○富田
委員 公明党の富田茂之です。
最初に、公立
学校施設の耐震化等の
早期実現に関しまして何点か
質問をさせていただきます。
四月十四日の当
委員会におきまして、
委員会決議で、耐震化をしっかりやっていこうということを全党の賛成で決めていただきました。この決議に対して
大臣から、
ただいまの決議につきましては、その趣旨に十分留意をいたしまして
対処してまいりたいと存じます。
今後とも、
地方自治体が計画的に整備を行うことができるよう、
学校施設の耐震化や老朽化
対策等を積極的に推進し、
子供たちの安全、安心の確保等に全力で取り組んでまいります。
という御発言がありました。
通常、附帯決議とかこういう決議を見ますと、大体、
大臣の発言というのは、「ただいまの決議につきましては、その趣旨に十分留意いたしまして
対処してまいりたい」、ここで終わっちゃうんですが、今回は川端
大臣、かなり踏み込んだ決意を表明していただいて、私は、もうこれは積極的に評価をさせていただきたいと思いますし、
大臣の思いがしっかり入り込んだ御発言だったというふうに思います。
私ども公明党も、二月三日、山口代表が参議院の本
会議でこの耐震化
早期実現の
質問をしてから、衆参の予算
委員会、
文部科学委員会で、ぜひ予備費を使ってでも積極的にやるべきだという
質問、私も、予算
委員会またはこの当
委員会でもさせていただきました。
参議院の予算
委員会の締めくくり質疑で、総理の方から、予備費の支出というのは
閣議決定もあってちょっとなかなか簡単にできないんだというような御答弁があって、それを見ていまして、あれれれ、今までの衆議院の予算
委員会とか
文部科学委員会等の各
大臣の答弁とちょっと後退しちゃったのかなというふうな印象を私は持ちました。
ちょっとこのままではまずいな、予備費を仮に
閣議決定していただいて使うに当たっても、総理の指示なり発言があってから
閣議決定まで、これまでの例ですとやはり二、三週間かかる。それから配賦されていくわけですから、きょうは午前中、下村先生の方から御地元の板橋と東京都の
お話がありましたけれども、間に合わなくなってしまう。
閣議決定に余り縛られてしまうと困ったことになるなという思いがありましたので、三月三十日の日に、今いませんけれども、池坊
委員と斉藤政調会長と三名で官邸を訪ねまして、総理に申し入れをさせていただきました。
ぜひ経済危機対応・
地域活性化予備費を積極的に
活用して、
地方自治体が要望している五千棟、概算要求段階では五千棟でしたけれども、午前中の
大臣の御答弁だと、二千二百棟など全部合わせて、おおむね四千六百ぐらいになるんですかね、その分について、何とか
地方自治体の要望に沿うような形でやってもらいたいという
お話を総理に要望させていただきました。
総理からは、大事なことだからしっかり
検討するという
お話と同時に、
閣議決定についても、いろいろ知恵を出して工夫をすれば何とかできるんじゃないかというような
お話もありました。
ぜひそういうふうな形で取り組んでいただきたいなと思っておりましたら、総理は、十日の日でしたかね、西新宿にある芸能花伝舎、空き教室を使ってNPOとか芸能
関係の方たちがそこを練習場にしたりしているところを視察されたようであります。私も斉藤さんと一緒に五年ぐらい前に行かせてもらいましたが、実に画期的な
取り組みで、都心で
子供たちがいなくなってあいてしまったところはこういうふうに
活用できるんだというような思いがありましたけれども、総理はそこをごらんになったときに、いわゆるぶら下がりで、予備費の
活用も視野に入れてやるんだというような
お話をされたと伺っていましたので、当
委員会で決議ができて本当によかったなというふうに思うんですが、やはり、この
委員会での先日の
大臣の一般質疑での答弁等を聞いていまして、
閣議決定が結構ネックになってくる可能性があるなというふうな思いがいたします。
そこで、きょうは財務省の方から大串政務官に来ていただいています。「予備費の使用等について」という
閣議決定がありますが、これが、どうもやはり官邸を初め、財務省はもうこれを盾になかなか簡単にお金は出さないぞというような姿勢なのかもしれませんが、この「予備費の使用等について」という
閣議決定、これは本来どういう趣旨なのか、ちょっと御答弁いただきたいと思います。