○江藤
委員 対策本部を霞が関につくったってしようがないんですよ、正直言って。
現場の
対策本部が動かなければだめなんです。
例えば、畜連で話をずっと朝から聞いていましたけれ
ども、十年前は、発生した日の朝から農水省からファクスでいろいろな資料ががんがん届いて、いろいろな指示が飛んだそうです。きのうの昼の時点で農水省から児湯畜連にファクスはゼロですよ、ゼロ枚。何の御指示もない。そうしたら、
現場の
人たちが初動が遅いと感じるのは当たり前じゃないですか。一体国は何をやっているんだと感じるのは当たり前じゃないですか。これは私が感じているんじゃなくて、
現場の
人たちが感じている声ですから、しっかり受けとめてください。
低利融資の話もありました。これはやるのは当たり前です。そして、導入の話もありました。これも当たり前です。しかし、当面の
資金繰りは非常に大事ですよ。これは急がなければなりません。
時間がなくなりましたのでどんどん行きますけれ
ども、例えば繁殖農家について、種つけは今、中止しています、できませんから。人工授精師は収入がありません。これに対しても考えてください。
それから、繁殖農家は、一年一産、これが基本ですよね。一年一産をすれば、大体
経営的には回っていく。種つけができなければ、一年一産の生産計画は完全に狂ってしまいます。これも考えなければなりません。
そして、今週末に行われるはずだった競りも中止になりました。そうなると、一カ月延び、二カ月競りが延びれば、体形はでかくなり、体重もふえてしまいますね、副
大臣御存じのとおり。こういう牛は安く買いたたかれるんですよ、必ず。そして、
えさ代もその間ずっとかかるわけであります。それも踏まえた
対策を繁殖農家に打っていただかないと。今、ぎりぎりの状態でみんな頑張っているわけですから、十分考えてください。ゆめゆめ
心配ないと言うんだったら、やはり私は総額を示すことが大事だと
思います。
そして、知事からも
お話がありましたけれ
ども、
大臣はおっしゃっていただきました。すべて国費で、全額負担でやっていただきたいというふうに
思います。
肥育農家
対策について申し上げますけれ
ども、彼らが今言っているのは、今月までの
支払いは何とかなる、しかし、来月になったら、もうにっちもさっちもいかぬというふうにみんな言っています、肥育農家は特に。そして、そういうことになれば、
支払い猶予とか、そして制度
資金、今
お話ありましたけれ
ども、早くやってください、早く。来月じゃ間に合いませんよ。もう連休明けなんという話をしていたら、これは間に合いません。早くやってください。
そして、屠畜場であるミヤチク。これも制限区域内ですから、今、屠畜はできません。受け入れ中止になっています。これは全部、高崎の方に移さなければならないわけですが、そうなると、例えば椎葉とか高千穂とか延岡、日向は物すごく遠いですよ、牛を運ぶのに。この輸送費、こういったものを見ていただかなきゃなりません。
そして、ミヤチクも頑張っていまして、休日は全部返上します、操業時間も延ばします、ゴールデンウイークも全部あけて屠畜をいたしますというふうに言ってくれました。非常に感謝しています。そうなりますと、都農町で働いている
人たちを高崎の工場に、屠畜場にシフトしなきゃならないんですね。すごい遠いですよ。こういったミヤチクに対する支援というものも、ぜひ、副
大臣、考えてください。専門家なんですから。
それから、言っておきますが、新マル緊制度、この
委員会で、新マル緊に移るときには農家負担はふえないことを全会一致で決議をしましたよね。そして
大臣も、決議を尊重するとおっしゃいました。しかし、出てきた結果は、一頭当たりの積立金が三万二千八百円じゃありませんか。
宮崎県は九千八百円だったんですよ、一頭当たり。一頭当たりの負担が二万三千円もふえるんですよ。四倍返しだからいいとおっしゃいますけれ
ども、今この
状況の中で、新マル緊のための金を用意しろと肥育農家に言ったって、絶対無理です。絶対無理です。制度に加入できません。やはりこの新マル緊は、
委員会決議を尊重して、私は
見直しをすることを強く求めます。
本当は答弁が欲しいんですけれ
ども、時間がありませんから、先に進めさせていただきます。声を伝えてくれということでありますから。
酪農について申し上げます。
ぬれ子は、御存じのように、六十日を超えたら肉用子牛補給金制度の対象にはなりません。ですから、これを超えても、例えば百二十日以上たっても大丈夫になるように、この延長を絶対してください。
そして、ぬれ子のえさ、これは粉ミルクですけれ
ども、これが今、一俵当たり一万円以上に価格が高騰しております。もし、酪農家が六十日を超えて自分のところで肥育するということになれば、
えさ代が莫大にかかるんですよ。この分もちゃんと考えてください。
それから、発生した酪農家、私、みんな友達ですけれ
ども、もちろん、全頭屠畜です。しかし、政務官もいらっしゃいますけれ
ども、北海道から今買ったら、六十万を超えますよね。六十五万ぐらいじゃないですか、一頭当たり。これを自分の金でやれということであれば、無理です。この間の
委員会で、これからは農家に、無利子無担保でお金を貸すから、自分の金でやれという話をされましたけれ
ども、それでは絶対無理ですから。酪農家の声としては、ぜひ、全頭屠畜する場合は、この導入
資金は全額国で見てほしい、そうじゃないと立ち上がれない、もう離農するしかないとみんな言っています。
そして、この農家はみんな後継者がいるんですよ。私よりもずっと年の若い、三十そこそこの。彼らの夢をぜひ奪わないでいただきたい。ですから、私は、百億とか、金額にさっきからこだわっているんです。
そして、酪農家の
皆さん方を手助けするヘルパーの
皆さんとか、それから乳牛検定員の
皆さんも、みんな今活動停止です。この人件費についてもぜひ見ていただかないと、非常に厳しいことになります。
そして、非常に問題なのは養豚
対策ですね。豚はこれは大変ですよ、どんどん生まれますから。
そして、
宮崎県の場合は母豚が五百とか千とかいる大規模な農家が多いんですよ。こういうところは今パニック状態に陥っています。豚価は安い、そして
出荷はできない。大体、大貫物、副
大臣はおわかりになると
思いますけれ
ども、八十五キロを超えたら、脂肪がつき過ぎて値段が安くなります。
出荷ができなくなりますよ。しかし、
えさ代がかかります。月一万二千円かかります。
出荷はできない上に、一万二千円も一頭当たり
えさ代がかかる。もうこれは倒産寸前ですよ、このままでは。
だから、初動が遅い。そんなことはないと言いますけれ
ども、遅いんですよ。もっと早くやってください。
そして、
出荷先が契約であった場合は、例えば二カ月間豚を出さなかったら、取引先をとられちゃいますよ。ですから、ここら辺も、なかなかこれは民民の話ですから難しいかもしれませんけれ
ども、ぜひ、国もこれに対する指導力を発揮してもらいたいというふうに私は
思います。
密飼いをしたら死んじゃいますよね、豚というのは。できません。ですから、生まれた子豚を、ぜひ、どこか国が場所をつくって、そこで一時預かってくれるような施設をつくれないかと。難しいと
思います、前回は全頭屠畜したわけですから。そういう声もありました。これは声としてお届けしておきます。
そして、一番の問題は、行政の指導によりまして、いわゆる排せつ物、廃棄物、これが今農家で全部滞ってしまっています。
おかしいんですよ。豚が生まれれば、死産もありますよね。生まれてから死んでしまうものもある。後産もあります、胎盤が出ますから。そして、ふん尿も出ます。そういったものを、今、養豚農家は自分の敷地から出せないんですよ。どうしてですか、行政の指導によって。これは絶対おかしいですよ。新富町の松本さんという人がこういう
事業をやっていらっしゃるので、きのう電話して聞きましたけれ
ども、やはりだめだと。一生懸命かけ合うけれ
ども、行政指導でやれないと、きのうの夜の段階ではおっしゃっていました、松本さんが。
これはパニック状態に今陥っておりますけれ
ども、副
大臣の御
認識をお聞きします。