○園田(康)
委員 民主党の園田でございます。
大変久しぶりに
質問というか立たせていただくことになりまして、先ほど、
野党になりましたら
質問の機会が多くあるというふうにおっしゃっておられましたけれども、逆に与党になりますと
質問の機会がなかなかとれないという
状況もあり、そういう点では、きょう、
質問をさせていただく時間をいただきまして、本当にありがとうございます。
委員長初め
委員の皆様方、同僚議員の皆様方には感謝を申し上げたいと思っております。
また、
政権交代をいたしましてから、私、実は初
質問になりますので、きょうはいささか緊張をいたしております。と申しますのは、やはり今まで大変御指導をいただいてきた、その当時は長妻ネクスト
年金担当
大臣という形でございましたけれども、それがいわば
厚生労働行政を支えるというか引っ張っていく、その
トップに立っていただいているという、この重みを大変感じさせていただきながら、きょうは、今議題となりました
医療保険制度の
安定的運営を図るための
国民健康保険法等の一部改正案、これについて
質問をさせていただきたいというふうに思っております。
その
質問に入る前でございますが、
一つ大臣には御礼を申し上げたいというふうに思っております。また、同席をいただきました
山井政務官にもあわせて御礼、感謝を申し上げることがございます。
それは、生活保護に係る母子加算、この訴訟が昨年来ずっと起きていたわけでございます。全国で、老齢加算の部分を合わせまして全部で十カ所行われていたわけでございますけれども、そのうち母子加算に係る部分に関しましては、昨日、
大臣が御決断といいますか御英断をいただきまして、原告団そして弁護団との合意に達し、
基本合意文書の調印をしていただいたということでございます。本当にありがとうございます。
これにつきましては、
山井政務官に三月七日、原告団、弁護団からの申し入れがありまして、そのときにも政務官からもおっしゃっていただきましたけれども、この新政権は、さまざまな案件を抱え、そしてさまざまな課題を解決していく、そこの中において、いわゆる訴訟と言われるものに関しましては、できるだけ訴訟によらないで、話し合いの中で、あるいは前向きな
議論をしていく、そういう姿勢の中で課題、難題を解決していく。そういう姿勢を明確にあらわしていただいた、その解決策の
一つではなかったかなというふうに私も感慨無量でございました。
そういう意味では、本当に今回も、新政権になりましてから、さまざまな訴訟案件の
基本合意という形を次から次へと、
大臣の御決裁のもと、解決に向けて一歩一歩やっていただいているということでございますので、私どもも、この
委員会、人の命を預かる、あるいは
国民の生活を預かる者としては、前向きな
議論をさせていただきながら、今後も協力をさせていただければというふうに思っておる次第でございます。
そういう意味では、この
委員会の中で、
自民党さんやあるいは公明党さん、共産党さん、みんなの党さんも含め、さまざまな
委員の方々からの御
意見をいただきながら進めさせていただいているところでございます。
思えば私も、きょうはちょっと前段が長くなるかもしれませんが、私の
思いも含めて
質問に入らせていただきたいと思っているんですが、この
委員会では少なくとも、対立構造というよりは、先ほど
大臣がお示しをしていただいている姿勢というものを私どももしっかりと共有していく、その場でなければならないというふうに
考えているところでございます。これは、私どもが
野党のときであっても、そのことを私自身もこの
委員会の中で申し上げさせていただいてきたところでございます。
そういった意味では、逆に、いわば政権のさまざまな欠陥、欠点というものの
指摘ということに限らず、では、そこからどうしていくのか、そういった提言というか提案をお互いにし合って、そして協議を深めていく中で
一つの解決策を見つけ出していく、ぜひこういう姿勢の
委員会にと。
やはり
政権交代という意味は、私も昨年末以来、初めて予算編成というものの一端を見せていただきながら、大変
国民の
皆さん方の期待、そして、病床や、あるいはさまざまな悩みを抱えながら生活をされておられる方々にいかにこたえていくのかが、いわば政権を預かる責任の中において難しいかじ取りを強いられるんだなというところは目の当たりにさせていただいたところでございます。
そういう意味では、先ほど少しハンセンの
お話もありましたし、またB型肝炎の課題も取り上げられていたわけでございますが、大変厳しい、財政も含めてというふうに私は申し上げさせていただきますが政権
運営の中で、一歩一歩行っていくためには、やはり党派を超えた中での強力な体制というものが必要になってきたというふうに
考えております。ぜひそういう環境づくりをお互いに、この
委員会の中においては
与野党問わずつくりあげていきたいというふうに思っております。
そういう意味では、
委員長の強力な御指導のもと、この
委員会が円満、公正、かつ、そういうさまざまな
お話をさせていただけるものではないかなというふうに思っております。
ぜひ
大臣におかれましては、また、きょうは
長浜副
大臣あるいは
細川副
大臣、そして
山井政務官、足立政務官ということで、政務三役の方々が
厚生労働の行政に携わっていただいている、そのことを私も全面的に感謝と、そして協力を申し上げることをお誓いさせていただきながら、
質問に入らせていただきたいというふうに
思います。
皆さんのお手元にお配りをさせていただきました。きょうは
国民健康保険法の改正案の話でございますが、いわば
社会保障全体の話を前段からひとつさせていただきたいというふうに思っております。
先ほど申し上げましたように、たしか阿部
委員のお
言葉にあったかと存じますけれども、この
委員会の所管案件といいますのは、従前は、揺りかごから墓場までというような
お話がよくございましたけれども、今や、生まれる前からの体制をどうするのか、そして、その体制の中から私たちが子育てあるいは子育ちといったものの支援をどう
考えていくのか、あるいは、そこから学業、そしてそこから労働の教育、そして就職、社会人としてのさまざまな生活の中でワーク・ライフ・バランスを
考えながらこの社会を築いていき、そして退職後においてはいわゆる老後の安心、安全というものをつかさどりながら私たちの一生を終えていく、そしていわば、
言葉は不適切かもしれませんけれども、その後に遺骨収集というところまで含めて、この
厚生労働委員会というものは所管をしていくわけでございます。
そういった中で、
社会保障全体をしっかりと、今、
国民の
皆さん方は、新政権あるいはその新政権の
運営のもとの国会あるいは内閣がどういう形でこたえていくのかというものは、大変大きな注視をされているものだというふうに私は
認識をさせていただいております。
そして、その
社会保障をめぐる動きの中においては、やはりその
前提となる保険
制度というものも、あるいは
年金や医療といった部分も含めて、その体制整備というものは喫緊の課題である。今、この経済
状況でございますので、その経済を、いかに景気を回復させていくのかというところと、それから、中長期的に将来的な
社会保障ビジョンというものをしっかりと、私どもはそれにこたえていかなければいけないものではないかというふうに
考えているところでございます。
そこで、今回の
国民健康保険の一部改正案でございますけれども、昨年の私どものマニフェストでもうたわせていただいております。私のお配りをさせていただきました
資料でもお示しをさせていただいておりますし、また、先般はアメリカにおいてもオバマ大統領が、新政権という形になって、その悲願であったと言われる
国民皆保険
制度を、まだすべてという形ではなっておりませんけれども、そこにつながる
医療保険制度の改正を成立し、それに署名をした、そういうニュースが流れていたわけでございます。
いわば、先進
諸国においては、
国民の生命、生活、医療
制度というものをつかさどっていくためには、保険
制度というものがやはり
国民皆保険
制度でなければならない。これは私どももずっと
議論をさせていただきましたし、また、今後もそのことに対しては
国民にしっかりとお約束をさせていただかなければならない、堅持をしていくんだという姿勢をまず全面的に押し出していかなければならないというふうに
考えておるところでございますが、その点、
大臣の御決意といいますかお
考えをお聞かせいただければ幸いでございます。
〔中根
委員長代理退席、
委員長着席〕