○
赤澤委員 その
方針で、
自治体の
負担が重たいということであれば
検討しなきゃいけないことはあると思うんですけれども、短期間のうちに、今変更して極めて不安定なものとなっている
交付税の特会の借入金の
償還計画というものがさらに不安定化するという懸念もあると思うので、その辺については、全体として本当に
自治体の
負担が
過度にならないということを
前提に、よく御
検討をいただきたいということを申し上げておきます。
ようやくかみ合って
答えが聞けたので、次に行きます。
念のため確認させていただきましたけれども、
法案の
趣旨というのは
自公連立政権時代と変わらぬということでありまして、これについては賛成であるということを重ねて申し上げます。
その上で、一点指摘させていただくとすれば、本
法案による
補てんを
景気対策に含めてカウントをされているということでありますけれども、言うまでもなく、昨年十一月ごろにもう
配分を終えているものでありまして、いわば
自治体では
先食いをしている。新たな
景気押し上げ効果というのはほとんど期待できないんじゃないか、こういうふうに
考えます。
七・二兆円の第二次
補正予算ということで今宣伝をされているわけでありますけれども、本日
審議中の
法案で
手当てをする三兆円については、もう既に
先食いしているもので
効果がほとんどないということであれば、少なくともこの部分は
経済効果をほとんど期待できないものであって、
張り子の
トラと言えなくもないということだと思います。この三兆円を除いた残り四・二兆円の
効果が一体どれだけあるのかが問われなければならないというところでありまして、正直なところ、現下の厳しい
経済情勢に照らせば甚だ力不足かなという感を強く持っております。
政府は、
景気は持ち直してきたといったような見解をお持ちのようでありますけれども、
国民の
実感、特に
地方や
中小企業関係者の
実感とは大きく異なっているということであります。今の
政府の大きな
問題点、欠陥の
一つである
現状認識の甘さというものの弊害がここにも出ているなと痛感をする次第であります。
年度を越せるか、ぎりぎりの瀬戸際で頑張っている
中小企業の
関係者にとっては、少しでも
景気がよくなるよう
政府の
対応に期待するところが極めて大きい。
そんな中で、特に問題なのが、これはもう
予算委員会、金曜日に出ていた話だと思いますけれども、第二次
補正ですね、あすの
安心のための
緊急経済対策と銘打っておられますけれども、
内閣府が公表したその
経済効果は、
実質GDP比ベースによれば、二十一
年度については、第一次
補正の
見直しの
効果、あの
執行停止の
効果が
マイナス〇・二%ということであります。これから打つ第二次
補正の
効果はプラス〇・一%。差し引き〇・一%の
マイナスという信じられない
数字が出てきております。つまり、
年度末に向けて、この一番厳しい時期に今の
政府は
景気について
マイナスになる
対応をしてしまったということであります。そうでしょう。
自公連立政権が策定をした第一次
補正の
見直しをしなければ、今
年度の
景気の
押し上げ効果というのは〇・一%大きかったということになりますから、見直さなきゃよかったんじゃないのという
評価は当然出てくるところだろうと思います。
そこで、これについては
原口大臣に特に通告はしておりませんけれども、
大臣も御
出席の
予算委員会で先週の金曜日に
議論された問題でありまして、
原口大臣にもぜひ弁明の
機会を差し上げたいと思います。
何よりも
即効性が求められる
緊急経済対策の
効果が、初
年度、特にこの一番厳しい
年度末に、
自公連立政権時代と比べて
マイナスの状態に置かれる、こういう
事態を今の
政府がつくり出された点について、あるいはつくり出そうとしている点について、
閣僚のお一人としてどのようにお
考えになりますか。