○丸山和也君
是非、
大臣におかれましては、そういう
議論を呼び起こすような発言とか行動をやっていただきたいと思うんですね。やはり
法務大臣がそういう外国人に対して、あるいは国づくりに関してこういう問題意識を持っている、それからこれについて
議論しようじゃないかという姿勢を示すことは非常に前向きの
議論だと思うんですね。それで、それによってやっぱり
法務省の存在ということも他省庁の中でやっぱりぬきんでる部門だと思うんですよね。そういうことで、ややもすると
法務省というのは割合遠慮がちに引っ込んでいるというところがあるんですけれども、決してそうじゃない。国づくり、それから国際
社会との
在り方の中で随分リーダーシップを取れる部分がいっぱいあると
思いますんで、
是非、今おっしゃったようなことを、
勉強会するなり、あるいは発言されるなりして、時々発信していただきたいと思うんですね。
それで、残念ながら、今までの
法務大臣も、任期が短いものですから、関心は示されるんですけれども具体的には何もしないまま皆替わられているんで、
是非、居座ってでも
大臣を続けられて、そういう流れを
是非、
千葉大臣があってこういう
一つの動きが出ているんだというぐらいに頑張っていただきたいと
思いますんで、
是非よろしく
お願いします。
それから、時間の関係で、先ほどもちょっと問題になりましたけれども、
死刑制度についてお尋ねいたします。
これについても、
死刑の存廃を含めていろいろな
議論があることは私も承知しております。これについてもやはり
議論を深める必要があると思っているんですけれども、今回は、その中で私が前から一応言っています、
死刑を存置された上での執行方法について、再度といいますか、
大臣には初めてですけれども、お聞きしたいんですけれども。
現在、やっぱり約百名程度の確定
死刑囚がおられる、それで、執行されるのに平均七年近くの年月がたっているというふうに聞いているんですけれども、それで、刑事訴訟法上は確定後六か月以内でしたかね、そうなっていますし、それから
大臣が署名してからは五日以内にと、こういうふうになっているんですけれども、そういう
意味では、法の規定がありながら、実際には
法務大臣自らがそれを運用していないというか実行していないという、これはある
意味ではゆゆしきことなんですね。
それから、ただ、現実的にそれが非常にできない、いろんな事情、考えて、歴代そうであったということは、何かの事情があると見ざるを得ないと思うんですよ、結果的に。すると、そういう法の規定の、例えば現実に合わせるのか、あるいは現実が駄目だから法の規定に合わせるのか、法改正をするのか、こういうことも含めてやらないと、やはりちょっと放置をいつまでもというのはいかぬと思うんですよね。全然
事例は違いますけれども、かつて防衛の面で、自衛隊が軍隊かどうかとか憲法違反かどうかというような、憲法違反だけれどもずっとあるみたいな、こういう
議論があってそのままになっているのと同じような感じで、やはりタブーを恐れず切り込む必要は私はあると思っているんですよ。
それで、現状を前提にして、執行の点で少しお聞きしたいんですけれども、私は前から言っていますように、どんな重罪を起こして
死刑確定して執行を待つ身であっても、これはやはりそういう人にも最後の尊厳というのは私はあると思っているんですよ、どういう
人間でも。ですから、当日に、午前七時ですか八時か分かりませんけれども、今日やると言われて二時間後に執行されると。これはその間何年も放置というかずっと待っていて、ですから、翌日は執行か、翌日は執行かと
思いながら事実上のある
意味での拷問を受けているような感じなんですよね、何年も。ここはもう少し改善の余地があるんじゃないかと思うんです。
それで、私が前から提案していますように、例えば
法務大臣が署名されるときに、例えば三か月の猶予を持って、例えば猶予期間を設けた署名をするとか、これも法的にはちょっと逸脱しているように思うんですけど、どっちみち逸脱しているんですよね、あれ、あの確定後六か月以内にというところを。そういう
意味では、運用上、少し
自分が死を受け入れる期間、心の整理をする期間、あるいは関係者にいろんな手続をする期間とか、それで
自分がそれを、国家の命令を
自分の尊厳において受け入れるということによって国家の命令と
自分の行為というのが一致すると思うんですよ。それがある
意味で本当の理想的な姿じゃないかと私は思うんですね。満足して死ねるというと変ですけれども、
一つのやっぱり尊厳の、国家も認めた尊厳の
在り方じゃないかと私は思っていますもので、そういう
意味で、くどいようですけれども、国連の方からも何度も言われていますけれども、告知期間といいますか、一定期間を与えた告知という方向に何かの今後努力をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。