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浜田昌良君 公明党の
浜田昌良でございます。
本日は
防衛省の
給与法の
審議でございますが、この
法案、十二月一日が
基準日でございますので、本来であれば本日は
定例日ではございませんけれ
ども、重要ということで
審議をさせていただくことにしました。
残念なことが、野党筆頭の
自民党の諸氏が
出席されていないということでございまして、先ほど
委員長から呼びかけをいただいたわけですが、これは
自民党諸氏だけの責任ではないと私は考えておりまして、一言
お話ししたいと思っています。
それは、この
委員会の持ち方なんですが、実は昨日、
趣旨説明していただいたんですけれ
ども、
趣旨説明の
委員会が
委員長職権で設定をされたんですが、その時点というのはまだ衆議院でも採決もされていなかった、また議運でも付託もされていなかったという中で、一方的に
委員長職権で
趣旨説明の
委員会が設定されて、そのときから少し野党筆頭との
関係がこじれてしまってなっているということであります。
そういう意味で、なぜここまでこじらすのかなというのは非常に我々不審に思っておりますので、それが、ある
新聞によりますと、これは疑惑隠しじゃないかと、野党に
質問の時間をさせないためにこうしているんじゃないかという勘ぐりも出るぐらいでありますので、是非、国会については適切な運営をお願いしたいと思っております。
そういう
趣旨から、最初に、本日の読売の朝刊に出ておりました首相の母から九億円という秘書
説明、献金偽装充当かという問題について、これはいわゆる閣僚、
政治家としての金銭感覚の問題でありますので、実はどういう
関係があるかとおっしゃるかもしれませんけれ
ども、
防衛省の
給与、今回減額なんですね。残念なことに、こういう景気も悪いこともありまして、月額が〇・二%、
一般職員でボーナスが〇・三五か月が減額ということで、二十歳の士長の独身の方でいうと六万六千円が年間減ってしまう、三佐の四十五歳の方だと十七万六千円減ってしまうという非常に切実な問題ではあります。その中で、総理の金銭感覚はどうなのかという気がするわけですね。
この記事によりますと、鳩山首相の資金管理団体の友愛政経懇話会の偽装献金問題に絡み、同会の会計担当だった元公設第一秘書が
関係者に、首相の実母から二〇〇八年までの五年間に約九億円の
提供を受けた、東京地検特捜部にも同様の供述をしているという記事が載ったわけですね。偽装献金に充てられた原資については、鳩山首相は国会での
質疑で、母の金はないと信じていると、こう
答弁されていたわけですよ。元秘書との食い違いがあるわけですが、この友愛政経懇話会に直接
提供されていた場合は、母からの寄附又は借入金として収支報告書に記載していなければならないはずなんですね。それが個人への貸付けなら法的な問題はありませんけれ
ども、返済を出世払いのようにしていた場合には実質的に贈与とみなされまして、贈与税を納めなきゃいけないはずなんですよ。
ところが、この記事が出て
鳩山総理は何と言われたかというと、私の知らないところで何が行われていたのか、私自身大変に驚いているという、こういう
発言をされたんですね。これ、私、驚きなわけですよ。それだけ、五年間に九億円って、年間一億八千万、月千五百万という
金額が自分の金なのか母の金なのか分からないところで動いているということで、それが本当に驚いているという
発言で済むんだろうかと。
これについて、
防衛大臣は割と庶民的な
大臣と思って尊敬申し上げていまして、金銭感覚としてこういうことが本当に驚いているで済まされるのか、ちょっと御
答弁いただきたいと思うんですが。