○坂口(力)
委員 独立行政法人地域医療機能推進機構法案、いつもながら難しい名前でありまして、長い名前でありますけれども、思っておりますことを少しお聞きしていきたいというふうに思います。
社会
保険病院でありますとか厚生年金病院をどうするかというのは、長い間の懸案でございました。何とか引き受けていただくいいところがないんだろうか、いろいろ私
たちも考えてまいりましたが、なかなかありませんで、そして、最後にはRFOに一時お願いをするということになりましたけれども、御承知のとおり、RFOは最後の処理機構でありますから、ここで全部処理をするというところでありますから、ここへいつまでも置いておくわけにはいかない。そういうことになりますと、RFOを、性格を変えて、そして期限も延長して、いわゆる病院経営などを行ってもいいような法人につくりかえるか、さもなくば国立病院の独法の方に引き受けてもらうか、二つに一つしかないなというふうに思っておりました。
しかし、それは新しい独法はもうつくらないという前提の上での話でありましたから、そういうふうに思っていたわけでありますけれども、今回こういう形で、新しい独法の中で引き受けてもらう、そして、しばらくはとにかくここで身を寄せることができるようになった。しかも、社会
保険病院それから厚生年金病院、一生懸命今までおやりいただいたところが、ばらばらにならずにやっていただける場ができたということは、私個人としてはよかったというふうに思っております。
ただ、先ほどから
お話がありますように、独立行政法人というのがなかなかわかりづらい組織なものですから、これが一体いつまで続いていくのかという不安は実はあるわけであります。
特殊法人と独立行政法人と一体どこが違うのということを、できましたときに私は何回か聞いたことがございますけれども、端的に言いますと、独立行政法人というのは、省庁が余り口出しをしない、独自にやっていただくところだ、そういう法人だと。それなら、結果責任と申しますか、それでは責任もないんだねと言いましたら、最後の責任は
大臣がとることになっています、こう言いますから、おいおい、それはちょっとひどいじゃないの、ふだんは口出しをできるだけしない、そして最後の責任は
大臣がとるというのは少しおかしいんじゃないと私は言った記憶があるんです。
独立行政法人のあり方につきましては、いろいろこれから議論もあると思いますし、見直すべきところは見直してもらわなきゃいけないというふうに思います。そして、ここはそうした
経緯をたどるというふうに思いますけれども、そしてまた、その数が今百四ですか、今度これができましたら百五になるんでしょうか、ふやすということがどうかというような議論も確かにあると思いますが、そこはこれからの議論にお任せをしたいというふうに思います。
それで、ゆうべも、独立行政法人、百科事典に何が書いてあるかと思って読んでみましたら、「日本の独立行政法人通則法第二条第一項に規定される「
国民生活及び社会経済の安定等の公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務及び事業であって、国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもののうち、民間の主体にゆだねた場合には必ずしも実施されないおそれがあるもの又は一の主体に独占して行わせることが必要であるものを効率的かつ効果的に行わせることを目的として、この法律及び個別法の定めるところにより設立される法人」をいう。」と。
何のことやら、さっぱりわかりませんね。事ほどさように非常に複雑なところがありますから、ここはお互いによく整理をしていかなきゃならないというふうに思っておりますが、
大臣には、この独立行政法人そのもの、この問題はこの問題としておいておいて、全体として独立行政法人なるものをこれからどういうふうにしていったらいいというふうに個人的に思っておみえになるか、その辺のところを少し
お話だけ、ひとつ
大臣に聞かせていただきたいというふうに思います。
きょうは、できるだけ
大臣には聞かずに、足立政務官にお聞きをするようにいたしますから、
大臣は、できるだけ私の間は休んでいただいて、急所のところだけはひとつまたお聞かせをいただいて、こういうふうに思っています。私は、
大臣に余り言うのは気が引けるんですよ。やはり自分が言われたときの古傷が痛むような気がいたしまして、できるだけ
大臣は大事にしていきたいというふうに思っておるんです。
政務官はどうでもいいという
意味ではありませんけれども、政務官にお聞きをしていきたいというふうに思いますが、まず最初の、その点だけひとつ、先ほどからもいろいろと議論のあったところでありますけれども、お聞かせいただきたいと思います。