○吉泉
委員 今の
現状の中で、私の調べの中では、学校の公表というのは、まだそのところの基準を含めて検討なされているというふうにお伺いしておるわけでございますけれ
ども、ただ、いわゆる催促をする、そういったところについては、もう既に民間業者にお願いをして、そしてその業者の
人たちがそれぞれ遅滞している人方に対して当たっている。こういう
状況というものについて、今もう働いている人であるわけですけれ
ども、仕事がない、そういった
人たちが、何でこんなに督促みたいな形で来るんだろうか、こういうふうな疑いなんかも出てきている、こういう
状況でもございます。
しかし、学生
支援機構の
調査でも明らかにしているわけでございますけれ
ども、奨学金を延滞している、この部分の
状況を
調査で報告しているわけですけれ
ども、八四%が年収三百万円未満、こういう
人たちだ。そしてまた、遅滞の理由の上位が、低所得者、所得がないために、低いために返せない、これが約四割。そしてまた、親の債務、親の借金を、この部分も背負っている、こういうふうな
状況の中で、これもやはり四割近い、こういう
状況にもなっております。そういう中で、返すのは当たり前、でも返したくても返せない、こんな
思いを持っているという
状況が今どんどんふえている、こういう
状況でもございます。
そして今、同意書、いわゆる奨学金を借りる申し込みのときに同意書を添付しないと貸さない、こういう
状況が出ているわけでございますけれ
ども、これは学生にとって、また親にとって、大変厳しいなというふうにも思っております。ましてや、三カ月この部分が滞納すると、そういう
意味でブラックリスト化、こういう中において、住宅ローン、クレジットカード、こういうふうにリストがなれば、もう五年間はこの部分について消えないわけでございますから、そんな面の中で、私は、この同意書問題というものについて非常に大きな疑義を持っているところでございます。
奨学金
制度は、返してもらえるかもらえないか、こういうふうな形で、嫌々貸すとか、絶対返してもらう、そういう金だから、学生に、親に念書を突きつける、こういうふうなものであっては、奨学金
制度そのものの趣旨からいえば違っているんだろう、こういうふうに私は思っていることでもございます。そして、そういう
状況の中で有能な若者が埋もれてしまう、こういうことになってはならない、こういうふうに
思います。
私は、今
大臣がお話ありましたように、奨学金、このことについては、まさに教育の均等、そしていわゆる所得の格差、こういうふうな
状況の中で、学び合いたくても学べない、こういった部分を補完するものであって、そしてこの奨学金というものについては、基本的には、当初出てきた無利子、この部分が
一つの大きなポイントであったわけですし、今の
現状からいえば、無利子ではなくて利子をどんどんつけてくる、こういうふうな
一つの
制度にもなってきているのでもございます。
そんな面の中で、私は、一刻も早くこの奨学金
制度、このものについて、文科省として直接携わる部分ではあるわけでございますけれ
ども、ここの学生
支援の機構、この部分の中でやっている、そしてその背景というものが、まさにお話ししました〇六年、〇七年、〇八年、前の政権において、いわゆる財政問題、これに絡んだ
一つのものとしてどんどん改悪をされてきたんだろう、こういうふうに思ってもいるわけでございます。だからこそ、私は、今の
現状の中において、この奨学金
制度、このものが、大学
生活、そして将来的な部分については本当によかったな、こういうふうになっていただく、そういう
制度にしてほしいのでございます。
そんな面で、
政務官の、奨学金
制度の改善、このことについて、今のブラックリスト化の問題も含めて、少し改善策の余地があるのかどうか、このことについて答弁を求めて、終わらせていただきます。