○川口順子君 五年間で四千から五千億円という
予算は、今後のアフガニスタンのテロ活動の見通し等を考慮すれば全く
現実的でないという印象を私は持っております。
是非、安全と、そして税金の無駄遣いにならないようにやっていただきたいと
思います。テロ対策としての
日本の貢献は全く十分でないという印象を今までのやり取りを通じて持ちました。
それで、時間が残りありませんので、地球温暖化問題に移りたいというふうに
思います。
地球温暖化問題というのは、核廃絶の問題と並んで、私は二十一世紀中に解決をしていかなければいけない重大な大きな問題であるというふうに
考えております。過去の
自民党の
総理も地球温暖化あるいは核の廃絶に向かって非常にいろんな取組をなさいましたけれども、
鳩山総理もその点について同じように
考えていらっしゃるということについては結構なことだというふうに
思いますけれども、この間、二五%、中期目標として削減ということを出されました。私は、その中期目標の
決定過程、あるいは目標達成手段の具体的な詰め、また中期目標という交渉上の大事なカードを切るタイミングといった点について様々な問題があると
思います。
時間が限られていますので可能な範囲でお伺いをしたいと
思います。
まず、二五%の削減という国際公約ですけれども、私が調べた範囲では国内的な関係者の十分な
理解があったとは全く見えません。現に、ある業界で、排出量が多い業界ですけれども、は一言も相談がなかったというふうに言っております。これは、今もう
民主党は
政権党ですからね、野党ではないわけですから、
自分が思ったからそれをやる、しかも国際社会でやるということでは問題があります。特に、この温暖化問題というのは
国民全体が実行していけて初めて実効性のあるいい案になるわけですから、こういうやり方をしていたのでは禍根を残すと
思います。
それから、将来の二〇五〇年の長期目標でございますけれども、
民主党はこれは六〇%をできるだけ早いうちに達成をしたいというふうに言っていらっしゃるんですけれども、G8では二〇五〇年に先進国全体で八〇%若しくはそれ以上ということで、これは福田
総理の
リーダーシップの下で洞爺湖で合意をされたわけでございます。今後、この点について
民主党の二〇五〇年までの早い時期に六〇%超削減というのは十分ではないと言わざるを得ません。
ただ、ここで
総理に御確約をいただきたいのは、今後その長期目標を決めていかれる、
政府として決めていかれると
思いますけれども、それに当たっては、具体的な関係者、まあ
国民あるいは産業界あるいはNGOの人々、そういう人と十分にコンセンサスを図りながら、そしてそれを達成するに必要な
政策、必要な
予算、そういうことをきちんと整理をなさって決められるということを、決してトップダウンで単独で決めるということをなさらないということを御確約ください。
総理。