○坂口(力)
委員 それでは、これは
民主党さんがつくられたものでありますから、私が違うと言うのはいささかお門が違いますから、では、そういうことにいたしましょう。
そういたしますと、今度出されましたのはこういう案ですね。(パネルを示す)衆議院の選挙の前にこれは出されました。そして、これは長妻
大臣が、その当時
大臣ではありませんでしたけれども、フジテレビでございますか、出られまして、この案をお示しになりました。また、
山井議員が、今
政務官でございますけれども、
国民新党の方の勉強会にお出かけになりまして、そしてこの案をお示しになっている。ですから、これは正式に一応まとめられたもの、認められたものというふうに理解をいたします。
そうしますと、赤い部分で上に乗っかった部分、皆さん方のお手元にも行っておりますけれども、乗っかりました部分が、下にあった分を上へ持ってきたということになります。
私は、今までの案は、基礎
年金というものがあって、そしてその上に比例部分が乗っかっている、そして、基礎
年金の部分は国が払う部分もあるし、自身で払う部分もある、そういう案だというふうに理解をいたしておりましたけれども、そうではなくて、下にあった分を上へ持ってきただけだ、初めから基礎
年金というのはなかったんだ、こういうことでありますと、上へ乗っかった部分の、ここから下へおろした線というのは、一体どのぐらいのところがこの額になるんでしょうか。
これは恐らく
高齢者の、
高齢者といいますか、
年金を受け取る年限になって、そして、その人たちの年収でどこ以下ぐらいなところがここから下になるんでしょうか。あるいは、ここから下になるんでしょうか。
今まで皆さん方は、我々は野党だから、
厚生労働省に幾ら計算式を言えと言っても、
厚生労働省はそれを教えてくれない、だからできなかったということを言われたわけですけれども、今や天下をとられたわけでありますから、一週間あったらこれは計算できるわけですね。
少なくとも、これから先、いろいろな
議論をされていくんでしょう。いろいろな
議論をされていくとするのであれば、大体ここをどこまで引き上げたらいいのかということを計算しなければいけない。これをずっと上まで全部引き上げた、七万円全員に渡すということになりますと、現在ですと二十四兆円かかるわけですよ、二十四兆円。ここを、二百万ぐらいなところで下へおろしますと、それでも半分かかるんですね。五〇%の人はその中に入ってくる。そうしますと、半分の人が入っても十二兆円かかるわけですね。全部上に乗せるわけにはいかない、二十四兆円は。
最初、最初の案をお示ししましたが、あの最初の案のとき、小沢代表は七党の党首座談会のその席で、大体六百万から一千二百万という数字をおっしゃいました、こちらの方のときに。ここが六百万だと思うんです。この一番最後のところが千二百万だと思うんですね。ここから下は全額払いますよと。この六百万から千二百万のところはなだらかにカットします、千二百万以上は全額出してもらいますということをおっしゃっている。
もしも六百万でありますと、現在の
高齢者の所得からいきましたら、六百万以下の人といったら、八割が六百万以下ですよ。しかも、ここの斜めのところ、ここをどこまでとるかですけれども、この斜めを、どこかのところで、半分ぐらいのところで、この辺で半分だろうというところで切って、それを加えますと、大体九割の人に払わなきゃならないということになる。二十四兆円の中で九割払うということは、二十二兆六千億ですよ、二十二兆六千億。この金を毎年払っていかなきゃならないということになりますね。
そして、それだけではなくて、それは多分
消費税でいくんだと思いますが、
消費税でいきましたら九%になるわけですね。大体二兆五千億が一%というふうに仮定をいたしますと、二十二兆六千億というのは大体九%です。
しかも、これから皆さん方は、社会保障に使います
消費税は地方には回さないというお考えなのか。私は、それは地方は説得できないと思いますね、現在は約四割地方に回っておるわけでありますから。九%の
消費税を、地方に回す分も入れますと一五%になる。一五%の
消費税を導入して、四割地方に回して、そして国が使うのが二十二兆六千億という数字になる。
医療もあり、介護もあり、子育てもあり、社会保障もいろいろ使わなければならない
状況の中で、それだけの
財源を
年金だけに使うことができ得るのか。私は無理だと思いますね。そんなに
年金だけに社会保障費を使うわけにはいかない。
年金だけに
保険料、
消費税を使うわけにはいかないというふうに思いますが、六百万と千二百万という小沢前代表が言われたその数字は今も生きているのか、あれはそのときばったりに言われた話で、それはもう消えてなくなっている話なのか。
それともう
一つ、ついでですから申し上げておきますが、
山井政務官が
国民新党に行って、そして御説明になった。そのときに、
山井政務官は、十三兆五千億という数字を出されている。それに対して、
国民新党からはいろいろな
質問が出ているわけですね。
山井政務官が十三兆五千億と言われたその数字はどこから出た数字なのか。
私が
先ほど申しましたように、今はこの図です。それで、ここの一番トップのところ、ここから下へおろす。大体ここのところが、この下へおろしたところが、年収が約二百万以下の
高齢者が約五〇%になりますから、そうしますと、大体ここで十二兆になるわけですよ。それで、そこから斜めにいきます三角形のできるここの部分を幾らに見るかですけれども、ここを入れると十三兆五千億ぐらいになるのかなと。
山井政務官も大体その辺のところを目安にしておっしゃったのかなというふうに思います。
その辺のところ、小沢前代表がおっしゃった六百万、千二百万の数字の話と、それから
山井議員がおっしゃった十三兆五千億の話と、両方、その数字は生きているのか、生きていないのか。そのときのいいかげんな話だったのか、それとも今も、それはきちっと計算をして出されたものであったのか。ひとつ
お答えをいただきたいと思います。