○早川
委員 民主党の
早川久美子でございます。
本日、初めての質問でございます。何とぞよろしくお願いを申し上げます。
さて、
岡田大臣は、
外交の基本方針にて、我が民主党への政権交代を
国民の期待を担った大きな機会ととらえ、
国民の
理解と
信頼に基づく
外交を実現していくと述べられています。また、そのために、基本方針では三つの
原則を打ち出されています。
一つ目は、現場を知ること、
二つ目は、常に原点に立ち返り検討すること、三つ目には、わかりやすい言葉で
国民にメッセージを送ることでございます。
日米同盟が、
日本外交の基軸であり、
日本のみならず、アジア太平洋地域の平和に非常に大きな貢献をしておりますが、その平和のために在
日米軍が抑止力として重要な役割を果たしていること、これも事実です。そして、その反面、沖縄県民の皆様方に多大な負担をおかけしている、これは当然でございますが、忘れてはならない
現実でございます。
この五月には、普天間飛行場の移設問題に決着をつけるという大変大きな
政治課題がございます。
政府は、
日米合意の重み、基地の役割、沖縄の負担軽減など十分に勘案すると言っておりますが、先ほどの三
原則にございますように、県民の皆様方と、現場にて、基地のあり方という原点に立ち返り、十分にわかりやすい言葉で
政府の考えをお伝えしていくこと、これを改めて願うものでございます。
さて、これを踏まえて、本日、私は、沖縄担当大使、このことにフォーカスを絞って御質問をさせていただきたいと思っています。
私は、初めてこの沖縄大使という言葉を聞いたときに、数年前でございますが、なぜ
日本に大使が赴任をするのか、素朴な疑問を持ったわけでございます。当時、四、五年前でございますが、ウエブで調べたとき、
最初に出てきますのは沖縄観光大使でございました。沖縄県外に住む私たちにとりまして、メディアですとか新聞などではなかなかこの沖縄大使が報じられることはございませんので、この沖縄大使を知らないという方も多くいらっしゃるかと思います。
しかしながら、沖縄県内に住まれている県民の方々は、毎日のようにメディア、新聞でこの沖縄大使を目にいたします。しかし、残念ながら、その多くは、沖縄大使の発言や行動が批判され、その
存在意義に疑問符が呈されていることが多うございます。
まずは、沖縄大使の役割と設置経緯、その
目的についてお尋ねをさせていただきますが、
外務省の待命の特命全権大使である沖縄担当大使は、平成九年、橋本
内閣のもと、任命され、そのときに沖縄事務所も開設されております。ホームページを見ますと、このようにこの役割が書いてございます。沖縄に駐留する
アメリカ合衆国軍隊にかかわる事項についての沖縄県民の意見及び要望を聴取し、これを
外務省本省に伝えるとともに、必要に応じ、合衆国軍隊との連絡調整を行うなどの事務に従事させているとなっております。
しかし、この沖縄大使が赴任する前、二年前でございますが、平成七年以前の
外務省のお考えは、国内大使は対
外交渉を直接行うことはないというお考えでございました。どのような経緯で国内担当大使が対外折衝である合衆国軍隊との連絡調整を行う、このように
外務省の
見解がお変わりになったのか、お尋ねをさせていただきます。