○
川村委員 ありがとうございます。
今、
佐々木政務官から
お答えをいただきまして、やはり
現場は将来に対してどうなるんだろうかという
気持ちでおりますので、今度
基本計画もつくられるということでありますので、その中でもしっかり位置づけをしていただいて、
安心して取り組んでいただきたい、そういう
メッセージをぜひ
現場へ伝えていただきたいなということを
お願いいたします。
ただいま
議論をさせていただきましたけれども、こういった
答弁の中でも明らかなように、この
地方負担金の問題というのは、これを契機に、
地方の
役割分担など、今後の
公共事業の
あり方が問われていると思います。この問題、まさに
地域主権の問題とも非常に絡むわけでございまして、この問題の解決が
地域主権の成否を決すると言っても過言ではないのではないかというふうに思います。
ただ、私、
地方の
社会資本の
整備の
現状を見ますと、基礎的な
インフラについて
地域間で非常に
格差があるなということを感じておりまして、この
競争条件をイコールフッティングにする
意味でも、
地方での
整備の
平準化といいますか、不
均衡是正というものが非常に必要だなということを感じます。
私、地元が
宮崎でございまして、
宮崎のことを例に挙げて申しわけないんですけれども、
御存じのとおり、
高速道路もつながっておりません。
道路整備率も、残念ながらびりから数えて二番目、港湾の
整備もおくれております。
高速がつながれば二時間から三時間でほぼ
九州全域がカバーできるという
条件がありますので、そういう
意味では、将来に向けてかなりポテンシャルは高いと思うんですね。ただ、残念ながら、
現状は
九州の中でも一番おくれた
地域になっておるところであります。今回、新
政権で、
コンクリートから人へということを標榜されておりますけれども、私、この
考え方はもちろん賛成であるわけであります。ただ、
宮崎に関する限り、人の命を守る、そして
生活や産業を支える
コンクリートが足りないというのが私の実感でございます。
そこで、
前原大臣にお伺いしたいんですが、先月十八日に
全国知事会で取りまとめられております、
地方の
社会資本整備PTの
提言があります。この
内容は私も全く同感なんです。お読みになっていると思いますが、その要点をちょっと御紹介いたしますと、
地域主権の
実現には、基礎的な
社会資本が一定の水準で
整備されることが不可欠であるということをまず
提言されております。
地方の
工夫や努力、こういうものが発揮できる、まさに基礎的な
条件を整えることが必要ではないかという
指摘ですね。
そして、特に二点が強調されております。
地方におきます
生活の安全、
安心の
確保ということで、これはもう言うまでもないことですが、
地方では日々の
交通手段を自動車に依存している、
生活道路というのは
防災対策あるいは
緊急医療等々の非常に基盤となっている、いわゆる命の道となっているわけでございまして、こういった点の
配慮が必要なのではないかということがまず一点として挙げられております。
それから、
先ほども
宮崎で触れましたけれども、
高速道路等広域的な
交通網の完成が必要だということで、戦後、
経済効率性の重視ということで、
都市部における
整備が優先されて、その結果、今
ミッシングリンク等が存在するということであります。
企業誘致とか
観光振興にも大変大きなハンディになっているということであります。今、
策定中の新
成長戦略でも、
投資効果の高い
大都市圏への
重点投資ということの
方向性が出ているんですが、このままではやはり
都市と
地方の
格差が拡大するばかりではないかということを私も
懸念しております。
特に、この二点については、中長期的な
整備の
考え方を明確にして、六月に
策定予定の新
成長戦略に位置づけるべきというような
提言になっておりますけれども、
前原大臣のお考えをぜひお伺いしたいと思いますので、よろしく
お願いします。