○佐田
委員 それでは、
質問をさせていただきます。
きのう、
参考人で、長野原の旅館組合の豊田さんがおいでになりました。豊田さんの主張は、一月の二十四日に
大臣と対話をさせていただき、その中の条件としては、生活再建並びに
予断なく再
検証をするという条件でやらせていただいた、こういうふうに言っておりましたけれ
ども、きのうの発言では、
大臣の
中止というふうな
考え方、これがなかなか変わらなかった、失望をしたと。それともう
一つ、そうなれば、生活再建をゼロからまた考え直さなくちゃいけない、こういう
意見が
一つありました。
もう
一つは、生活再建の中で、湖面一号橋の話なんですけれ
ども、川原畑と川原湯の間を要するにまたぐ橋であって、例えば火事になったときは片方の方の消防車が行くとか、もしも橋がない場合は、本当にこれは大変なことになって、何百メーターも下に行ってまた上がっていくという、時間的な制約も
相当できてくる。そういうことを考えますと、もう既にこれは、二地区で
議論をしながら、何としてでも欲しいんだ、こういうような形で今進んでおるということを述べておりました。
また、きのうの夕刊ではありますけれ
ども、きのうの
参考人質疑の問題がここへ出ておりました。「八
ツ場ダムの
水没予定地にある川原湯温泉の老舗旅館の
一つが、「生活再建の見通しが立たない」として、今月いっぱいで宿泊営業を休止する。
前原国土交通相が昨年九月に
ダム建設
中止を表明して以来、温泉旅館では初の休業宣言。」ということで、「問題が長期化すれば衰退に拍車がかかる」、もう時間がないんだ、こういうふうに言っておるわけであります。
また、経営する豊田さんという方は、この方は七十四歳ですからもう結構お年を召していますけれ
ども、「
中止表明から半年近くもたって何も進まない。代替地移転はいつまでも待たされるばかり。今のままでは赤字が続くだけで経営が成り立たない」、こういうふうにも言っているんですよ。
きのう来られた豊田さんの方は、要するに、温泉を「経営する川原湯温泉街は
水没予定地にあり、
ダム完成後は、代替地に移転して「
ダム湖を望む温泉」として再生する
計画だった。」と。そういう中において、もう時間がない、このままいったら四百年以上続いた川原湯温泉が衰退してしまうと。
一方で、この間も
質問させていただきましたけれ
ども、
大臣は、
皆さん方のお話をいただき、そして
有識者会議をつくり、ことしの夏ごろまでに基準をつくられる、そしてその後に個別個別の
議論をしていくと。それでは余りにも時間がかかり過ぎるんじゃないか。八ツ場についてはほとんど、川原湯もおかしくなってしまいますし、住んでいる
方々ももう移転が始まっておりますから、そういう
意味においてはどういうふうな対応をされるのか、
大臣にお伺いします。