○後藤田
委員 こういう問題は党派を超えてやらなきゃいけないので、しっかり闘ってください。こういう場で、口では言うんですけれども、大体余り実現されないんですよ。
例えば多重債務問題、次に行きますけれども。これも全会一致で通った法案ですよ。あの法案は、私もあの当時
政務官をやっていて、政府の途中の案に反対して
政務官を辞職して、抗議しながら、一立法府の議員として改正案に臨みました。結果的にいい法律ができたと思います。
ポイントを言うと、過剰貸し付けといういわゆるクオンティティーの
部分と、金利、プライスの
部分、そして違法取り立ての
部分、この三つが大きなポイントなんですね、あの貸金法改正については。
金利は自然に下がっていって、今一八%以下になっていますね。違法取り立てもなかなかできません。やみ金に行くからとかという理由でまた業界の
人たちが頑張っているようですけれども、やみ金の金はもう払わなくていいと最高裁で判決が出まして、これも問題ないはずなんですよ。今、クオンティティーの
部分、量をどうするかという話で、きょうお越しいただいている田村
政務官が頑張られて、何とか業界のためにとやられているようでございます。
しかし、実際、あの法律は、
皆さんも御承知のとおり、セーフティーネットというのが裏側にあるんですよ。借りられない人をどうするか。いわゆる借りられないから高金利で借りろと政治が言っているのは間違いだから、我々は全会一致で法改正できたんです。では、借りられない人をどうするんだ。
事業者で、あしたのお金がない、高金利でもいいから貸してくれ、しかし、政府系金融で借りようとしても、なかなか、審査が厳しくて、うるさくて借りられない、そこをセーフティーネット改革をしようというのがあの法律の裏にあるんですよ。
多重債務
対策本部というところを我々の政権のときはつくったんですよ。そこで
議論しているはずが、あなた方は、政権交代してこの七カ月、それを
議論していますか。していないんですよ、ほとんど。
大臣、記憶ないでしょう。多重債務
対策本部というところで、この問題について。(
福島国務大臣「しています」と呼ぶ)いや、ほとんど開催されていないと聞いていますよ。
しかし、金融庁の方で、
政務官殿がいろいろ業界を呼んで、いろいろな形でやっていらっしゃるというのは聞いている。その
議論はもう終わっているんです、はっきり言って、
政務官には申しわけないけれども。その
議論を超えて、多重債務
対策としてセーフティーネットをどうするかというところにもう次元は移っているわけです。この七カ月間、多重債務
対策の中で、福島さん、どんな
議論をされましたか。政府系金融の貸し出しをどうするかということ、これを借りやすくするとか。
私は、政権のときに与謝野
大臣に頼んで、当時、湯浅さんという派遣村の村長が来て、宇都宮弁護士さんも
一緒に来られましたよ。今、副会長。御主人は弁護士会であれされているようでございますけれども。あのときにも、つなぎのつなぎというものを厚生省に認めさせて
予算をつくりました。残念なのは、その後、湯浅氏がテレビで自民党批判をしているのに、何だこの人はと思ったんだけれども。
そういうセーフティーネット
対策というのをどう
考えていますか、福島さん。その多重債務
対策本部で、七カ月間で何回
議論しましたか。教えてください。