○坂口(力)
委員 直ちに否定するものではないというのは、大分後向きですね。
年金の話はこの次にやりますから、そのときまで先送りしたいというふうに
思いますが、年金こそなかなか難しいと私は思っているんです。
しかし、医療の保険料の
お話は、それは、組合健保なら組合健保をそのままに置いておく、協会けんぽをまず置いておく、あるいは国保は国保として置いておくということは、まず最初はあってもいいと思うんです。しかし、この出します保険料率につきましては、もう少しこれは、
先ほど応能負担という
言葉がありましたけれ
ども、やはり応能負担でやっていくべきだというふうに思っておりまして、ここはそういうふうにやっていかないと、これから医療費はなかなかもたない。
今のように負担をばらばらにしておいて、そして、高齢者医療が足らないからその
皆さん方の保険料をひとつ、組合健保なら組合健保から出してくださいよ、あるいは協会けんぽから出してくださいよという話になりますと、取った取られたの話になってくる。初めから応能負担にして保険料を払ってもらっておればそういう議論にはなってこないというふうに私は思っておりまして、そうした
意味でも、一元化をまず進めていくべきだというふうに私は
考えております。
確かに、今
大臣がおっしゃいましたように、それぞれの組合がいわゆる保険者としての機能を果たしていくということもこれは大事なことでありますし、いずれにしても、それはやっていただかなければならない。
したがって、協会けんぽなんかも
全国一律にしてはどうかという話もありましたけれ
ども、それでは競争原理も働きませんから、これは、都道府県単位にして各都道府県でひとつその辺のところは競争をしていただくようにしよう、こういうことにしたわけであります。
組合健保の方は、大きいのは何十万人と
全国に散らばっておみえになるところがあるわけでありますから、そういう
皆さん方を都道府県単位にするというのもこれはなかなか難しい話でありまして、ここはもう少し議論が必要だねというので今日に至っている、こういうことだというふうに
思います。
そうした分け方は分け方として、そしてまた、それぞれの保険の
立場からの活動は活動として、しかし、若い人
たちが寄っている組合だから所得に対して保険料率が低くてもいいよというのは、それは違うのではないか。やはり率は同じにした上で、それぞれの保険者としての活動をどうしていただくかということが大事ではないかというふうに私は思っているところであります。
どうもここは
大臣と少し
考え方が違うようでありますから、きょうはこれぐらいにしておきますかね。ここは余り詰めないようにしておきますけれ
ども、これはこれからしっかり詰めていきたいと思っています。将来の医療財源を
考えていきますときに、ここはもう手をつけざるを得ない、手をつけずにいつまでもほうっておくことはでき得ないと私は思っております。
それからもう
一つは、国民健康保険ですね。国民健康保険を都道府県単位で一元化できないかというのはかねてからの主張でございますが、これもなかなか進まない。
後期高齢者医療制度のことが議論をされ始めましたころ、私も参加をさせていただいておりましたが、そのときに、何とか都道府県単位でぜひやってほしいと。これは医療
関係者も、前々から、都道府県単位に少なくともならないかという御
意見がございましたし、それから市町村長さんも、ぜひここは一元化してほしいというような御
意見であったわけでありますが、やはり
全国の知事会がなかなかうんと言ってくれなかったので、ここがうまくいかなかった。ここがうまくいかなかったものですから、後期高齢者医療制度全体もなかなかうまいようにいかなかった。こういったことが起こってきたというふうに理解をいたしております。
国民健康保険の問題についての一元化、これについての御
意見をお伺いしたいと思うわけです。
皆さんも後期高齢者医療制度を直すんだというふうに今おっしゃっている。どういうふうに直されるのかよくわかりませんけれ
ども、そういうふうにおっしゃっていますが、そのときに一番中心の課題になってきますのは、やはり国保をどうするかという問題が大きな課題の
一つになることだけは間違いないというふうに
思います。これについての御
意見をお伺いしたいと
思います。