議案
に対しまして、断固賛成の
立場
から討論を行います。(拍手) 六月二日、
鳩山
前
総理
が八カ月の迷走を続けたあげく、
政治
と金、普天間、口蹄疫、経済無策などで行き詰まり、突然、
政権
をほうり投げました。無
責任
のきわみであります。
会期
末に十日間もの
政治空白
、
与党
による前代未聞の無
責任
な
審議
拒否とも言えるありさまです。 ただ、新
政権
ができたら
代表質問
と一問一答の
予算委員会
をやる。そこでの議論で論点を掘り下げて、
国民
の皆様に各党の
政策
を
判断
していただく。当然のことであり、準備をしておりました。 しかし、ここでまた、突然、
与党
から
審議
拒否されてしまいました。 何と、
予算委員会
を全く開かずに何が何でも
国会
を閉じる、そして一切議論せずに
参院選
に突っ込む、
菅総理
の
答弁
は危なっかしくて、
政策
も準備不足で、とても議論にたえるものではない、一問一答の
予算委員会
はもたない、
荒井大臣
に至っては、
事務所費
問題の
説明
が全くできない、これ以上不祥事が出てきたらたまらない、とにかくさっさと
国会
を閉じて議論にふたをしてしまえと、
民主党
参議院
側が、
輿石会長
を先頭に、強硬に
主張
したと報道をされております。
菅総理
に申し上げます。 なぜ逃げるのですか。なぜ逃げるのですか。なぜ
国会
の議論から逃げるのですか。なぜ
予算委員会
の議論から逃げるのですか。そんなに
国会
の議論が怖いのですか。
国会
で議論を重ねれば、次から次へとぼろが出て、化けの皮がはがれて、もたない、
国会
論戦にたえられない、だから逃げるのですか。いつからそんな腰抜け、ひきょう者になったんですか。あなたは何のために
総理
大臣
になったのですか。議論から逃げるためですか。恥ずかしくありませんか。恥ずかしくありませんか。 そもそも、不十分とはいえ、
予算委員会
を
衆参
一日ずつでもやろうと
提案
してきたのは、
民主党
ですよ。樽床委員長ですよ。それが、先ほど言った
理由
で、参院の
輿石会長
のツルの一声で、とにかく
選挙
のためには
国会
を閉じろといって、
予算委
の
提案
を今週になって突如、撤回してきました。 これが事実のすべてでございます。にもかかわらず、先ほどの鈴木
議員
のあの
発言
は何ですか。盗人たけだけしいとは、このことでございます。十分反省していただきたい。
うそ
を言わないでいただきたい。
うそ
を言わないでいただきたいと申し上げたいと
思い
ます。 新
政権
になって、
選挙
を前にして
予算委員会
を開かなかったことはありません。
国会
の慣例、ルールを、民主主義を踏みにじる、まさに暴挙であります。ぼろが出ないうちに
選挙
との、
党利党略
そのものであります。 この一連の経過のどこに、
菅総理
、あなたのリーダーシップがあるのですか。いきなり輿石
参議院
会長の言いなりではないですか。
小沢
・輿石ラインのなすがままではないですか。あなたが所信表明の
最後
で強調した、
政治
的リーダーシップが最も欠如している
総理
があなたではないですか。このことだけで、あなたに
総理
大臣
の資格がないことが満天下に示されたと言えます。 さて、
鳩山政権
がすべてに行き詰まって退陣しても、
選挙目当て
に表紙を変えただけで、
国政
のすべてに停滞と混乱をもたらした
民主党
政権
の本質は何ら変わりません。この九カ月間、
日本
の
政治
経済を著しく劣化させた
民主党
亡国
政権
の大罪を指摘したいと
思い
ます。 まず、
政治
と金、違法献金の問題。
鳩山
前
総理
の、六億円の脱税、元公設
秘書
二人が有罪。
小沢
民主党
前
幹事長
の、四億円の不動産を
政治
資金で購入した際の
政治
資金規正法違反事件、石川知裕
議員
を含む
秘書
三人が逮捕、起訴。
小沢
氏自身も、検察審査会で起訴相当とされました。また、小林千代美
議員
の選対幹部の元連合札幌会長が公選法違反事件で有罪。さらに、北海道教職員組合からの違法献金事件で、自治労、北教組
関係者
も有罪。 これだけ
政治
と金、違法献金問題が頻発したにもかかわらず、
民主党
は、
鳩山
前
総理
、
小沢
前
幹事長
らの
証人喚問
等にふたをし、
議員
辞職
勧告
決議案
をも握りつぶしてきました。信なくば立たず、
政治
に一番大事な
信頼
を踏みにじってきたのが
民主党
政権
であります。 そこに、荒井、川端、蓮舫、三
閣僚
の実態のない
事務所費
問題。たった二時間だけの限定
説明
では、事実確認のしようがありません。なぜ全面
公開
できないのですか。これでは、
疑惑
がさらに深まったと言わざるを得ません。特に
荒井大臣
の
事務所費
には、少女
漫画
や
下着
まであるとの報道がありました。その
説明
も支離滅裂です。
荒井大臣
を隠すために
予算委員会
をやめて
国会
を閉じるんだと言われています。汚名返上というなら、
荒井大臣
、ぜひ全面
公開
して
説明
してください。それができないなら、
菅総理
がかつて言っていたように、潔くやめてください。川端、蓮舫両
大臣
も同じです。 次に、沖縄の普天間基地移設の問題も、あいた口がふさがりません。 最低でも県外移設、沖縄の青い海を埋めることは自然への冒涜、腹案がある、五月末に決着すると言い続けてきたのに、このありさまです。八カ月迷走を続けたあげく、名護の辺野古の現行案そのもの。我々の
政権
が誠意を持って積み上げてきた沖縄の方々との
信頼
は、こっぱみじんにぶち壊され、沖縄では、
民主党
政権
に対する怒りが沸騰しています。 この間、アメリカとの
信頼関係
は地に落ちました。
オバマ大統領
を、
トラスト・ミー
と言って翌日裏切り、その後、まともな会談も開けません。戦後
日本
の平和と安定、経済発展は、この日米同盟があったればこそ。これをずたずたにし、ゼロどころかマイナスにしてしまった
民主党
政権
の
責任
は、国の安定の基盤を揺るがし、経済、産業を含め、はかり知れない
国益
を損なったという
意味
で、まさに万死に値します。 菅副
総理
は何をしていたんですか。所管外だからだんまりですか。
鳩山
総理
がこけるのを待っていたのですか。副
総理
は共同
責任
ではないのですか。 岡田外務
大臣
、前原沖縄担当
大臣
、北澤防衛
大臣
も同罪です。嘉手納統合案から徳之島まで、実に多くの
閣僚
が
思い
つきも含めて無
責任
な
発言
を繰り返し、迷走を続けたあげく、頓挫しました。
鳩山
内閣
の
閣僚
全員の
責任
です。 しかし、
関係
閣僚
は、そろいもそろって留任です。全く理解できません。
菅内閣
には、この問題についての
責任
感のかけらもないと言わざるを得ません。 さて、口蹄疫の問題では、宮崎県の畜産農家を初め
関係者
に心からお見舞い申し上げます。
国会
としても万全の対策を講じることをお誓い申し上げます。 しかし、
民主党
政権
は、ここでも驚くべき危機管理能力の欠如、無能ぶりを露呈いたしました。 宮崎県で四月二十日に感染が確認されてから、
鳩山
前
総理
を本部長とする対策本部を立ち上げたのが、一カ月おくれの五月十七日。赤松前農水
大臣
は、あろうことか、四月三十日から九日間も中南米を外遊。この間、山田副
大臣
も一週間農水省に出勤しておりません。無
責任
のきわみであります。 そして、
政府
の対策は後手後手に回り、今や三十万頭に上る殺処分をしなければならない状況に追い込まれました。山田副
大臣
自体、五月の半ば、初めの埋却処分がおくれ、感染拡大を招いてしまったと述べ、初動のおくれと
責任
を認めています。にもかかわらず、
大臣
に昇格。
菅内閣
には
責任
という概念があるんですか。今や、感染は宮崎県全域に広がり、九州及び
日本
の畜産の危機です。非常事態を宣言して
国会
を延長して毎日
審議
をして対策に万全を期すべきとの申し入れを、十一日、仙谷官房長官に行いましたが、ナシのつぶてです。
民主党
政権
の無策による人災にもかかわらず、危機感も
責任
感もゼロと言わざるを得ません。 さて、
日本
経済は、リーマン・ショック後、私たちの
自民党政権
下で講じた経済対策によりようやく持ち直してきましたが、今まさに瀬戸際、正念場に来ております。 経済効果の少ないばらまきで財政を悪化させ、成長回復に向けた処方せんもない、
鳩山政権
の経済無策は看過できない、経済
政策
を大転換し停滞を打開せよと読売社説が指摘をしておりますが、そのとおりだと
思い
ます。 今の
日本
に必要なのは経済の成長戦略、大事なのは企業と生産基盤を国内に残すこと、そのための
政策
を我々
自民党政権
では進めてまいりました。 しかし、今の
民主党
政権
の
政策
は真逆であります。昨年十月、三兆円も景気対策のための補正予算を執行停止、今年度予算で二割も公共事業を削減、デフレを推進、円高を放置し産業の空洞化を促進、CO2の二五%削減を
強行採決
しました。本当にこれを二〇二〇年に実行すると、
日本
国内では、製造業、物づくりも、鉄鋼、セメント、鋳物といった素材産業も、エネルギー産業も、成り立ちません。まさに企業の追い出し
政策
です。 この間、事業仕分けなるもので、科学技術予算を無駄と決めつけ、大幅に削減しました。
蓮舫大臣
の二番じゃだめなんですかとの
発言
が全世界の科学者、教育
関係者
、産業
関係者
から失笑と怒りを買ったのは記憶に新しいところですが、それだけでは済みません。
日本
はとうとう将来の成長の種になる科学技術まであきらめたのかという、誤ったメッセージとなってしまいました。 今回の「はやぶさ」の帰還も同じです。世界に冠たる快挙と
菅総理
も口では言いながら、後継機の開発費を、我々の
政権
で十七億円で要求していたものを、事業仕分けでばっさり切って、何と三千万円。今後のめどが立たず、
関係者
は途方に暮れています。これが菅前
財務大臣
と川端文科
大臣
の成果ですか。確かなのは、
民主党
政権
に成長戦略は全くないということであります。 また、先日
強行採決
した郵政改革逆戻り
法案
も象徴的です。郵政を国営に戻して、受け入れ限度額を倍に、マネーを民間から国に還流させて国債に積むだけ。経済成長に何ら寄与することなく、財政規律を麻痺させ、財政破綻のそのときまでただ国債を買い続け、ある日突然、国債暴落とともに
崩壊
、破綻します。 こんな愚かな間違いだらけの
政策
しか出てこない国に、だれが投資しますか。
日本
企業もどんどん海外に逃げ出しています。ギリシャの次は
日本
。そして、
日本
が破綻したときは、だれも助けられません。世界経済が恐慌に陥るときです。こんな破綻シナリオを回避するためには、
参院選
で
民主党
亡国
政権
に鉄槌を下し、我々
自民党
の成長戦略を断行するしかありません。 このほかにも、繰り返されるマニフェスト違反のオンパレード。脱官僚をあきらめ、公務員改革は天下りフリー、年金も二年で集中的にやらない、医療制度は先送り、診療報酬も実質マイナス、B型肝炎訴訟は和解を先送り、
子ども手当
も満額断念、暫定税率の廃止もやらない、無料化と言っていた高速料金は多くは値上げ。今や、
民主党
マニフェストは、
うそ
と詐欺の代名詞とまで言われる始末でございます。 十回の
強行採決
を繰り返したあげく、
法案
の
成立
は戦後最低の五〇%台、
政権
運営の
責任
はみじんもありません。 そして、
連立
政権
も、
鳩山
前
総理
が
辞職
し、
福島党首
も県外、国外の
約束
をたがえられたあげくに更迭、亀井代表も
郵政法案
成立
の
約束
を裏切られて
辞職
。
政権発足
当初の三
党首
は、すべて閣外に去りました。もはや
連立
政権
の体をなしておりません。 以上、
民主党
政権
九カ月の、恐るべき無能、無策と迷走、混乱を指摘いたしました。 それは、
鳩山
内閣
から
菅内閣
にかわっても、表紙がかわっただけで、本質は変わりません。今や、
民主党
政権
、
菅内閣
の存在そのものが、
日本
にとって災いのもととなっています。その存在が一日一日と続いていくことが、
日本
に
最大不幸社会
をもたらすことは明らかであります。
鳩山
前
総理
は、
平成
の脱税王でルーピーでした。
小沢
前
幹事長
は不動産王で、
閣僚
には、マニフェスト違反王から
スキャンダル
王まで盛りだくさんであります。
横路孝弘
15
○
議長
(
横路孝弘
君) 大村秀章君、申し合わせの時間が過ぎましたから、なるべく簡単に願います。
大村秀章
16
○大村秀章君(続) それを統括して恥じない
菅総理
、あなたは、さしずめ、
日本
に
最大
の不幸をもたらす大魔王、不幸の大魔王であります。究極の王様です。しかし、
国民
にとって、すべてこんな王様、願い下げであります。一刻も早く退治できるよう、断固闘います。 そして、
日本
を不幸のとりこにするあなた方、あなた方、あなた方
民主党
を追い払い、我々の手で、
自民党
の手で、もう一度、夢と希望にあふれる一番の国にいたします。すべての人が、地域が、安心、希望、誇りを持てる社会をつくります。 そのためにも、不幸の大魔王である
菅総理
、おのれを知って退陣した
鳩山
前
総理
と同様、一刻も早い退陣と衆院総
選挙
で
国民
に信を問うべきことを申し上げます。 どうか、
議員
の皆さん、特に
与党
の皆さん、良心のかけらでもあるなら、この
不信任案
に賛成し、
日本
を救おうじゃありませんか。 特に、沖縄、鹿児島の皆さん、普天間でこれだけ裏切られてもいいのですか。宮崎の皆さん、口蹄疫対策に万全を期して、農家の皆さんの心にこたえませんか。そのためにも、これらの施策にすべて後ろ向きな
菅内閣
をかえて、倒して、新しい体制をつくりませんか。 与
野党
の枠を超えて賛成を賜りますよう、
議員
の皆様の良心に心から
期待
をして、私の
菅内閣不信任決議案
の賛成討論といたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手)
横路孝弘
17
○
議長
(
横路孝弘
君) 遠藤乙彦君。 〔遠藤乙彦君登壇〕
遠藤乙彦
18
○遠藤乙彦君 公明党の遠藤乙彦でございます。 私は、公明党を代表し、ただいま
議題
になりました
菅内閣不信任決議案
に賛成の
立場
から討論を行うものであります。(拍手) まず冒頭申し上げたいのは、六月八日に菅新
内閣
が発足し、つい先日、十一日に
総理
の所信表明を伺ったばかりであります。 まさか、本日、
菅内閣不信任決議案
が
提出
され、それに賛成せざるを得ないというのは、まことに遺憾と言うほかありません。
内閣
発足後わずか九日間で
内閣
不信任案
が出されるなど、前代未聞、憲政史上初の珍事であり、
言葉
をかえれば、
菅内閣
がいかにまれに見る異常な強権
内閣
であったかの証左でもあります。 結論から申し上げれば、菅新
内閣
は、残念ながら、全くその任にたえない
内閣
であり、即刻退陣を求めるものであります。 以下、その
理由
を端的に申し上げます。 第一に、
菅内閣
は、平気で人をだます裏切り
内閣
であります。 これまで
国会
では、
政権
がかわった場合、直ちに
予算委員会
を
開会
し、
国民
の前で新しい
総理
の
政治姿勢
について与
野党
で議論を行うのは当然のことであり、憲政の常道でありました。ところが、菅
政権
は、あろうことか、
衆参
で
予算委員会
を全く開かずに、
国会
を本日閉じようとしております。 そもそも、
野党
の強い要求で渋々
衆参
一日ずつの
予算委員会
の開催を
提案
したのは
与党
の方じゃありませんか。その
提案
をみずから突如撤回し、
会期
を本日で閉じてしまう行為は、まさにペテン師そのものであり、言論の府を土足で踏みにじる行動にほかなりません。 さらに、昨日は、
参議院
において、問責
決議案
等の上程を避けるため、ひそかに本日の
参議院
本
会議
立てを見送り、閉中審査手続を含め、すべての議案の
審議
を
与党
みずから放棄しようとたくらんだのであります。
野党
の強い抗議で断念したものの、もはや正気のさたとは言えないと
思い
ます。 一方、
菅総理
は、郵政改革について、六月四日の
国民新党
との
連立
政権
合意において、郵政改革
法案
を速やかに
成立
を期すとしましたが、それを、舌の根も乾かぬ、わずか数日でほごにしてしまいました。この裏切りによって、
国民新党
亀井代表を
閣僚
辞任
に追い込んだわけであります。これが
政権与党
のすることでしょうか。 郵政改革
法案
そのものには重大な問題がありますが、ここで申し上げたいのは、
菅総理
は、
連立
のパートナーでさえもいとも簡単にだますということであります。
社民党
もまた、同様の憂き目に遭わされたのであります。まさに、
約束
は破るためにあるというのが菅
民主党
内閣
のモットーのようであります。 このように、平気で相手をだまし、裏切る。そんな
人間
に一国の
総理
が務まるわけがない、
国政
をゆだねるわけにはいかないと断言するものであります。 第二に、
菅内閣
は、
疑惑
隠し
内閣
であります。 そもそも、
菅総理
、あなたは、
鳩山
前
政権
の中で、副
総理
兼
財務大臣
として、
政権
の中枢として大変重要な位置にありました。
政治
と金の問題や普天間問題など九カ月間にわたる
鳩山
失政の責めは、
鳩山
総理
のみならず、当然、あなたにもあるわけであります。そのあなたが、
総理
になられた最初の所信表明の中で、私も前
内閣
の一員としてこうした状況を防げなかった
責任
を痛感していますとおっしゃいました。 ところが、実際には、菅新
政権
は、この
言葉
を翻し、わずか数日のうちに全く逆のことを行ってきたわけであります。 すなわち、
小沢
氏の元
秘書
で逮捕、起訴された石川知裕
議員
や、北海道教職員組合から違法な企業・団体献金を受け取り、
選挙
対策の資金管理
責任
者に有罪判決が下った小林千代美
議員
に対する
辞職
勧告
決議案
についても、幾ら
野党
が採決を迫っても、今日までたなざらしのままであります。 また、
鳩山
総理
は、実母から提供された資金の使途について、
裁判
が終われば書類の返還を求めて、そしてそこで皆様方に見ていただきたいと
国会
で
答弁
しておりました。しかし、いまだに、その
資料
の
提出
に全く応じようとしておりません。
菅総理
が本当にクリーンな
民主党
に変わるというならば、すぐにでも、
党代表
として、党に、具体的な行動として、
疑惑
解明を指示すべきではありませんか。ところが、あなたは、役職を退いて
責任
はとったと言い逃れをするだけで、全く
疑惑
を解明しようとしておりません。 さらに、
菅総理
、あなたは、
民主党
代表選の出馬会見で、
小沢
氏について、
小沢幹事長
は、
国民
のある種の不信を招いたことで、しばらくは静かにしていただいた方が、
本人
にとっても、
民主党
にとっても、
日本
の
政治
にとってもいいと
発言
をいたしました。 あなたは、
小沢幹事長
が
国民
の不信を招いたことを認めているならば、静かにしてもらうのではなく、
国会
や
国民
の前で
小沢
氏に堂々と
説明
してもらうのが筋ではないのか。それでは、ほとぼりが冷めるまで、
選挙
に勝つまでは隠れていてくださいということではありませんか。それこそまさに
小沢
隠し・
疑惑
隠し
内閣
そのものであると言わざるを得ません。 また、先ほど触れたように、菅代表率いる
民主党
は、
選挙
前に
国会
で追及されたくないばかりに、
予算委員会
を
開会
せずに今
国会
を閉じようとしております。臭い物にはふたとばかりに、あなたは逃げてばかり。三十六計逃げるにしかず、まさに逃げる奇兵隊であります。その姿は
選挙
至上主義そのもので、すべての
疑惑
にほおかむりをしたまま
選挙
に逃げようとしております。 こんなことを
国民
がわからないと思っているんでしょうか。この
民主党
の浅ましい
対応
には、新聞各紙も、到底容認できないなどと、厳しく糾弾いたしております。まさに
党利党略
の
疑惑
隠し
内閣
であると強く指摘するものであります。 第三に、
菅内閣
は、マニフェスト詐欺
内閣
であります。 昨年の
民主党
マニフェストで掲げられた高速道路の無料化についてであります。これは、
菅総理
が、
平成
十五年、
民主党
代表であったときから、あなたが最も強く推進してきたと認識をしております。 ところが、高速道路の無料化をめぐる混乱ぶりは、本当にひどい。本来高速道路料金の割引の原資となる財源の一部が高速道路建設に充てられることになり、無料化どころか、一律二千円という負担増を
国民
に押しつける案を提示。さすがにこれには
民主党
内からも異論があり、とうとう、うやむやにしてしまいました。まさに
国民
を愚弄しております。 マニフェスト違反は、これ以外にも、高校生の所得税特定扶養控除の縮減や、十五歳以下の扶養控除について住民税分の廃止、自動車
関係
諸税の暫定税率の廃止の撤回など、数え上げれば切りがありません。 長妻厚生労働
大臣
は、先日、
子ども手当
二万六千円支給は難しいと
発言
し、
子ども手当
の満額支給を事実上撤回いたしました。これこそ、
うそ
の典型ではありませんか。この一点だけで、長妻
大臣
は
辞任
に値します。 財源の目当てもなく、
国民
に
うそ
の公約で
選挙
民をだまし、
政治
不信を招いたその罪は、
日本
の歴史に残る巨悪と言わざるを得ません。 ところが、所信表明演説で、
菅総理
は、これらマニフェストが実現できなかったことを何ら総括もしようとしていない。私を
信頼
していただきたいと述べていますが、そんな
総理
の
言葉
にだれが耳を傾けるというんですか。まさに
菅内閣
は、マニフェスト詐欺
内閣
、
国民
だまし
内閣
と言わざるを得ません。 第四に、
菅内閣
は、そもそも
閣僚
の任にたえ得ない、資質なし
内閣
であります。 まず、昨日まで
衆参
代表質問
でも糾弾され、本日
参議院
で問責
決議案
が
提出
された荒井国家戦略担当
大臣
であります。
荒井大臣
は、
政治
団体の
事務所費
経費で、事もあろうに、
女性
の
下着
や少女
漫画
を
政治
資金で購入していたというのだから、ただただあきれるばかりであります。恥を知るべきであろうと
思い
ます。
荒井大臣
は、
菅総理
、あなたの
側近
中の
側近
であり、北海道選出
議員
でありながら、その事務所は、あなたの
選挙
区である東京・府中市にあるというではありませんか。その事務所は、実体のない名ばかりのものであることが明らかになっております。
荒井大臣
は、合法だからいいとか、
領収書
を出さなかった
自民党
よりもましとか、言いわけをしておりますが、そんな言いわけに
国民
はだれも耳をかしません。 荒井国家戦略担当
大臣
の身体検査はしたんですか。任命した
菅総理
は
責任
を明らかにするべきであると強く申し上げておきたいと
思い
ます。 また、蓮舫行政刷新担当
大臣
についても、男性公設
秘書
が、深夜、痴漢を働き、警察の事情聴取を受けました。まさに言語道断であります。この
秘書
を直ちに解雇することなく、記者の追及にも
秘書
をかばうなど、倫理観欠如も甚だしい。
秘書
の罪は
議員
の罪。あなたには行政刷新を語る資格はないと指摘せざるを得ません。 そして、一番資質が問われるのは、
菅総理
、あなたであります。
総理
は、六月四日の代表選前の演説で、私も一〇〇%真っ白というところまで自信はありませんがと
発言
しました。
自分
が真っ白でないから、他の
疑惑
の
議員
にも厳しく
対応
できないんですか。そんなあなたを
総理
としなければならない
国民
こそが、あなたの
言葉
をかりて言えば、まさに
最大
不幸ではありませんか。
政治
の要諦を示した中国の古典「貞観政要」に、次のような
言葉
があります。「君は舟なり、人は水なり。水はよく舟を載せ、またよく舟を覆す」とあります。船出したばかりの菅船の船底には、はや不信という巨大な穴がぽっかりあいており、転覆は時間の問題と自覚すべきであります。 どうか、
総理
、あなたが本当に
国民
生活のことを思うのであれば、即刻、
辞任
をするか、あなたが
野党時代
に言ってきたように、
衆議院
を
解散
して
国民
に信を問うべきであると強く申し上げ、私の賛成討論といたします。(拍手)
横路孝弘
19
○
議長
(
横路孝弘
君) 穀田恵二君。 〔穀田恵二君登壇〕
穀田恵二
20
○穀田恵二君 私は、
日本
共産党を代表して、
菅内閣不信任決議案
に賛成の討論を行います。(拍手)
政治
を変えてほしいという
国民
の
期待
とみずから掲げた公約を裏切ったことに対する
国民
の大きな怒りの前に、
鳩山
内閣
は退陣を余儀なくされました。
鳩山
内閣
の副
総理
だった
菅総理
は、その
政治
のかじ取りに共同の
責任
を負っているのであります。ところが、
菅総理
には、その自覚も反省も見られません。 菅氏は、
民主党
代表選の出馬会見で、普天間基地問題と、
政治
と金について、二つの重荷を
総理
みずからがやめることで取り除いていただいたと言い放ちました。そして、所信表明演説において、これと同様の認識を繰り返したのであります。前任者がやめたことをもって、これだけ重大な問題を一件落着として水に流そうとする
姿勢
は、
鳩山
内閣
を退陣させた
国民
の声を愚弄するものだと言わなければなりません。
国民
に背を向ける
菅内閣
の
姿勢
は、この間の短期間の議論、論戦を通じても浮き彫りになっています。 第一に、
政治
と金の問題です。
代表質問
で我が党は、
菅総理
に対し、
民主党
代表としてのリーダーシップを発揮し、
小沢
氏の
証人喚問
に応じるようただしました。しかし、
菅総理
は、
民主党
幹事長
職を辞したことでけじめをつけた、
国会
招致は
国会
が決めることとの
答弁
を繰り返すだけでした。
鳩山
内閣
を含め、
政治
と金の
疑惑
究明に一切応じようとしない
民主党
政権
の
対応
は、
自民党政権
時代と比べても、異常なものです。 菅氏は、これまで、
政治
と金の問題が起こったとき、時の
総理
に
証人喚問
の実施を求めてきたではありませんか。手のひらを返したような態度をとる
菅総理
に、クリーンな
政治
を語る資格はないと言わなければなりません。 第二に、普天間基地問題です。 沖縄県名護市辺野古に巨大な新基地を建設する、米軍の訓練を徳之島初め全国各地に分散する、これが、移設先探しの迷走、逆走の果てに日米合意として
鳩山
内閣
が残したものでした。自公
政権
時代の方針にUターンしたというだけでなく、より悪いものになったと言わざるを得ません。 ところが、首相指名を受けた菅氏は、真っ先にオバマ米大統領と電話会談し、県内移設の日米合意について、しっかり取り組んでいきたいと誓約したのです。どこの国の
総理
かと言いたい。 この態度は、菅氏みずからのこれまでの言明に照らしても、筋が通らないものです。
民主党
の要職にあった菅氏は、海兵隊撤退論、
抑止力
否定の
主張
を繰り返してきました。なぜ、みずからの
主張
を翻したのか、
総理
の本
会議
での
答弁
では、心変わりについてまともな
説明
はありませんでした。 県内
たらい回し
は許さない、移設先探しでなく基地撤去を、この
沖縄県民
の声は、後戻りのない不動の総意であります。日米合意後に行われた琉球新報、毎日新聞の合同世論
調査
では、辺野古移設に反対が八四%と、圧倒的な声となっているのです。日米合意の撤回、無条件撤去しかありません。この声を米国
政府
にぶつけることこそ、
日本
政府
がなすべき仕事ではありませんか。逆の方向を向く
菅内閣
の
姿勢
は、
不信任
に値するものだと言わなければなりません。 第三に、
国民
生活と経済財政の問題です。
菅総理
は、強い経済、強い財政、強い社会保障を掲げましたが、だれにとっての強さなのかが問われています。 経済のあり方についてはどうか。 大企業を強くすれば暮らしも経済もよくなるとした
自民党
流の経済
政策
の破綻は、今や明白です。労働者、中小零細企業に犠牲が押しつけられ、経済成長もとまりました。この大企業応援から
国民
生活応援の経済運営にかじを切るのかどうか、
菅総理
から明瞭な
答弁
はありませんでした。 そればかりか、試金石の一つである労働者派遣法改正問題では、製造業派遣、登録型派遣の原則禁止を言いながら、
政府
案は、穴だらけのざる法になっています。我が党はその抜本修正を求めてきましたが、
菅総理
は、内容を変更する
考え
はないと拒否したのであります。
人間
らしい労働のルールをとの願いに背を向けるものであります。 社会保障はどうか。 強い社会保障を掲げるなら、少なくとも、自公
政権
が進めた社会保障削減路線がもたらした傷跡を直すことに全力を挙げるべきです。ところが、傷跡の象徴たる後期高齢者医療制度について、
菅総理
は所信表明演説で一言も触れませんでした。
民主党
は、
政権
についた途端、直ちに廃止という公約を投げ捨てて、先延ばししました。そればかりか、うば捨て山の入山年齢を七十五歳から六十五歳に引き下げる新制度まで検討する始末です。公約違反と
国民
への裏切りそのものです。 財政のあり方についてはどうか。
日本
経団連の四月の成長戦略に掲げられた法人税減税、消費税増税という方向を、
民主党
の
選挙
政策
に盛り込むことについても否定しませんでした。 大企業減税の穴埋めに消費税増税という道は、財政再建にも社会保障財源にも役立たず、
国民
生活と
日本
経済を危機に導くものであり、我が党は断固反対するものであります。 以上、短期間で浮き出てきた菅
政権
の基本
姿勢
は、端的に言って、アメリカには忠誠を誓い、財界の求めにこたえるものだと言わざるを得ません。
予算委員会
の論戦もやらず、ぼろが出ないうちに
選挙
に逃げ込もうとする菅
政権
の
姿勢
は、
党利党略
以外の何物でもないことを
最後
に厳しく指摘し、賛成討論を終わります。(拍手)
横路孝弘
21
○
議長
(
横路孝弘
君) これにて討論は終局いたしました。
—————————————
横路孝弘
22
○
議長
(
横路孝弘
君) 採決いたします。 この採決は記名投票をもって行います。 本
決議案
に賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参されることを望みます。——議場閉鎖。 氏名点呼を命じます。 〔参事氏名を点呼〕 〔各員投票〕
横路孝弘
23
○
議長
(
横路孝弘
君) 投票漏れはありませんか。——投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開票。——議場開鎖。 投票を計算させます。 〔参事投票を計算〕
横路孝弘
24
○
議長
(
横路孝弘
君) 投票の結果を事務総長から報告させます。 〔事務総長報告〕 投票総数 四百六十八 可とする者(白票) 百五十三 否とする者(青票) 三百十五
横路孝弘
25
○
議長
(
横路孝弘
君) 右の結果、
菅内閣不信任決議案
は否決されました。(拍手)
—————————————
谷垣禎一
君外五名
提出
菅内閣不信任決議案
を可とする
議員
の氏名 あべ 俊子君 安倍 晋三君 逢沢 一郎君 赤澤 亮正君 秋葉 賢也君 麻生 太郎君 甘利 明君 井上 信治君 伊東 良孝君 伊吹 文明君 石田 真敏君 石破 茂君 石原 伸晃君 稲田 朋美君 今村 雅弘君 岩屋 毅君 江渡 聡徳君 江藤 拓君 遠藤 利明君 小里 泰弘君 小野寺 五典君 小渕 優子君 大島 理森君 大野 功統君 大村 秀章君 加藤 勝信君 加藤 紘一君 梶山 弘志君 金子 一義君 金子 恭之君 金田 勝年君 鴨下 一郎君 川崎 二郎君 河井 克行君 河村 建夫君 木村 太郎君 岸田 文雄君 北村 茂男君 北村 誠吾君 小池 百合子君 小泉 進次郎君 古賀 誠君 後藤田 正純君 河野 太郎君 高村 正彦君 近藤 三津枝君 佐田 玄一郎君 佐藤 勉君 齋藤 健君 坂本 哲志君 塩崎 恭久君 塩谷 立君 柴山 昌彦君 下村 博文君 新藤 義孝君 菅 義偉君 菅原 一秀君 田中 和徳君 田野瀬良太郎君 田村 憲久君 平 将明君 高市 早苗君 高木 毅君 竹下 亘君 竹本 直一君 武田 良太君 武部 勤君 橘 慶一郎君 棚橋 泰文君 谷 公一君 谷垣 禎一君 谷川 弥一君 谷畑 孝君 徳田 毅君 中川 秀直君 中谷 元君 中村 喜四郎君 永岡 桂子君 長島 忠美君 長勢 甚遠君 二階 俊博君 西野 あきら君 西村 康稔君 額賀 福志郎君 野田 毅君 馳 浩君 浜田 靖一君 林 幹雄君 平井 たくや君 平沢 勝栄君 福井 照君 福田 康夫君 古川 禎久君 古屋 圭司君 保利 耕輔君 細田 博之君 町村 信孝君 松浪 健太君 松野 博一君 松本 純君 三ッ矢 憲生君 宮腰 光寛君 村上 誠一郎君 村田 吉隆君 茂木 敏充君 森 英介君 森 喜朗君 森山 裕君 柳本 卓治君 山口 俊一君 山本 公一君 山本 幸三君 山本 拓君 山本 有二君 吉野 正芳君 赤松 正雄君 井上 義久君 池坊 保子君 石井 啓一君 石田 祝稔君 稲津 久君 漆原 良夫君 江田 康幸君 遠藤 乙彦君 大口 善徳君 佐藤 茂樹君 斉藤 鉄夫君 坂口 力君 高木 美智代君 高木 陽介君 竹内 譲君 遠山 清彦君 富田 茂之君 西 博義君 東 順治君 古屋 範子君 赤嶺 政賢君 笠井 亮君 穀田 恵二君 佐々木 憲昭君 志位 和夫君 塩川 鉄也君 高橋 千鶴子君 宮本 岳志君 吉井 英勝君 浅尾 慶一郎君 柿澤 未途君 山内 康一君 渡辺 喜美君 園田 博之君 平沼 赳夫君 与謝野 馨君 衛藤 征士郎君 否とする
議員
の氏名 安住 淳君 阿久津 幸彦君 阿知波 吉信君 相原 史乃君 青木 愛君 赤松 広隆君 東 祥三君 網屋 信介君 荒井 聰君 五十嵐 文彦君 井戸 まさえ君 池田 元久君 石井 章君 石井 登志郎君 石毛 えい子君 石関 貴史君 石田 勝之君 石田 三示君 石田 芳弘君 石津 政雄君 石原 洋三郎君 石森 久嗣君 石山 敬貴君 泉 健太君 磯谷 香代子君 市村 浩一郎君 糸川 正晃君 稲富 修二君 稲見 哲男君 今井 雅人君 内山 晃君 打越 あかし君 生方 幸夫君 江端 貴子君 枝野 幸男君 小川 淳也君
小沢
一郎君
小沢
鋭仁君 小野塚 勝俊君 小原 舞君 緒方 林太郎君 大泉 ひろこ君 大串 博志君 大島 敦君 大谷 啓君 大谷 信盛君 大西 健介君 大西 孝典君 大畠 章宏君 大山 昌宏君 太田 和美君 逢坂 誠二君 岡島 一正君 岡田 克也君 岡田 康裕君 岡本 英子君 岡本 充功君 奥田 建君 奥野 総一郎君 奥村 展三君 加藤 学君 加藤 公一君 鹿野 道彦君 海江田 万里君 柿沼 正明君 笠原 多見子君 梶原 康弘君 勝又 恒一郎君 金森 正君 金子 健一君 神山 洋介君 川内 博史君 川口 浩君 川口 博君 川越 孝洋君 川島 智太郎君 川端 達夫君 川村 秀三郎君 菅 直人君 木内 孝胤君 木村たけつか君 吉良 州司君 城井 崇君 黄川田 徹君 菊田 真紀子君 菊池長右ェ門君 岸本 周平君 北神 圭朗君 京野 公子君 工藤 仁美君 櫛渕 万里君 楠田 大蔵君 沓掛 哲男君 熊谷 貞俊君 熊田 篤嗣君 黒岩 宇洋君 黒田 雄君 桑原 功君 玄葉 光一郎君 小泉 俊明君 小平 忠正君 小林 興起君 小林 千代美君 小林 正枝君 小宮山 泰子君 小宮山 洋子君 小室 寿明君 小山 展弘君 古賀 一成君 古賀 敬章君 後藤 英友君 後藤 斎君 後藤 祐一君 郡 和子君 近藤 和也君 近藤 昭一君 近藤 洋介君 佐々木 隆博君 佐藤 ゆうこ君 斉木 武志君 斉藤 進君 齋藤 勁君 斎藤やすのり君 坂口 岳洋君 阪口 直人君 笹木 竜三君 階 猛君 柴橋 正直君 下条 みつ君 城島 光力君 白石 洋一君 神風 英男君 首藤 信彦君 瑞慶覧 長敏君 末松 義規君 杉本 かずみ君 菅川 洋君 鈴木 克昌君 鈴木 宗男君 仙谷 由人君 園田 康博君 空本 誠喜君 田島 一成君 田嶋 要君 田名部 匡代君 田中けいしゅう君 田中 眞紀子君 田中 美絵子君 田村 謙治君 平 智之君 高井 崇志君 高井 美穂君 高木 義明君 高野 守君 高橋 昭一君 高橋 英行君 高松 和夫君 高邑 勉君 高山 智司君 滝 実君 竹田 光明君 武正 公一君 橘 秀徳君 玉木 朝子君 玉木 雄一郎君 玉城 デニー君 玉置 公良君 樽床 伸二君 中後 淳君 津川 祥吾君 津島 恭一君 津村 啓介君 辻 惠君 筒井 信隆君 手塚 仁雄君 寺田 学君 土肥 隆一君 道休 誠一郎君 富岡 芳忠君 豊田 潤多郎君 中井 洽君 中川 治君 中川 正春君 中島 政希君 中島 正純君 中津川 博郷君 中塚 一宏君 中根 康浩君 中野 寛成君 中野 譲君 中野渡 詔子君 中林 美恵子君 中山 義活君 仲野 博子君 永江 孝子君 長尾 敬君 長島 昭久君 長島 一由君 長妻 昭君 長安 豊君 仁木 博文君 西村 智奈美君 野木 実君 野田 国義君 野田 佳彦君 羽田 孜君 萩原 仁君 橋本 清仁君 橋本 博明君 橋本 勉君 畑 浩治君 鉢呂 吉雄君 初鹿 明博君
鳩山
由紀夫君 花咲 宏基君 浜本 宏君 早川 久美子君 原口 一博君 伴野 豊君 樋口 俊一君 樋高 剛君 平岡 秀夫君 平野 博文君 平山 泰朗君 福嶋 健一郎君 福島 伸享君 福田 昭夫君 福田 衣里子君 藤田 一枝君 藤田 大助君 藤田 憲彦君 藤村 修君 古川 元久君 古本 伸一郎君 細川 律夫君 細野 豪志君 本多 平直君 馬淵 澄夫君 前原 誠司君 牧 義夫君 牧野 聖修君 松岡 広隆君 松木けんこう君 松崎 公昭君 松崎 哲久君 松野 頼久君 松原 仁君 松宮 勲君 松本 大輔君 松本 剛明君 松本 龍君 三日月 大造君 三谷 光男君 三村 和也君 三宅 雪子君 三輪 信昭君 三井 辨雄君 水野 智彦君 皆吉 稲生君 宮崎 岳志君 宮島 大典君 向山 好一君 村井 宗明君 村上 史好君 村越 祐民君 室井 秀子君 本村 賢太郎君 森岡 洋一郎君 森本 和義君 森本 哲生君 森山 浩行君 矢崎 公二君 谷田川 元君 柳田 和己君 山尾 志桜里君 山岡 賢次君 山岡 達丸君 山口 和之君 山口 壯君 山崎 摩耶君 山崎 誠君 山田 正彦君 山田 良司君 山井 和則君 山花 郁夫君 山本 剛正君 柚木 道義君 横粂 勝仁君 横光 克彦君 横山 北斗君 吉川 政重君 吉田 泉君 吉田 おさむ君 吉田 公一君 吉田 統彦君 笠 浩史君 和田 隆志君 若井 康彦君 若泉 征三君 鷲尾 英一郎君 渡辺 浩一郎君 渡辺 周君 渡辺 義彦君 渡部 恒三君 阿部 知子君 重野 安正君 辻元 清美君 中島 隆利君 服部 良一君 吉泉 秀男君 亀井 静香君 下地 幹郎君 田中 康夫君 松下 忠洋君 小泉 龍司君 ————◇—————
横路孝弘
26
○
議長
(
横路孝弘
君) この際、暫時休憩いたします。 午後三時十五分休憩 ————◇————— 午後六時十二分
開議
横路孝弘
27
○
議長
(
横路孝弘
君) 休憩前に引き続き
会議
を開きます。 ————◇—————
横路孝弘
28
○
議長
(
横路孝弘
君) 御報告することがあります。 永年在職
議員
として表彰された元
議員
中馬辰猪君は、去る四月十八日逝去されました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。 中馬辰猪君に対する弔詞は、
議長
において去る十日既に贈呈いたしております。これを朗読いたします。 〔総員起立〕
衆議院
は 多年憲政のために尽力し 特に院議をもってその功労を表彰され さきに地方行政委員長の要職につき また国務
大臣
の重任にあたられた従三位勲一等中馬辰猪君の長逝を哀悼し つつしんで弔詞をささげます ————◇—————
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員辞職
の件
横路孝弘
29
○
議長
(
横路孝弘
君) お諮りいたします。
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
牧義夫君から、
予備員
を
辞職
いたしたいとの申し出があります。右申し出を許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
30
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。よって、許可することに決まりました。 ————◇—————
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
の
選挙
国土審議会委員
の
選挙
横路孝弘
31
○
議長
(
横路孝弘
君) つきましては、
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
の
選挙
を行うのでありますが、この際、あわせて、
国土審議会委員
の
選挙
を行います。
高山智司
32
○
高山智司
君
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
及び
国土審議会委員
の
選挙
は、いずれもその手続を省略して、
議長
において指名され、
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
の職務を行う順序については、
議長
において定められることを望みます。
横路孝弘
33
○
議長
(
横路孝弘
君)
高山智司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
34
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。よって、
動議
のとおり決まりました。
議長
は、
裁判官弾劾裁判所裁判員
の
予備員
に福田昭夫君を指名いたします。 なお、その職務を行う順序は第二順位といたします。 次に、
国土審議会委員
に森本哲生君を指名いたします。 ————◇—————
高山智司
35
○
高山智司
君
議案上程
に関する
緊急動議
を
提出
いたします。
参議院提出
、戦後
強制抑留者
に係る問題に関する
特別措置法案
を
議題
とし、委員長の報告を求め、その
審議
を進められることを望みます。
横路孝弘
36
○
議長
(
横路孝弘
君)
高山智司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
37
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。
—————————————
戦後
強制抑留者
に係る問題に関する
特別措置法案
(
参議院提出
)
横路孝弘
38
○
議長
(
横路孝弘
君) 戦後
強制抑留者
に係る問題に関する
特別措置法案
を
議題
といたします。 委員長の報告を求めます。総務委員長近藤昭一君。
—————————————
戦後
強制抑留者
に係る問題に関する
特別措置法案
及び同報告書 〔本号(一)末尾に掲載〕
—————————————
〔近藤昭一君登壇〕
近藤昭一
39
○近藤昭一君 ただいま
議題
となりました戦後
強制抑留者
に係る問題に関する
特別措置法案
につきまして、総務
委員会
における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 本案は、戦後
強制抑留者
が、戦後、酷寒の地において、長期間にわたって劣悪な環境のもとで強制抑留され、多大の苦難を強いられたこと、その間において過酷な強制労働に従事させられたこと等の特別の事情にかんがみ、及び戦後
強制抑留者
に係る強制労働の実態がいまだに十分に判明していない状況等を踏まえ、これらの戦後
強制抑留者
に係る問題に対処するため、戦後
強制抑留者
の労苦を慰謝するための特別給付金を支給するための
措置
等を講じようとするものであり、その主な内容は、 第一に、本邦に帰還した戦後
強制抑留者
で
日本
の国籍を有するものに、
本人
の請求により、独立行政法人平和祈念事業特別基金が特別給付金を支給することとし、その帰還時期の区分に応じ、二十五万円から百五十万円の間の額を一時金として支給すること、 第二に、
政府
は、戦後
強制抑留者
に係る問題のうち特別給付金の支給により対処するもの以外のものに対処するため、強制抑留の実態
調査
その他の
措置
を総合的に行うための基本的な方針を定め、これを公表すること、 第三に、特別給付金の支給に必要な費用に充てるため、独立行政法人平和祈念事業特別基金の資本金の一部を取り崩すことができるものとし、同基金の
解散
の期日を
平成
二十五年四月一日までの間において政令で定める日に改めること 等の
措置
を講じようとするものであります。 本案は、
参議院提出
に係るもので、去る五月二十一
日本
委員会
に付託され、本日
参議院
総務委員長から
提案理由
の
説明
を聴取し、討論、採決の結果、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————
横路孝弘
40
○
議長
(
横路孝弘
君) 採決いたします。 本案の委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
41
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。 ————◇—————
高山智司
42
○
高山智司
君
議案上程
に関する
緊急動議
を
提出
いたします。
参議院送付
、特権及び免除に関する
日本国政府
と
国際移住機関
との間の協定の
締結
について
承認
を求めるの件、
国際再生可能エネルギー機関憲章
の
締結
について
承認
を求めるの件、右両件を一括
議題
とし、委員長の報告を求め、その
審議
を進められることを望みます。
横路孝弘
43
○
議長
(
横路孝弘
君)
高山智司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
44
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。
—————————————
特権及び免除に関する
日本国政府
と
国際移住機関
との間の協定の
締結
について
承認
を求めるの件(
参議院送付
)
国際再生可能エネルギー機関憲章
の
締結
について
承認
を求めるの件(
参議院送付
)
横路孝弘
45
○
議長
(
横路孝弘
君) 特権及び免除に関する
日本国政府
と
国際移住機関
との間の協定の
締結
について
承認
を求めるの件、
国際再生可能エネルギー機関憲章
の
締結
について
承認
を求めるの件、右両件を一括して
議題
といたします。 委員長の報告を求めます。外務委員長鈴木宗男君。
—————————————
特権及び免除に関する
日本国政府
と
国際移住機関
との間の協定の
締結
について
承認
を求めるの件及び同報告書
国際再生可能エネルギー機関憲章
の
締結
について
承認
を求めるの件及び同報告書 〔本号(一)末尾に掲載〕
—————————————
〔鈴木宗男君登壇〕
鈴木宗男
46
○鈴木宗男君 ただいま
議題
となりました両件につきまして、外務
委員会
における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 まず、
国際移住機関
特権免除協定は、本年二月二十三日、ジュネーブにおいて署名されたもので、
我が国
と
国際移住機関
との間で、同機関並びに加盟国の代表者及び職員等の特権及び免除等について定めるものであります。 その主な内容は、国連専門機関の特権及び免除を定めた専門機関特権免除条約の一部規定を準用し、
国際移住機関
等は、
我が国
において、構内及び文書の不可侵、訴訟手続からの免除、通信に関する便益の供与、関税及び直接税の免除等の一定の特権及び免除を享有すること等であります。 次に、国際再生エネルギー機関憲章は、
平成
二十一年一月二十六日、ボンにおいて採択されたもので、再生可能エネルギーの持続可能な方法による利用の促進等を目的として国際再生可能エネルギー機関を設立するために必要な事項について定めるものであります。 その主な内容は、 同機関は、加盟国の利益のため、再生可能エネルギーに関する実例の分析、把握及び体系化等の活動を実施すること、 主要な組織として、総会、理事会及び事務局を設置すること、 加盟国の義務的な分担金等を財源とすること 等であります。 以上両件は、
参議院
先議に係るもので、去る五月二十五
日本
委員会
に付託され、本日岡田外務
大臣
から
提案理由
の
説明
を聴取し、質疑を行い、質疑終局後、引き続き採決を行いました結果、いずれも
承認
すべきものと議決した次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————
横路孝弘
47
○
議長
(
横路孝弘
君) 両件を一括して採決いたします。 両件は委員長報告のとおり
承認
するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
48
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。よって、両件とも委員長報告のとおり
承認
することに決まりました。 ————◇—————
高山智司
49
○
高山智司
君
議案上程
に関する
緊急動議
を
提出
いたします。
参議院提出
、
母体保護法
の一部を改正する
法律案
を
議題
とし、委員長の報告を求め、その
審議
を進められることを望みます。
横路孝弘
50
○
議長
(
横路孝弘
君)
高山智司
君の
動議
に御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
51
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。
—————————————
母体保護法
の一部を改正する
法律案
(
参議院提出
)
横路孝弘
52
○
議長
(
横路孝弘
君)
母体保護法
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。 委員長の報告を求めます。厚生労働委員長鉢呂吉雄君。
—————————————
母体保護法
の一部を改正する
法律案
及び同報告書 〔本号(一)末尾に掲載〕
—————————————
〔鉢呂吉雄君登壇〕
鉢呂吉雄
53
○鉢呂吉雄君 ただいま
議題
となりました
母体保護法
の一部を改正する
法律案
について、厚生労働
委員会
における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 本案は、都道府県知事の指定を受けて受胎調節の実地指導を行う者が受胎調節のために必要な医薬品で厚生労働
大臣
が指定するものを販売することができる期限を五年間延長し、
平成
二十七年七月三十一日までとするものであります。 本案は、
参議院提出
に係るもので、去る五月十二
日本
委員会
に付託され、本日
参議院
厚生労働委員長から
提案理由
の
説明
を聴取し、採決の結果、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————
横路孝弘
54
○
議長
(
横路孝弘
君) 採決いたします。 本案の委員長の報告は可決であります。本案は委員長報告のとおり決するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
55
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。 ————◇—————
委員会
の
閉会
中審査に関する件
横路孝弘
56
○
議長
(
横路孝弘
君) お諮りいたします。
国家基本政策委員会
及び
懲罰委員会
を除く
内閣委員会外
十四
常任委員会
並びに
災害対策特別委員会外
六
特別委員会
から、
閉会
中審査をいたしたいとの申し出があります。
—————————————
〔
閉会
中審査
案件
は本号(一)末尾に掲載〕
—————————————
横路孝弘
57
○
議長
(
横路孝弘
君) 各
委員会
から申し出のあった
案件
中、まず、文部科学
委員会
から申し出の教育公務員特例法の一部を改正する
法律案
、厚生労働
委員会
から申し出の障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する
法律案
、
安全保障
委員会
から申し出の国際平和協力
法案
、国際緊急援助隊の派遣に関する法律の一部を改正する
法律案
及び自衛隊法の一部を改正する
法律案
は、各
委員会
において
閉会
中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
横路孝弘
58
○
議長
(
横路孝弘
君) 起立多数。よって、そのとおり決まりました。 次に、
内閣
委員会
から申し出の
政府
の
政策
決定過程における
政治
主導の確立のための
内閣
法等の一部を改正する
法律案
及び国家公務員法の一部を改正する
法律案
、総務
委員会
から申し出の地域主権改革の推進を図るための
関係
法律の整備に関する
法律案
、国と地方の協議の場に関する
法律案
及び地方自治法の一部を改正する
法律案
、厚生労働
委員会
から申し出の労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律等の一部を改正する
法律案
及び
国民
年金及び企業年金等による高齢期における所得の確保を支援するための
国民
年金法等の一部を改正する
法律案
、経済産業
委員会
から申し出の私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する
法律案
、国土交通
委員会
から申し出の高速自動車国道法及び道路整備事業に係る国の財政上の特別
措置
に関する法律の一部を改正する等の
法律案
、
安全保障
委員会
から申し出の防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律の一部を改正する
法律案
は、各
委員会
において
閉会
中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
横路孝弘
59
○
議長
(
横路孝弘
君) 起立多数。よって、そのとおり決まりました。 次に、
内閣
委員会
から申し出の地域住民等による安全で安心して暮らせるまちづくりの推進に関する
法律案
、法務
委員会
から申し出の児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律の一部を改正する
法律案
は、各
委員会
において
閉会
中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
横路孝弘
60
○
議長
(
横路孝弘
君) 起立多数。よって、そのとおり決まりました。 次に、国土交通
委員会
から申し出の離島の振興に関する施策の拡充のための離島振興法等の一部を改正する
法律案
、離島航路航空路整備
法案
及び北海道観光振興
特別措置法案
は、同
委員会
において
閉会
中審査をするに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
横路孝弘
61
○
議長
(
横路孝弘
君) 起立総員。よって、そのとおり決まりました。 次に、ただいま
閉会
中審査をすることに決まりました
案件
を除く他の
案件
について、各
委員会
において申し出のとおり
閉会
中審査をするに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横路孝弘
62
○
議長
(
横路孝弘
君) 御
異議
なしと認めます。よって、そのとおり決まりました。
—————————————
横路孝弘
63
○
議長
(
横路孝弘
君) お諮りいたします。 いまだ
委員会
に付託されていない
国会審議
の
活性化
のための
国会法等
の一部を改正する
法律案
及び
衆議院規則
の一部を改正する
規則案
は、
議院運営委員会
において
閉会
中審査をすることといたしたいと存じます。これに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
横路孝弘
64
○
議長
(
横路孝弘
君) 起立多数。よって、そのとおり決まりました。 ————◇—————
横路孝弘
65
○
議長
(
横路孝弘
君) これにて散会いたします。 午後六時三十分散会 ————◇————— 出席国務
大臣
内閣
総理
大臣
菅 直人君 総務
大臣
原口 一博君 法務
大臣
千葉 景子君 外務
大臣
岡田 克也君
財務大臣
野田 佳彦君 文部科学
大臣
川端 達夫君 厚生労働
大臣
長妻 昭君 農林水産
大臣
山田 正彦君 経済産業
大臣
直嶋 正行君 国土交通
大臣
前原 誠司君 環境
大臣
小沢
鋭仁君 防衛
大臣
北澤 俊美君 国務
大臣
荒井 聰君 国務
大臣
玄葉光一郎君 国務
大臣
自見庄三郎君 国務
大臣
仙谷 由人君 国務
大臣
中井 洽君 国務
大臣
蓮 舫君 ————◇————— 昨十五日は、
会議
を開くに至らなかった。