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江藤委員 ありがとうございます。
確かにおっしゃるとおりでございまして、今回
口蹄疫が
発生して一番問題だったのは、どこが司令塔なのかはっきりわからなかったんですよ。例えば、都農町、川南町で問題が起こったときに、家保にお尋ねをすると、
都城の家保に聞いてくださいとか、わけがわからぬですよ、どこが司令塔でどこが情報管理をしているのか。こういったこともきちっと今後やらなきゃなりません。
ですから、今副
大臣が言われたように、まず、何が何でも国が責任をとるんだ、
地方自治の時代とはいっても
地方自治体に責任を押しつけるようなことはしないという確固たる法律改正、私はこの点非常に暗くございますので、副
大臣の御指導をよろしくお願いいたします。
次に、特措法の二十三条、もう随分議論がなされましたから、そして副官房
長官もかわられましたので、さっき聞いていらっしゃらなかったでしょう。ですから、話がかぶりますのでこれはどうしようかなと思いますけれども、とにかくこれはやらないとまずいです。
選挙期間中に、
大臣は、
都城に来られて、白紙だとおっしゃいましたね、白紙だと。
宮崎日日新聞にそれが出ました。
宮崎県民は本当にいすから転げ落ちるぐらいびっくりしましたよ。ええって。これに希望をつないでいたのに、この時期になってまだ白紙なのと。その白紙というのはどういう意味なんですか。省庁間の連絡がうまくいかないのか、協議がうまくいかないのか、それとも全く手をつけていないのか、
一体どういうことなのかということです。もしこれができなかったら、
宮崎県民の、いわゆる
畜産家の、
畜産に
関係する人たちの心は現政権からは完全に離れますよ、完全に。これは裏切りです。法律違反でもありますし。
ですから、先ほど議論にありましたように、まず基金をつくって、そして、中小企業庁もいいでしょう、プレミアム商品券もいいでしょう。
プレミアム商品券もおかしいですよ。例えば、二十キロ圏外のところも、五ケ瀬とか椎葉とか、あんなところの商店街もプレミアム商品券を出しているんですよ。二十キロ圏内だけしか
対象にしないんですか。
話せばどんどん長くなりますからやめますけれども、これは何が何でもやっていただかなければ困ります。この件は、先ほど古川副官房
長官から御答弁いただいたんです。せっかく来ていただいて大変申しわけないんですけれども、御答弁いただきましたので、飛ばさせていただきます。申しわけございません。御用があったら御退席していただいて結構でございます。
次に、制限区域外で、
家畜市場の開催を自粛している
地域、独自に防疫に取り組んでいる
地域に対する
支援、これについて指摘をさせていただきたいと思います。
これは、
発生県以外、大分とか佐賀とかこういったところも同じ
支援が絶対に必要ですよ。制限区域外は殺
処分されなかった、
発生しなかった、よかったなとみんな思っているかというと、全然そんなことありません。今すごく苦しんでいます。
例えば、具体的にいいますと、
発生農家や
ワクチン接種農家は、法律に基づいた補償、それから義援金、全国からも随分集まりました、そういったものがありましたから大変助かった部分もあるわけでありますけれども、しかし、競りの開催や種つけを自主的にやめているところについては何にも
支援がないのであります。制限区域外の延岡とか高千穂、種つけを始めたのは七月の十六日です。やっと種つけを
再開しました、びくびくしながら。この三カ月間種つけをしなかったということがどういうことだか、
大臣ならおわかりになると思う。三回発情を見逃したんですよ、三回発情を見逃した。繁殖の
世界ではこれは大変なことですよ、大問題ですよ。将来に大きな不安材料となります。
ですから、最近は、
江藤君、久しぶりにトンボを使ったよという
農家の方がいらっしゃいました。
大臣はトンボというのを御存じですか。もう古い話ですから。トンボというのは、イージーブリードというものなんですけれども、女性もいらっしゃいますが、膣に挿入しまして発情を
促進するというものです。こんなものは今まで要らなかったんですけれども、それさえ使わなければならなくなったというような厳しい
状況なんです。そして、発情サイクルが狂うと、これまた受胎率が下がるんですよ。種つけしても、ちゃんと受胎するかどうかわからない。
非常に苦しい
状況に二十キロ圏外の人たちも追い込まれているんだということであります。その分はやはり補償した方がいいんじゃないですか。当然私はすべきだと思います。一頭の繁殖母牛が、その生涯の中で七産、八産、九産できたものが、例えば四産とか五産しかできなかったら、将来当然得られるはずの所得が得られなかったということになるわけですから、これはやはり国の責任において私は補償していただきたいと思います。後ほどこのことについては答弁をお願いします。
さらに深刻なこともあります。種つけを三カ月やめました。これによって、次なる
影響は、来年の、十一月、一月、競りに出す子牛がいないんですよ、当然のことながら。年末の十一月と年始の一月、一番お金の支払いの多いときですよ。このときに出す牛がないということは、これは大変なことですよ。このことについては、ぜひ今後、党内でも議論をいたしますけれども、民主党内でも、与党の中でもぜひ議論をして、
対策を打っていく必要があります。このときに繁殖
農家が倒れてしまう
可能性がある。ぜひ御検討いただきたいと思います。今すぐ答えるのは難しいと思いますから、御答弁は結構です。
それから、制限区域外の種つけの自粛は、
家畜伝染予防法、これに基づいてやったものじゃありませんよね。法律的に言えば、法律に書いていないことを勝手にやったんだという解釈もできるわけであります。でも、それでは政治の温かさ、ぬくもり、思いやりというものはそこにはかけらもありません。
口蹄疫が
発生したことによって
被害を受けた人、特措法にも書いてありますよ、ですから、すべての
方々にしかるべき
支援ができるように私はしていただきたい。勝手にやったんだから知らぬよというような態度をとるのであれば、私は
政府を許せませんよ。
制限区域外でも
影響を受けた
方々、十分な財政
措置を行いますというふうに、今御答弁いただけますか。
大臣、よろしくお願いします。