○吉野
委員 ぜひそこの取り組みをお願いして、全国各町でこういう運動が展開できることを
環境省としても御指導願いたいと思います。
さて、原子力についてです。
これは、私の原子力への思いをこれから述べさせていただきますから、
大臣の思いをお聞かせ願いたいんです。
宇宙ができて百三十七億年、これは前回も私お話ししました。ビッグバン、もうこれは
大臣御存じだと思います。最初にインフレーションが起きて、そこから火の玉宇宙、ビッグバンになって、今の宇宙ができたというのが通説なんです。いわゆるエネルギーの塊でありまして、そこには物はありません、物質がありません。ビッグバンで冷えて、初めて素粒子というものができました。電子等々のちっちゃなちっちゃな物質です。それが陽子となって、原子核となって、そして電子が一個ついて、水素は陽子一個の電子一個ですから、初めてここで物質がつくられたわけなんですね。この水素原子が核融合して物がどんどんでき上がっていったというのが、この宇宙の成り立ちなんです。
まさに、宇宙ができたときには、核エネルギー、核融合、これがあったわけなんです。そういう
意味で、原子力、核エネルギーというのは、私たちの存在そのものは核エネルギーからつくられているという、ここの認識をまずきちんとしておいてほしいと思います。自然エネルギーの中の自然エネルギーがこの原子力、宇宙の成り立ちがまさにそうでありますので、そういう思いを私は持っています。
核エネルギーというのは、
先ほど申しましたように、核融合、まさに宇宙の成り立ちであります。と同時に、核分裂という、二つの核エネルギーがございます。
核融合の方は、私たちはまだ制御できる技術を持っていません。水素爆弾、これは核融合ですから、制御できない。
一つの技術はつくりましたけれ
ども、これを制御して人類のために利用できる技術までは今いっていません。ITERというところで、核融合をいかに制御して人間のために役立てるかという技術開発、これは全世界が今、共同してやっているところです。近い将来、この技術を人類は手に入れると思います。今、私たちは、核分裂の技術を手に入れて私たちの生活に役立てているわけです。
この核分裂、核融合もそうですけれ
ども、原子力には光と影、この
部分がやはりあるんです。特に影の
部分、これはやはり、放射線を出す、いかにこの放射線をブロックしていくかというのが安心、安全の大
前提になってくるわけです。光の
部分、これはCO2を出さない、そういう役割を持っております。
私たちは、この影の
部分をきちんと制御して
影響のないようにしていく技術を身につけているわけなんですけれ
ども、そのためにはどうしても、全力できちんと監視をして、ちょっとでも気を抜いたらやはり影の
部分がぐんと人類に攻めてきますので、本当に全力を注入したウオッチング、監視、そういうところを、その技術のノウハウを我々人類は手に入れたわけですので、油断なく、影の
部分が大きくならないようにコントロールをしていくというのが今の技術レベルでは大事な点だと思います。
それで、
先ほど宇宙のできた成り立ちからお話ししましたように、この
温暖化を踏まえて、核分裂のエネルギーを制御し、また、これから核融合の技術ができるわけですけれ
ども、原子力はまさに神様が我々人類に与えてくれた大きなエネルギー源なのかなというふうに私は思っているわけです。
そういう視点から、
大臣は核エネルギーというものについてどういう認識でおられるか、まずお聞かせを願いたいと思います。