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2009-11-18 第173回国会 参議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十一年十一月十八日(水曜日) 午後零時十一分開会 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
市川
一朗
君 理 事 岩本 司君 谷岡 郁子君
島尻安伊子
君 伊達 忠一君 委 員 金子 恵美君
喜納
昌吉君 今野 東君 田中 直紀君
横峯
良郎君 秋元 司君 中川 義雄君
義家
弘介
君
木庭健太郎
君 西田 実仁君 紙 智子君 山内
徳信
君
国務大臣
外務大臣
岡田
克也
君
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
沖縄及
び北方対策
))
前原
誠司
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
大島
敦君
外務
副
大臣
武正
公一
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官 泉
健太
君
外務大臣政務官
吉良
州司
君
外務大臣政務官
西村智奈美
君
事務局側
第一
特別調査室
長 藤崎 昇君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
(
沖縄及
び
北方
問題に関しての諸
施策
に関する 件) ─────────────
市川一朗
1
○
委員長
(
市川一朗
君) ただいまから
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
を開会いたします。
沖縄及
び
北方
問題に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。
沖縄及
び
北方
問題に関しての諸
施策
について
関係大臣
から
発言
を求められておりますので、順次これを許します。
前原沖縄
及び
北方対策担当大臣
。
前原誠司
2
○
国務大臣
(
前原誠司
君)
沖縄及
び北方対策
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
の
前原誠司
でございます。
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の
開催
に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 まず、
沖縄政策
について申し上げます。 昭和四十七年の
本土復帰
以来、
振興開発
のための諸
施策
を積極的に講じてきた結果、
社会資本整備面
を
中心
に次第に
本土
との格差は縮小し、また
観光
や
情報通信産業
の
振興等
においても一定の成果を上げておりますが、今日なお
沖縄
の
社会経済
は、全国に比べて低い
県民所得
や高い
失業率
に示されるように厳しい
状況
にあります。 こうした中で、
沖縄振興計画
に基づき、
沖縄
県が進める各般の意欲的な
取組
とも連携
協力
しながら、
沖縄
の
魅力
、
優位性
を生かし、
各種産業
の一層の
振興
、
人材育成
、
雇用
の安定、重点的、戦略的な
社会資本整備
など
自立型経済
の構築に
全力
を尽くしてまいります。
リーディング産業
である
観光業
につきましては、
国際観光地
としてのおきなわブランドの確立など、通年型、滞在型の良質な
観光
・
リゾート地
の
形成
を進めることにより、更なる
振興
を図ってまいる
所存
です。なお、年間入
域観光客数
は七年連続で最高を更新しましたが、昨今の
景気後退
の影響を注視する必要があると考えております。
情報通信産業
につきましては、
沖縄IT津梁パーク
が一部供用を開始したところですが、今後は同
施設
を活用するとともに、
高度人材
の
育成
を図ること等により、更なる
高度化
と
集積
を目指してまいります。
沖縄科学技術大学院大学
につきましては、
独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構
において
先行的研究事業
を拡充するとともに、恩納村キャンパスの
研究施設
の
整備
を進めております。さらに、さきの国会で成立した
沖縄科学技術大学院大学学園法
に基づき、
設立委員
による
設置認可申請等
の準備を進めてまいります。この
大学院大学
は、将来、
民間企業等
の
集積
と
一体
となった
知的クラスター
の
形成
を図る上での核となるものであり、
平成
二十四年度までの
開学
を目指して取り組んでまいります。 県土の均衡ある
発展
を図る
観点
から、
沖縄
の
離島
につきましては、それぞれの島の持つ
魅力
を生かした
取組
や
離島
間の連携による
活性化
の
取組
の支援を進めるとともに、医療など島の基礎的な
生活条件
の
整備等
を行ってまいります。
北部地域
につきましては、引き続き
産業
の
振興
や
生活環境
、
定住条件
の
整備等
を行ってまいります。 また、
沖縄
県における
不発弾等対策
につきましては、重要な
課題
と認識し、
対策
の一層の
加速化
を図りつつ、着実に
取組
を進めてまいる
所存
です。 なお、
現行沖縄振興計画
の期間が残り二か年
余り
となることを受け、これまでの
沖縄振興特別措置法等
に基づく
施策
の総合的な点検を行い、今後の
沖縄振興
の在り方について検討を進めてまいります。
沖縄
における
米軍
の
存在
は、
我が国
の安全及び
アジア太平洋地域
の平和と安定に貢献する一方、
在日米軍施設
・
区域
の約七五%が
沖縄
に集中しており、
基地
の
存在
に起因する事件、事故を含め、
県民
の
皆様
に大きな御
負担
をお掛けしております。 この
基地負担
を軽減すべく、その整理、統合、縮小に向けて取り組むことが重要であり、
普天間飛行場
の
移設
・
返還
も含め、
地元
の
皆様
の
思い
をしっかりと受け止めながら、
沖縄
を担当する
大臣
として、
沖縄
との
橋渡し役
を務めたいと考えております。
基地
の
跡地対策
などにつきましても、
地元
の要望を踏まえながら着実に推進してまいります。 次に、
北方領土
問題について申し上げます。 私は、先日、
根室管内
を訪問し、元
島民
の
方々
や
地元関係者
のお話を伺うとともに、納沙布岬及び洋上から
北方領土
を間近に見て、生まれ故郷を追われた
方々
の御労苦や望郷の念の深さを痛感し、
北方領土
問題の
解決
に向けて
決意
を新たにいたしました。
北方
四島の
帰属
の問題を
解決
して
日ロ平和条約
を締結するという
我が国
の一貫した
基本方針
の下、この問題が一日も早く
解決
されるよう、
北方領土返還運動
を支える多くの
関係団体等
と連携し、
返還
に向けた
環境整備
に取り組み、
外交交渉
を後押ししてまいります。 このため、ビザなし
交流等
の推進を通じた
北方
四島住民との
相互理解
の増進、次代を担う青少年に対する
北方領土教育
や
後継者育成等
を
中心
とした
国民世論
の一層の啓発及び元
島民
の
方々
への
援護措置
の充実に努めてまいります。
市川委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様方
の一層の御
理解
と御
協力
をお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
市川一朗
3
○
委員長
(
市川一朗
君)
岡田外務大臣
。
岡田克也
4
○
国務大臣
(
岡田克也
君)
外務大臣
の
岡田克也
です。
沖縄及
び
北方
問題に関する
特別委員会
の
開催
に当たり、
沖縄及
び
北方
問題に関しての諸
施策
についての
方針
を述べます。 まず、
沖縄
に関する事項について述べます。
日米同盟
は
我が国外交
の
基盤
であり、特に
日米安保体制
はその中核を成しています。
アジア太平洋地域
の
安全保障環境
は不安定、不確実な
状況
にあり、在
沖米軍
を含む
在日米軍
の
抑止力
は
我が国
の
安全保障
にとって不可欠です。 一方、
沖縄
に
在日米軍
の
施設
及び
区域
が集中していることにより、
沖縄
県の
方々
に多大な
負担
をお掛けしていることは十分に認識しております。 先般、私は
沖縄
を訪問しましたが、
仲井眞知事
や
関係自治体
の首長の
方々
との懇談及び
米軍施設
・
区域
の視察を通じ、
沖縄県民
の
皆様
の御
負担
を改めて実感しました。 このような
沖縄
の
施設
及び
区域
の問題については、
安全保障
上の
必要性
を踏まえつつ、
沖縄
県の
負担
を少しでも軽減するとの
観点
から取り組んでまいります。 特に、
普天間飛行場
の
移設
の問題については、
現行案
に至った経緯を現在真剣に
検証
中です。
現行案
に係る
日米
間の合意の重みは十分に認識しており、これら
現行案
に係る
検証
結果や
安全保障
上の
観点
を踏まえつつ、
沖縄
の
方々
の
思い
をしっかり受け止めながら、迅速に結論を得たいと考えています。 次に、
日ロ関係
及び
北方領土
問題について述べます。
ロシア
とは、
アジア太平洋地域
において、この
地域
の安定と繁栄のために貢献できるような
関係
を構築していきます。 他方、戦後六十年以上を経ていまだなお
北方領土
問題が
解決
できていない現状を誠に遺憾に
思い
ますし、高齢化している元
島民
の
方々
の気持ちを察しますと、これ以上の猶予はもはや許されません。 先日の
APEC首脳会議
の際の日
ロ首脳会談
では、総理から、
北方
四島の
帰属
の問題を最終的に
解決
できるような、一九五六年宣言の二島
返還
を超えた
ロシア側
の独創的な対応を期待する旨述べたのに対し、
メドベージェフ大統領
は、
鳩山政権
の間で領土問題を是非前進させたいと心から思っている旨述べました。 また、この
会談
では、両
首脳
は、今後一層
首脳
間で緊密に協議を行うとともに、外相間でもできるだけ早期に協議させることで一致したところです。 私としても、
首脳会談
の結果も踏まえ、
北方領土
問題を最終的に
解決
して
平和条約
を締結すべく精力的に取り組んでいく考えであり、
具体的進展
を図るべく、強い意思を持って
ロシア側
との
交渉
を行っていく
所存
です。 これらの諸問題に取り組むに際し、
市川委員長
を始め本
委員会
の
皆様
の御
指導
と御
協力
を賜りますようお願い申し上げます。(
拍手
)
市川一朗
5
○
委員長
(
市川一朗
君) 以上で
関係大臣
の
発言
は終了いたしました。 この際、副
大臣
及び
大臣政務官
から
発言
を求められておりますので、順次これを許します。
大島内閣府副大臣
。
大島敦
6
○副
大臣
(
大島敦
君)
内閣
府副
大臣
の
大島敦
でございます。
沖縄
の
本土復帰
後三十七年
余り
が経過いたしましたが、
沖縄
の新たな
発展
の基礎を築いていくためには、
産業
の
振興
や
雇用
の創出など
解決
を要する多くの
課題
があります。また、
北方領土
問題を一日も早く
解決
させることは全
国民
の悲願であります。
前原大臣
の御
指導
の下、
沖縄政策
及び
北方領土
問題の
解決促進
に
全力
を傾注してまいりたいと考えております。
市川委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様
の御
指導
と御
協力
をよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
市川一朗
7
○
委員長
(
市川一朗
君)
武正外務
副
大臣
。
武正公一
8
○副
大臣
(
武正公一
君)
外務
副
大臣
の
武正公一
でございます。 本
委員会
において扱われる
沖縄及
び
北方
四島に関連する問題は、
我が国
の
外交
にとって極めて重要な問題であります。
外務
副
大臣
として、
岡田外務大臣
を補佐し、
沖縄及
び
北方
問題に
全力
で取り組んでいく
決意
です。
市川委員長
を始め本
委員会
の
皆様
の御
指導
と御
協力
をいただきますようよろしくお願いいたします。(
拍手
)
市川一朗
9
○
委員長
(
市川一朗
君)
泉内閣
府
大臣政務官
。
泉健太
10
○
大臣政務官
(
泉健太
君)
内閣
府
大臣政務官
の
泉健太
でございます。
前原大臣
、
大島
副
大臣
の御
指導
の下、
政務
三役
一体
として
沖縄政策
及び
北方領土
問題の
解決
に
全力
で取り組んでまいります。
市川委員長
を始め
理事
、そして
委員
の
皆様
の御
指導
、御
鞭撻
をどうぞよろしくお願いいたします。(
拍手
)
市川一朗
11
○
委員長
(
市川一朗
君)
吉良外務大臣政務官
。
吉良州司
12
○
大臣政務官
(
吉良
州司
君)
外務大臣政務官
の
吉良
州司
でございます。
岡田大臣
を補佐しながら、
沖縄
問題、そして
北方領土
問題、
全力
で取り組んでまいりますので、
市川委員長
を始め
理事
、
委員
の
皆様
の御
指導
、御
鞭撻
、よろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
市川一朗
13
○
委員長
(
市川一朗
君)
西村外務大臣政務官
。
西村智奈美
14
○
大臣政務官
(
西村智奈美
君)
外務大臣政務官
の
西村智奈美
でございます。
沖縄
、そして
北方
問題の
解決
に向けて、
岡田外務大臣
の下、
全力
でこの任に当たってまいりたいと考えておりますので、
市川委員長
、そして
理事
、
委員各位
の御
指導
をいただきますようによろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
市川一朗
15
○
委員長
(
市川一朗
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後零時二十三分散会