○中島(正)
委員 民主党の中島正純でございます。よろしくお願いいたします。
仙谷大臣並びに政務三役の
皆様方におきましては、
民主党の
マニフェストの柱である
国家公務員法等の一部を改正する
法律案の成立を目指して多大なる尽力を傾注されていることに、心より敬意を表します。本当にお疲れさまでございます。
仙谷大臣、私、実は先週の木曜日に、事業仕分けの調査員として、社団法人と財団法人にヒアリングに行ってまいりました。この
質問をさせてい
ただく前に、タイミングよく天下りの実態を目の当たりにしてまいりました。私の方から直接、法人に赴いて
お話を聞きに行ったわけですが、出迎えてい
ただいたのは、各法人とも役員の方でした。それぞれ経歴を聞いてみると、
皆さん天下りの方でした。そして、話を聞けば聞くほど問題がたくさん出てまいりました。
早期退職勧奨を受けて天下られた方、また定年退職されて天下ってこられた方の二通りのパターンがあったのですが、大体任期が定められており、二年というところが一番多かったです。しかし、実際は、任期が決められているにもかかわらず、二年でやめておられる方はほとんどおられませんでした。更新に更新を繰り返して、在籍五年であるとか十年という方が多くおられました。
そして、一番驚いたのは、この天下りの
方々の報酬でした。ある方は年収一千八百万円。一千六百万、一千二百万と、
国民の方が聞けば激怒するような、まさに
国民感情からかけ離れた高額な報酬を得ておられました。中には、週に二回だけの出勤で、勤務時間も明確に決まっていない、そして報酬を七百二十万円ももらっておられる方もおられました。
国民の
方々は、不景気で
仕事もなく、きょう、あす、あさっての
仕事もままならない
状況で、
仕事がある方でも、汗水垂らして早朝から深夜まで働いてやっと生活ができる、そんな
状況であるのに、本当に私はこの現状を目の当たりにして驚きました。
今回、私が調査した法人だけでなく、ほかの仕分け調査人が調査した結果報告を聞いていると、前
政権のもとでつくられてきたこのような天下り問題に対して、本当に腐敗し切っているという感想を持ちました。
そんな中で、
民主党は、掲げた
マニフェストを一歩一歩着実に実行しております。今指摘した天下り問題を一日も早く撲滅するためにも、今回の
国家公務員法等の一部を改正する
法律案の早期成立を願っているところであります。
そこで、
仙谷大臣に御
質問をさせてい
ただきます。
先ほど申し上げた、社団法人や財団法人の公益法人におられる元
国家公務員の天下りの
方々が一千八百万や一千六百万の報酬をもらっておられます。私は、その御本人に対して、もらっておられる報酬は高いと
思いませんかと聞いたのですが、御本人たちは、私は早期退職勧奨でこの法人に来ました、子供がまだ成人していないので養育費もかかるので高いとは
思いませんとか、ほかの法人の天下りの方も同じぐらいの報酬をもらっているので高いと
思いませんとか、総会の議決によって決められたことなので妥当だと
思いますとか、まさに、天下りして一千八百万円や一千六百万円の報酬をもらって何が悪いんだと言わんばかりの口ぶりのように聞こえました。
大臣は、この天下りの一千八百万円や一千六百万円、いや、ほかの
議員が調べたほかの法人には二千万円を超える報酬をもらっておられる天下りの方もおられるようですが、この金額についてどのように思われますか。