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浜田委員 要は、覚悟の問題だと思うんですね。要するに、不利益だったらはっきり物を言うということだと思うんですよ。
ですから、
民主党さんはそういうふうに、いつも
アメリカに対してはしっかりとした態度でいくぞということをおっしゃっている
わけなので、そもそも、この協定は確かにつくりました。しかし、その中の枠組みですから、やはり実行する段階においてはいろいろなことが起きてくるのは当然だと思うので、その点は、妥協というのが必要なのはわかっていますが、しかし、我々の主張をしっかりとしながら、この真水の部分の確保というのはしていただきたいなというふうに思っているところでございます。
先ほども
大臣がおっしゃいましたように、五月までに決着をするという
思いでやっていくんだということになると、これはかなり苦しいところもあると思うんですよ。我々も、経験上、何で十三年間もかかったんだとか十四年かかったんだということも言われるんですけれども、これはなかなか大変なんですよ。必ず、
防衛省の職員以下
皆さん方が、当時は頑張ってやっていた。施設局があって、現場現場で、彼らの能力をすべて発揮し、根回しをし、やってきている
わけですね。だから、言いたいのは、三役の先生方でやっていくというのはよくわかるんですけれども、だけれども、やはり末端で汗をかく人間がいないと、こういったことというのは説得し切れない
わけですよ。
私
たちは、そのことで責めようと
思いませんから、とにかくこれは国益にかかわることなので、要するに、そういったものもすべて使って
努力をするということが重要だと思うんです。だから、返す返すも、
大臣が当初感じておられたような慎重さを持ってやってもらっていればよかったのかなと。だって、我々は、基本的には、
沖縄に対して一生懸命
努力をして、
防衛省も一体となって積み上げてきたもの、そして
アメリカもそこで
理解を示してくれた
わけですから、そしてそこで八千人のグアムの移転ものんだということだと思うんですね。
当然これは、確かに
沖縄の
皆さん方からすれば、何を言っているんだ、そんな遅いことをやっていて、我々のこの
負担をどうしてくれるんだ、この部分は、言われても仕方ないんですね。本当に、歴史的に見ても、過去の
経緯を見ても、
沖縄の
皆さん方に我々が物を申すときに、そんな我々の
思いだけを言うということはなかなかできないとわかっているんですよ。だけれども、わかっているとは言いながらも、実際に体験している人
たちは
沖縄の方々ですから。
だから、これはもう本当に、我々が言っても説得力がないのはわかるんだけれども、しかし、事
安全保障政策の中でいえば、
決断をしなければならないということですので、ありとあらゆるものを使ってやるしかないんですよ。
だから、そこのところをぜひ、今までのやり方を変えてでも、例えばマニフェスト違反だと言われても、私は、それは
決断せざるを得ない部分があるんじゃないかな。ですから、それだけ、
大臣にかなりの重さが伝わってくるんですね。
なぜかというと、外務省というのは、いいんですよ、現場がないので。現場がないんですよ。実際に地べたをはいつくばって、肝臓を壊しながら、
沖縄の
皆さん方とひざ詰め談判をしながら情報をとって、そしてその中で一体何ができるのか、一生懸命彼らも
努力しようと思っているんだけれども、なかなかそれにこたえられない。そのジレンマの中で今までやってきた
わけですから。
だから、
大臣、そこは、もしも
可能性があるならば、ゼロ
ベースと言わない方がいいのかなという気がするんですけれども、まあ言っちゃっているのでしようがないのであれなんですけれども、とにかく五月までのその
努力というのは続けてください。
だけれども、これは
大臣、やはり言っちゃった
言葉はのみ込めないんですよね。だから、その覚悟を見せてもらいたいし、五月まで待ちますよ。我々、三月まで、ちょっと期待しながら待っていたんですよ。だけれども、それが出なかった。今度は五月だと。これはもう、
総理も
自分ではっきりとお話しになった。となれば、これは責任はありますわね、できなかった責任というのは。これを
大臣に言っても、いや、それは五月まで頑張らせてくれと言うので答えは要りませんけれども、そこはやはり大きな責任があるということだけは御自覚をいただいて。
なおかつ、外交の中で、国と国との関係というのは、目に見えてくるものとそうでないものとありますよね。特に、
防衛省の場合なんかは、カウンターパートとして一番一緒に活動していくのは海ですね。要するに、守るものがない護衛艦とか言われちゃう
わけですから。何かといえば、対潜哨戒も含めてですよ、
アメリカの船を守るために護衛艦というのがある
わけですから。だから、要するに、そういった形の中では、相互関係の中で、しっかりと連絡をとり合って密になっているのは社交的な海ですわな。ここに情報が入らなくなったりとか、要するに、そっちの方が問題なんですよね。だから、そこのところの覚悟というのを、
大臣、やはりしておかなきゃいかぬのかもしれぬ、ここに踏み込んでしまった以上は。
だから、そこのところは、
大臣、心配されていると思うんだけれども、その辺のところ、もしも心配するところがちょっとでもあれば、お話しいただけませんか。いや、それは大丈夫なんだと言うかもしれませんが、ぜひそこはちょっと。